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2026年7月10日 (金)

「クマとの共生共存は人間の最大の課題。求められる人間の資質は高い志だ」

◇クマ被害が各地で相次いでいる。私は連日のように赤城山麓の林道を通る。時々山の住人に出合う。今までに多いのはカモシカである。草食動物の姿は優しい。彼らも人間を恐れていないらしい。車を止め、手を振るとじっとこちらを見てやがて林に消える。彼らとの共生、共存は私たち人間の最大の課題なのだ。侵略者となって彼らを追い詰めてはならない。

 クマは危険な動物として対応が難しい。しかし、共存共生の大切さは変わらない。人間社会の知恵と工夫によって問題の解決に当たらねばならない。県はクマ被害対策を強化しようとしている。その一環として、狩猟免許試験でクマの駆除を担える自治体職員「ガバメントハンター」の受験枠を一般とは別に新設する方針である。その枠について、8月1日の試験から年4回の試験で各回15人程度とすることを明らかにしている。本県では狩猟免許の受験希望者が急増している。県は一般受験者の受け入れ規模を倍増させる方針である。また、これとは別だがガバメントハンターの受験枠を設けることで自治体員の免許取得を促そうとしている。県担当課は「狩猟免許試験によって得られる知識が鳥獣被害対策にも役立つことを期待する。県内自治体のガバメントハンター増加に資することになるに違いない。ガバメントハンターの増加は行政の本気度を示すことを意味し、この制度の適切な発展はクマという危険動物との共存、強制を支えることに繋がることになる。行政の本来のあるべき姿勢を支えるものとして期待したい。

 本県ではクマの本年度初めての人身被害が6月29日に発生した。現場は桐生市梅田市の鳴神山頂付近である。登山中の50代男性が襲われ頭部と腕を負傷した。2025年度の県内のクマの目撃出没件数は1,398件で前年度の2倍超となった。県は昨年、「県ツキノワグマ出没対応マニュアル」を新しい制度のあわせて改定した。本年度は8月~9月上旬頃から関係者による訓練を計画している。この時期にクマが多く出没するのだ。緊急猟銃で難しい技術が必要となるのが夜間猟銃であるから。これを担える捕獲者を育てるために技術向上研修も開く計画である。山本知事は、クマなどの被害対策を担う人材の確保を着実に進め県民の安全安心につなげたいと決意を語っている。求められる人材の資質として重要なのは社会公共のために尽くすという高い志である。現在の日本の課題はこの公共心がぐらついていることである。サムライの精神を取り戻さねばならない。(読者に感謝)

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