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2026年3月31日 (火)

「女性総理と天照大御神。神話を軽んじてはいけない。甦る前橋大空襲」

◇ポツダム宣言を受諾してから81年が過ぎた。この間を振り返って私の立場で特筆すべきことをいくつか挙げるとすれば、赤城の山奥での開墾生活から始まり、極貧の中での定時制時代、新天地を求めて上京した大学時代など様々がある。この間社会は激変し、私自身も驚くほど変化したことを認めざるを得ない。私は現在85歳を迎えたが、心身はまださほど衰えずと強がり、意地を張っている。しかし社会は想定を超えて変化するものだ。想定外という言葉も聞き飽きた感がする。しかし、そういう中にあって敢えて想定外を捜すとすれば取り上げるべきことは女性総理の誕生である。日本は長いこと閉塞感に満ちていた。日本人は忘却の達人である。広島も長崎も、現在そんなこともあったっけといった風潮がみなぎっている。その状況を打ち破る出来事が生じたことは喜ばしい。女性総理の出現である。天の岩戸から天照大御神が姿を現したようである。高市首相がその役割を果たせるか否かは主権者の意識にかかっている。

 神話を軽んじてはいけない。神話は文化の基本であり、先人の知恵が創り出したものである。国を正しく愛する心の底に置くべき価値観である。しっかりした民族は、精神の基底に神話を持つものだ。現代の社会は余りに器械文明が発達し、その姿は砂上の楼閣の上にあるようだ。日本は古来立派な精神文化をもつ。それが第二次世界大戦の敗北により一変した。「あつものに懲りてなますを吹く」という諺があるが、日本人は古来の宝まで否定しようとしている。日本古来の優れた伝統は新憲法の価値観の中に活きていることを認識すべきなのだ。新憲法は人間の尊重、平和主義を高く掲げている。これは広島・長崎を乗り越えて手にしたものだけに価値がある。

 日本の古来の価値観は新憲法の中に脈々と受け継がれているのだ。日本の隣国には北朝鮮、中国、ロシアなどが存在し、安全保障が現在大きく懸念されるに至った。しかし日本の新憲法の立場は多くの発展途上国から信頼されている。核戦争の足音が聞こえる現在、人類唯一の被爆国日本の存在意義は限りなく大きい。世界に広がる無数の戦力を持たぬ国々との絆を深めることが日本の最大の安全保障の要に違いない。今年も8月5日がやって来る。前橋大空襲の日である。市街地の80%が焼失し、500人以上が犠牲になった。母に手を引かれ防空壕に逃れた光景が甦る。(読者に感謝)

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2026年3月30日 (月)

「前橋大空襲とネズミを食べた衝撃の光景。文化の違いと共生の難しさ。排外主義と日本の試練」

◇私は昭和15(1940)年、県庁の近くで生まれた。幼児の記憶で生々しいものがある。近くの消防署の空地で二人の小父さんがネズミを焼いて食べている光景である。子ども心に大きなショックで、大変な社会状況が進んでいることが感じられた。ネズミの件は幼い私の心に当時の大変な出来事を刻むことになった。前橋空襲は1945(昭和20)年の8月5日深夜であった。ネズミの出来事もこのころのことと思われる。米空軍は綿密な計画に基づいて爆撃したと言われる。大手町のカトリック教会を堺に南北を区切る線から西側が免れたのは何か意味があったのであろうか。

 それに関しては空爆の主目的が中心市街地にあり、風向きや焼夷弾の投下範囲の関係で燃え広がらなかった為とされている。結果として教会周辺の家屋や施設が炎から免れたのだ。当時、県庁周辺は私の遊び場であり、行動のいわば縄張りであった。そこで、あのあたりの状況がリアルに甦る。市役所は現在の位置であったが、通称三角公園と呼ばれる一帯があり、また六本木病院と言われたやや大きな医療施設があった。

 現在は、開闢以来と言われる女性総理の誕生により正に時代の一大転換点である。私たちは歴史をしっかりと見詰めねばならない。歴史を見詰めることは自分の立ち位置を正しく認識することである。時代の大きな流れの中にあって、自分がどこへ向かっているのか分からないでは情けない。2026年というこの時点に於いて改めて自分の原点は何かと思う。原点の捉え方は変化するのだ。女性総理の出現は私の心を大きく揺すっている。「元始、女性は太陽であった」。日本の女性解放運動家、平塚らいてうのこの言葉は、言い古されたかの感がある。しかし、私はこの言葉の新しい意味が甦ってくることを感じるのだ。その意味を甦らせる力は、高市総理の誕生に他ならない。

◇多くの死都道府県が外国人との共生に力を入れている。背景に外国人との共生の増加と、それに伴う排外意識の高まりがあるようだ。異なる文化は接触すれば当然摩擦を生む。地域自治体の関与と工夫は当然だ。日本独自の生活ルールやマナーへの理解を深めさせることは不可欠である。宗教と結び付く場合は問題が深刻になりがちである。モスクなどで特に気を使う自治体もある。ゴミの分別や夜間に大きな音を出さないなどといった習慣の理解も必要である。秩序ある共生を実現するために知恵を出さねばならない。日本の文化と行政が試練の時を迎えている。日本の誇りが試されている。(読者に感謝)

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2026年3月29日 (日)

死の川を越えて 第214回

※土日祝日は、中村紀雄著「死の川を越えて」を連載しています。

 

 リー女史は頷いて続けた。

「私の国イギリスが大切にする価値の根源は人間の尊重ということです。この価値を守るために多くの血が流されました。それを支える力は、人間は神の前で平等であるというイエス様の教えです。私はイエス様に導かれてこの湯の川に来ました。病をもつ人々が助け合って代表を選び話し合いで集落のことを決めていく姿は、人間の平等を実現するデモクラシー、つまり民主主義に他なりません。私はイギリスにもないこの村の姿に大変驚き感激いたしました」

 どっと拍手が起きた。この時、拍手に刺激されたように法学士水野高明が立ち上がった。涙を拭っている。

「リー先生、ありがとう。感動しました。私は人間の平等、人権、民主主義を若者に話してきたが、本当の意味が分かっていなかったと、今気付きました。あなたは、この湯の川で日本人の本当の姿を知ったのですね。そして、湯の川をハンセンの光、喜びの谷と表現された。差別と偏見で虐げられた中に真実があること、しかも最も悪い状況の中に光りがあること、それがあなたの神の現れであること、それをあなたは知ったのですね。私はキリスト教徒ではないが、今の話からハンセンの光、そして喜びの谷の意味を知った。あなたがキリスト教徒だということは知っていたが、なぜ財産をささげ、生涯をささげ、こんな山奥で嫌な顔をせず頑張るのか、初めて分かりました」

 リー女史は、それに応えて言った。

「このようなことを初めて申しましたが、そのように受け止めてくださり、わたしはとてもうれしいし幸せです。この集落の人に喜んで頂くことが、神様が下さる最大の報酬なのです」

 人々の間にまた拍手が起きた。水野は大きく頷きながら言った。

「現実に話を戻します。満州国をつくり、中国と全面対決、そしてアメリカと全面対決となれば、日本の未来はありません。アメリカと戦争になれば、イギリスとも戦争になるでしょう。そうなれば、リー先生、あなたのことが心配です。人間の平等とか、民主主義などと言っておられなくなります」

つづく

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2026年3月28日 (土)

死の川を越えて 第213回

※土日祝日は、中村紀雄著「死の川を越えて」を連載しています。

 

 水野高明は眉間にしわをつくり深刻な表情で言った。

「戦争が近づいています。既に戦争に入っていると言っても過言ではないと思います。中国、満州の侵略がこのまま進めば、アメリカと衝突するのは確実です。実は、私の教え子が関東軍の中で働いているのですが、この男が最近、日本に帰って驚くべき事実を話してくれました。この男は、アジアの諸民族の発展のためだと信じて、特異そうに話すのです。彼によれば、満州国の建国が進んでいて、もう発表する段階に来ているというのです。それは、形は中国人による中国のための理想の国家の実現です。教え子はそれを信じているようです。しかし、私は日本のあやつり人形だと思っています。いわゆる傀儡国家です」

 正助が口を挟んだ。

「満州国が日本のあやつり人形だというのはどういうことかよく分かりません。水野先生、俺たちに分かるように説明してください」

「分かりました。満州国を知るためには中国の清王朝の歴史を語らねばなりません。日清戦争を戦った清です。清の祖先は満州に住む民族でした。清は滅び、最後の皇帝溥儀はひっそりと隠れるように暮らしていました。これを担ぎ出して利用したのが関東軍でした。溥儀が祖先の地満州に帰り、昔の栄光を取り戻すために国を建てた。それが満州国だというのです。もちろん、日本が作った筋書きです。よくも見事な筋書きを思いついたものです。この満州国を世界は認めないと思います。特に日本とアメリカとの関係は決定的に悪くなるに違いない。中国人の反日運動はますます激化する。下手をすると、アメリカとの全面衝突は避けられないでしょう。リー先生はイギリスの出身でいらっしゃいます。日本のこの動きをどうお考えですか」

「私の国も長い歴史の中で中国と関わってきました。アヘンを売りつけて、中国の人々を苦しめたこともありました。世界の先進国が中国を苦しめてきたことを私は悲しく思ってきました。私の国、イギリスは日本国を尊敬し、日本と良い関係を続けて参りました。私はこの湯の川に入り、日本人の本当の姿を知りました。真にヘイワを愛する国民です。礼節と信義を重んじて助け合い、小さな喜びを見つけてそれを大切にする習慣に感動しています。そんな平和で優しい国民なのに、国全体となると怖い国になることが不思議です。万場先生は、この湯の川をハンセンの光が出る所と申し、私は喜びの谷と表現しましたが同じことです」

 万場老人が深く頷き、正助はそっと手をたたいた。

 つづく

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2026年3月27日 (金)

「高市総理と共にふるさと塾に臨む。卑弥呼は現代の女性像に通じる。E・Hカーの歴史とは何か、東大の読書会を思う」

◇今月の「ふるさと塾」は明日28日(土)である。テーマは「女性総理誕生と日本の役割」だ。女性総理高市早苗の実現は開闢以来のこと。多くの人が何かわくわくしたものを感じているようだ。高市総理の支持率が非常に高いのはそれを物語るに違いない。3月の調査では71.8%を示し、30代未満では90%に達する数値を示した調査もあった。息苦しい閉塞状態が広がる社会にあって若者たちが明るい未来を期待していると思えるのは嬉しい。女性活動家平塚らいてうは「元始女性は太陽であった」と言った。生命を産む女性の存在を現わす表現として素直に胸に響く。神話の世界に女性が先頭に立って登場することは我々の祖先の女性観を示すようである。3世紀の歴史書・魏志倭人伝の世界に自然と想像力が伸びる。邪馬台国、そして卑弥呼とはどんな存在だったのか。

 歴史は現在と過去との対話である。現在の立場で新しい事が発見されれば、それに基づいて過去の事実は判断が改められることがある。これは当然のことだ。現在、地層学の研究が進んでいる。何百年、いや何千年も古い地層からとんでもない化石が発見されることがある。化石は嘘をつかない。化石が何を語ろうとしているのかを読み解くのは科学の力である。私は東大で歴史学の専門に進んだ時、友人たちとの最初の読書会で、E・Hカーの「歴史とは何か」を楽しく読んだ。それまで軽く表面的に歴史の流れを捉えていた私は、生きた会話の中で目から鱗(うろこ)の経験をしたのであった。この書では「歴史とは現在と過去の間の終わりのない対話なのです」、「過去は現在の光に照らされて初めて認識でき、現在は過去の光に照らされて初めて十分に理解できるようになる」。歴史に対するこの理解は年を経るごとに大きな力になっていくことを感じる。私は歴史につき、現在総合的な学問であるとの理解を深めている。考古学、地質学、化学、その他全ての科学の分野の総合の力がもやもやした未知なるものの正体を一歩一歩明らかにしていくものと思う。「歴史とは何か」とE・Hカーは絶えず問いかける。そしてそれに答える自分の非力を感じる。つまり正しく答えるには自分の努力が絶えず求められるのである。このことは、自分の視野が広がり、自分の力が大きくなればなるほど歴史を見る目が変化することを意味する。歴史を学ぶ者として己の小ささと未熟さを感じざるを得ない。「改めて歴史とは何か」を謙虚さをもって思う。(読者に感謝)

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2026年3月26日 (木)

「外国人との共生の時代は加速する、その課題は何か。憲法改正をいかに実現するか。9条をどう改正するか」

◇外国人との共生は当然ながら加速する。少子高齢化と人口減少が進む日本で、この流れは勢いを増すばかりである。共生がトラブルを生むのは自然の流れといえる。外国人とは長い背景をもつそれぞれの歴史と文化が異なるからだ。トラブルとはどんなものかと言えば、ゴミ出しや交通ルール、生活騒音などに関することが多い。自分たちの身近なことを振り返ってみれば、これらについて迷ったり試行錯誤を続けてきたのだから外国人が戸惑うのは当然である。共生を円滑に進める上で最も重要なのは言葉の問題である。やさしい日本語を工夫して外国人の助けとしなければならない。それには、行政を中心として、企業その他関係者の協力が不可欠である。多くの外国人が日本に来て共通に言うことがある。「日本人は優しくて親切だ」と。外国人が感動するのは単に言葉だけではない筈だ。言葉を支える心が大切なのだ。それこそ、日本が大切に守ってきたおもてなしの精神であり日本の文化である。ところで現在日本の文化は大きな危機に面していると思える。それは日本人の精神に生じている変化である。日本は余りに物質的な豊かさを追い過ぎた。文明の利器を追及するあまり、日本古来の文化を見失いつつある。私たちは日本の危機に目覚めねばならない。私の机の片隅に愛読書の「宮本武蔵」がある。少年の頃から私は武蔵と共に歩んできた。孤剣を腰に一人旅を続ける武蔵、それを追うお通の姿。苦難に立ち向かう様は若き日の自分であった。

◇自民党は2026年の運動方針の原案を示した。その中で注目されるのは憲法改正について必ず実現すると強い決意が示されていることだ。そこでは具体的に国会に於ける憲法審査会を「積極的に開催」し、「憲法改正原案の作成、国会提出を目指す」との方針を掲げた。また憲法改正に向け国民運動を展開することも明記した。更にその中で「国の姿を形作るという高い理想を掲げて、その実現に向けて党の総力を結集せねばならない」と決意を示した。戦後長いこと大きな懸案であった憲法改正に本格的に大きく歩み出すことになった。最大の問題点は憲法9条である。現実との乖離が余りに甚だしい。これでは憲法の権威にかかわる。98条は、憲法は国の最高法規であると定めるが、その文言が絵空事のように響く。憲法が国民の信頼を得て現実の力を持つことが国の基本であり、日本の安全保障の第一歩である。正に日本は歴史的な一歩を踏み出す時に来たのだ。(読者に感謝)

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2026年3月25日 (水)

「チューリップ全域、鹿の食害の衝撃。ピカソも絶賛アルタミラの絵。山林火災の恐怖」

◇桐生市ではチューリップ祭りを前に鹿による食害が深刻化している。同市の吾妻公園に植えたチューリップ約1万本は食害によりほぼ全滅だという。球根まで食い尽くされ、花壇は空の状態である。関係者は対策にも限界があると悲鳴を上げている。鹿は日本の歴史上特別の存在で、鹿を責める訳にはいかない。共存につき真剣に検討の時に至っている。野性動物との共存関係は永遠の課題であるが、鹿は文化的にも日本の歴史上特別である。その歴史は縄文時代にまで遡る。日本では奈良公園の鹿のように神の使いとして神聖視されている例もある。奈良の辺りでは市民と溶け合って丁寧に扱われている。朝、戸を開けたら鹿が居て老人が優しく頭を撫でている光景に接し感動した経験がある。

 鹿はその上品な姿故に人間から愛され、人間は鹿が野性であることを忘れて弊害が生じたりしている。適切な距離を設けて付き合うことが必要である。

 スペインのアルタミラの洞窟には1万数千年前のものといわれる見事な動物の絵が描かれている。ピカソも絶賛したその描写は人間の芸術性の本質を示すものとして人類永遠の宝である。

◇各地で山林火災が猛威を振るっている。21日に発生した上野村の山林火災は鎮火のめどが立たず24日午前7時時点で焼失面積は159ヘクタールに拡大した。上野村は群馬県の最西南端、多野郡に位置し、長野県および埼玉県と隣接し、村の約96%が森林である。関東一の清流と言われる「神流川」の源流域にあり、関東地方で最も人口の少ない自治体である。群馬県では神流町、南牧村に隣接する。現在この山林地帯で延焼が続いており、夜には暗い中を赤い炎がメラメラと広がっている。悪魔の姿のようである。現在、群馬、埼玉両県の防災ヘリと陸上自衛隊ヘリ、計4機が上空から散水している。上野村は集落までは火が集落まで届かないだろうとして避難指示を24日午後7時に解除した。しかし油断は禁物である。最近の異常気象には最大限の警戒が必要なのだ。異常が常態化している今日、気象条件の分析及び備えは科学の力を最大に利用すべきである。首都直下や南海トラフ型など巨大災害の足音が近づいているが、巨大怪物にばかり目を奪われていてはならない。山林火災は思わぬ伏兵となる恐れがあるからだ。古来、災害は忘れた頃にやってくると言われるが、それは必ず来るのだ。浅間山が不気味は眠りを続けている。いつ目を醒ましてもおかしくない。それに備えねばならない。(読者に感謝)

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2026年3月24日 (火)

「外国人居住者増加の現実と衝撃。暴力団排除条例に関わって。警察は我が家をパトロールした」

◇県内居住の外国人は増え続けている。その数は昨年末、8万7,544人となった。こういう状況の中、外国人の規制強化の動きも目立つ。しかし、人口減少が加速する中、外国人材の必要性は避けられない。総務省の統計では、昨年1月時点での国内居住の外国人住民は367万7千人を超えた。そして、本県の外国人住民は全国12番目に多く、県人口に占める割合は4.27%で東京・愛知に続いて高い。少子化高齢化と人口減少が止まらない状況下、外国人材は貴重な人材である。一方、外国人居住者の増加は日本の秩序と文化に対する摩擦を生む原因ともなり、日本の文化の保護と外国人の人権の尊重の調整をはかることが今後の大きな課題となっている。県内で市町村別の外国人籍の状況は、最多が伊勢崎市で、太田市、前橋市、大泉町の順となっている。

◇加速する少子高齢化、外国人との共生等、日本はかつて経験したことのない困難な社会を迎えている。このような状況で非常に重要なのは地域自治体の役割である。従って、その運営はその自治体に住む人々の運命を左右するといっても過言ではない。そこで私はその自治体の運営方針である条例の役割に注目する。私もかつて県議会に居た時、条例の作成に積極的に関わった経験をもつ。そこで感じたことは地方議会に於ける条例の作成は地方社会の民主主義が試される重大事だということであった。地方議会の形骸化が叫ばれて久しい。その汚名を乗り越えることに、地方社会の発展と日本の民主主義がかかっているとさえ言える。私は県議会にいた時、暴力団を県営住宅から排除することを目的とした条例づくりに心血を注いだことがあった。私を駆り立てたのは、前橋市三俣町で起きた殺人事件であった。平成15年、一人の組員と三人の民間人が暴力団により殺され、この暴力団員は死刑判決を受けた。(後に死亡)

◇暴力団排除条例作成については懐かしい思い出がある。暴力団は何をするか分からない存在であった。そこで、それを県営住宅から排除しようとする動きはその筋から睨まれると心配する人々もいたのである。当時、公営住宅に関し暴力団とのトラブルが少なからずあった。私は心配していなかったが妻は秘かに恐れていたようだ。前橋東署は条例作りが大きく新聞等で注目されていた頃、我が家の周りをしばらくパトロールすることになった。万一を心配したのだ。幸いにも何もなく時は平穏に過ぎた。緊張の一時期であった。(読者に感謝)

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2026年3月23日 (月)

「高市総理誕生の衝撃とは。日本は砂上の楼閣の上に。楼閣の奥にある日本の文化こそ。日米会談を切り抜けた高市氏の覚悟」

◇高市総理誕生から約5か月。改めて女性初の総理を考える。開闢以来のことで、その意義は測り知れない。第一に日本人の精神を鼓舞したことである。日本人の心は縮んで小さくなっていた。特に男性の精神が問題であった。歴史を振り返ってサムライの語は死語に近くなったと言っても過言ではない。時代劇の小説や映画が遠い過去の別次元の世界のものに思えたことは淋しかった。戦国時代の日本人の動きを想像すると胸が熱くなるが、それは自分の中に流れる血潮のなせる力に違いない。歴史を重視する意味を痛感する。

 戦後変化したこととして、女性が強くなったことがよく言われてきたが、それは女性だけでなく日本人の精神の劣化を物語る現象であろう。

 現在、世界は一大転換点にある。世界の激動に翻弄されて、日本はその渦に巻き込まれようとしている。日本の現状は羅針盤を失って漂流している船のようだ。束の間の平和と異常な豊かさの中で日本は現実を冷静に分析する力を失っている。これこそが日本の危機なのだ。私たちは真の豊かさは何かを真剣に考える時である。多くの人は物の豊かさをもって最大の宝と思い込んでいる。鴨長明の「方丈記」の中に「黄金を積みて北斗を指すといえども」という表現がある。方丈記は「無常観」の哲学で綴られているが、黄金、つまり物質的な豊かさはいくら高く積み上げてもはかないものであることを表わしている。これは物質的な豊かさが砂上の楼閣であることを表現しているのだ。現代の私たちは砂上の楼閣の上に居る。それはいつ崩れ去るかも知れないのだ。

◇しかし、砂上の楼閣の奥に潜む真実を見逃してはならない。現在の日本は開闢以来の劇的場面に置かれていると言っても過言ではないのだ。そしてそれを支えているものこそ重要である。それは日本の文化と伝統である。

 あらゆるものが揺れ動き、変転極まりなく信じられない中にあって、日本古来の文化は不変である。しかし不変であるといって安心してはならない。目に見えぬ価値観もその真価を認識し守る努力を続けなければ変化してしまう。

◇日米首脳会談は緊迫する国際情勢の中、高市首相はなんとか乗り切った様子である。日本は伝統的にイランと独自の外交関係をもっているので、イランの批判はうまく進めなくてはならない。首相はトランプ氏に寄り添う姿勢を鮮明にしつつ会談を乗り切った。「世界の繁栄と平和に貢献できるのはドナルドだけだ」と大きく持ち上げたのだ。アメリカとの同盟関係を最大に活かすことがホルムズ海峡と石油および日本の国益を守る道と判断したに違いない。(読者に感謝)

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2026年3月21日 (土)

死の川を越えて 第212回

※土日祝日は、中村紀雄著「死の川を越えて」を連載しています。

 

「今日の先生の話はうんと大切ですね。俺、忘れねえうちに整理します。帳面に書こうと思います」

「うむ。それは良い心掛けじゃ。世界の動きをここの湯の川の問題と結び付けて考えるがよい。学問は、一歩一歩の積み重ねであるぞ」

「このことは、しっかり腰を据えて皆に説明する必要があるんじゃないですか」

「そうじゃな、深刻な、そして難しい問題であるから、どう説明するか考えてみよう。その前に水野さんから何か教えてもらえるかもしれん。水野さんに会おう」

「先生、俺イギリスのことも知りたいんで、リー先生にも参加してもらったらどうですか」「うむ。それは名案じゃ。お二人にはお前が連絡して進めてはくれまいか」

 正助がそれぞれと会って日時と話題を調整しているうちに、意外な展開となった。湯の川とわれわれ患者の共通の運命に関わることだから、改めて生生塾を開いて取り上げようということになった。

 そして、難しい問題だから一工夫して万場老人、水野法学士、リー女史の話し合い形式にし、正助が司会をすることになった。会場は聖ルカ教会である。

 当日、何事かと多くの人が集まった。正助が前に出て言った。

「皆さん、驚いたでしょうが、今回はこの教会が会場になりました。私が司会の役目をさせて頂きます。皆さんに代わって質問を挟むこともあると思います。不慣れですがよろしくお願い致します。万場先生から発言を願います」

 万場軍兵衛は頷いて口を開いた。

「水野先生、あなたは、人権の歴史などを九州の大学で講義していた専門家です。癩予防法ができ、国立収容所の建設が始まりました。わしは最近、朝鮮から手紙を受け取りましたが、満州で大変なことが進んでいるらしいのです。アメリカとの間で戦争になるのか心配です。ドイツではヒトラーが台頭しています。どうなるのでしょうか」

つづく

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2026年3月20日 (金)

死の川を越えて 第211回

 

※土日祝日は、中村紀雄著「死の川を越えて」を連載しています。

 

 万場老人の熱演ともいえる話を聞きながら、正助は昔、話に聞いたこずえの母の実家の悲劇を思い出していた。やはり前橋の製糸業であったはず。そして尋ねた。

「ところで先生、世界大恐慌、そして満州のことを考えると、世界中が激しく動いていることを感じます。そこでなんですが、前にドイツ人の宣教師カールさんが草津に来て、生きるに値しない命のことを話していましたね。俺、あのことが俺たちのことを言われたようで頭にこびりついています。あの国はどうなっているのか教えて下さい」

「おお、それじゃ。カールはドイツの宣教師。今、ドイツで大変なことが起きている。これからの日本、われわれの運命にも影響を及ぼすことと心配しているのじゃ」

「いったいどんなことですか、先生」

「カールは、生きるに値しない命と言ったな。あの考えを政策の基本に据えた政党が生まれ、すごい勢いだという。ナチス党といって、指導者はヒトラーという人物じゃ。ドイツ民族の優秀性を強く訴えてな、それを守るために、重度の障害者など治る見込みのない病者は、民俗の血を汚すとして排除すべきだと主張している。もっともヒトラーの思想の本質は民俗の優秀性を守るためにユダヤ人を徹底的に排除する方向だという。経済の不況が重なってこういう人々のために、国が税金をかけるべきでないと強調しているという。あの時、カールが恐れていたことが国の方針として実現していくとすれば大変なことじゃ。わしは、今日の日本が似ている方向に走っていると思えてならぬ。軍部の独走じゃ。その底にあるのは日本民族の優秀性という思い込みに違いない。中国人や朝鮮人を下に見て軽蔑する。日本民族の優秀性を押し通すのが国粋主義だ。わしは、これはヒトラーの政策と通じるものがあると思う。われわれハンセンは、この優秀性を汚すから隠せ、閉じ込めよとなる。これを支える法律が、この度できた癩予防法じゃ」

「先生、似ている者同士で日本がそのヒトラーと手を結ぶようなことになったらどうしますか。そんなことはないと思うけど」

「実はな、わしは秘かに心配しとるのじゃ。中国で、日本がこのまま軍を押し進めるなら、いずれアメリカと戦わねばならぬ。ドイツもこのまま進めばヨーロッパを敵に回すことになるだろう。とすればヒトラーと日本が手を組むことも有り得ぬことではないぞ。このあたりのことは一度、水野先生の意見を聞いてみたい」

つづく

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2026年3月19日 (木)

「高市首相試される、その独自性の主張。今月のふるさと塾は女性総理の誕生と日本の役割」

◇ホルムズ海峡の波は荒い。トランプ大統領の胸中も激しく揺れているようだ。トランプ大統領に対する風当たりは良くないのが現実である。トランプ氏の不満ぶりが伝わってくる。対イラン軍事作戦を巡り大半のNATO加盟国から「関与したくない」と告げられている情況なのだ。さすがのトランプ氏もこの情況は認めざるを得ない。トランプ氏は日本など関係国に、ホルムズへの艦船派遣を求めていたが撤回に追い込まれた形である。

 トランプは「誰の助けも必要ない」といらだちをあらわにしている。戦後の日本の姿は対米追従一辺倒だった。独立後もこの傾向は続いた。開闢以来の女性総理になって迎える真剣勝負に世界が注目している。高市首相はトランプ大統領との首脳会談について述べている。「日本の法律に従って、できることはできる、できないことはできないと、しっかりと伝える」と。これは正論でありその通りである。日本国民の多くは首相のこの姿勢を支持している。最近の世論の高い支持率はこれを物語っている。トランプ氏との真剣勝負は正論を踏まえ正々堂々と渡り合って欲しい。かつての真珠湾攻撃は卑怯だと非難された。今回はある意味でリターンマッチでありこちらは女流剣士という点が面白い。

 首相は自衛隊の派遣について次のように語っている。「現下の状況をよく踏まえ、法律の範囲内で必要な対話を検討する」と。小泉防衛相も自衛隊の安全確保が不可欠だとし「軽々に送るわけにはいかない」と強調する。このやりとりの一言一句に日本の運命がかかった緊迫の状況が詰まっていることを肌で感じる。日米首脳会談は日本時間で20日0時15分からホワイトハウスで行われると発表されている。高市首相の胸中はいかがなものかと想像する。女性首相の出現も日本初であり、ホワイトハウスでのその首脳会談も初めてのこと。この日は日本の歴史上特筆されるべき日なのだ。

◇今月の「ふるさと未来塾」は3月28日午後3時から日吉町の総合福祉会館で行う。テーマは「女性総理誕生と日本の役割」。「元始女性は太陽であった」。これは女性解放運動家「平塚らいてう」の言葉である。らいてうの言葉は高く素晴らしい女性が目指すべき理想像を掲げるが、現実の女性はまだまだであった。開闢以来の女性総理誕生は理想実現のチャンスに違いない。高い支持率にはそれを望む国民の期待が窺える。貴重な写真も紹介する。面白い時間になると思う。ふるってのご参加を願う。(読者に感謝)

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2026年3月18日 (水)

「ホルムズ海峡が語る日本の現実とは。女性総理と最強大統領の対決。憲法改正の時だ」

◇ホルムズ海峡に翻弄される日本の姿に現在の日本の現実が凝縮されている。それにもかかわらず多くの日本人はそれを他人事と見ている。これは日本人の精神の問題を如実に晒しているのだ。日本人は危機に麻痺している。未曾有の危機を危機と認識しない日本の心の情況こそ危機の象徴である。豊かさにおぼれ、平和に慣れた日本人は魂を失った状態である。特に男性の惨状は酷い。サムライは死後というべきかもしれない。「あつものに懲りてなますを吹く」という諺がある。日本人はかつて命を懸けて戦った歴史を忘れてしまった。命をかけて守るべきものを見失ってしまったのだ。現在稀に見る国難の時を迎えている。自然界も不気味に日本に過酷な鞭を与える時を窺っているように思えてならない。巨大災害の足音が聞こえる。首都直下、南海トラフを支配する神々の真意を知りたい。

◇史上初の女性総理が今日(18日)、訪米する。そして明日トランプ大統領との会談に臨む。アメリカは昼食に加え、晩餐会を予定するなど「異例の厚偶」で迎える。アメリカの動きが世界情勢と結びついているのは間違いない。アメリカの最大の眼目は中国である。トランプ大統領は、日中韓に対し、ホルムズ海峡への艦船派遣を強く求めている。自衛隊の海外派遣については憲法上の難しい問題がある。明日(19日)の日米首脳会談では厳しい真剣勝負になるのだろう。首相は国会答弁で答えた。「今、法的に何ができるかを精力的に政府内で検討している」と。ホルムズ海峡は戦いの場である。政府はぎりぎりの検討を重ねてきた。自衛隊の派遣には国会の承認が求められ、「存立危機事態」や

「重要影響事態」の認定という難しい問題をクリアしなければならない。日本政府は、現状はそれらの事態に該当しないという立場であり、「戦闘中の地域に自衛隊は出せない」という認識である。トランプ大統領は「助けにくるべきだ」と強く求めるが日本が抱えるハードルは高い。外交レベルで、必死のやりとりが行われたに違いない。外交レベルの攻防は非常に重要だがそれを踏まえ、それをいかに活かせるかは現場の真剣勝負にかかる。女性剣士はいかに秘術を尽くしたのかに大いに興味が湧く。太平洋浪高しである。憲法9条を改めて読んだ。「陸海空軍その他の戦力はこれを保持しない」。余りに現実を無視し、現実と離れた文言が空虚に響く。憲法は国を守る第一の砦でなければならない。憲法改正は不可欠である。(読者に感謝)

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2026年3月17日 (火)

「ホルムズ海峡が日本に放つ驚愕。イラン核武装の恐れと日本の使命」

◇私たち日本人にとって最大の危機は何か。いくつかの視点があり、それらは重なり合っている。今日ほど日本列島の上に、そして日本民族の上に、天が崩れるように危機がのしかかっている時はないと言えよう。現在の恐怖の魔王は「ホルムズ海峡」という言葉と共に現れている。これまで日本の危機は世界状勢の変化に伴っていろいろな形で現れた。しかし、ホルムズ海峡という小さな、肉眼で対岸が見える程の海峡に日本の生死が握られているという事実に、私たちは改めて驚愕させられるのだ。そんな重要なところはどこにあって、どういう状況なのかを知らなければ話になるまい。ホルムズ海峡は北側ではイランに、南側ではオマーンとアラブ首長国連邦(UAE)に接する。そしてこの海峡はペルシャ湾とオマーン湾を結ぶ戦略的に極めて重要な拠点である。世界の石油の約2割が通過し、特に日本に関してはその使用する石油の約7割から8割がこの海峡を通過する。正に日本にとってはエネルギーの生命線となっているのだ。

 ホルムズ海峡を巡るアメリカ側とイランとの争いは、伝えられる状況から想像するに、深刻な戦争状態になっている。アメリカの報道によれば、イランの新たな最高指導者モジタバ・ハメネイ師は重傷を負っているらしい。容貌は恐らく外見から見分けが難しい程の状態とも言われている。

◇戦争は勝つために何でもありとなるのは歴史が示すところである。最高指導者に選出されたモジタバ・ハメネイ師が強硬派として知られる人物であることが大いに懸念される。モジタバ・ハメネイ師は核武装に動くかも知れないと言われているからだ。もしそうなれば中東で核拡散の連鎖が生ずるおそれがある。イランが核を持てば対立するサウジアラビアも持とうとするからだ。中東に原油輸入の94%を依存する日本にとって中東の安定は死活問題だ。日本は自国の生死をかけて国際的な役割を果たすべき正念場を迎えている。核戦争の危機を迎えている今、日本が現在果たすべき使命は明白である。軍国主義を脱却して平和の国に変身したことが本物であることを示さねばならない。人類で最初に核を経験したのだ。広島・長崎の経験を活かさねばならない。核戦争の足音が聞こえる。溶けて垂れ下がった肉と共に幽鬼のように歩いた人々、数千度の熱戦で焼かれてその影をコンクリートに刻まれた人々、この世の地獄である。私たちは決して忘れることなく広く後世に伝えねばならない。(読者に感謝)

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2026年3月16日 (月)

「ホルムズ海峡と宗教戦争。狂ったクズどもとトランプは感情的になっている。燃え上がる世界と日本」

◇アメリカが狙った体制転換や「傀儡政権」樹立は失敗に終わったようだ。イランの最高指導者を継いだモジダバ・ハメネイ師は初めてその声明を、アナウンサーを通じて発表した。その内容は国民の団結とアメリカ・イスラエルに対する徹底抗戦である。国営テレビで女性アナウンサーがモジダバ師の声明を読み上げたことには何か深い裏があるのであろうか。国際情勢は複雑で謎に包まれている。陰謀や謀略が日常茶飯事の世界に違いない。モジダバ師は選出以来公の場に姿を見せていないから憶測が飛び交うのは当然である。

 声明では、ホルムズ海峡の事実上の封鎖の継続を明言し、「疑いなく続けなければならない」と強調した。ホルムズ海峡を巡る争いは加速し激化しているに違いない。宗教戦争の様相も呈している。宗教が絡むと冷静な判断が困難になることは長い歴史が教えるところである。

◇トランプ大統領が過激な発言を繰り返している。それはかつてのナチスのヒトラーを思わせる。トランプ氏は「より関心があり、重要なのはイランが核を手に入れ、中東や世界を破壊するのを阻止することだ」と発言した。またイランについて「狂ったクズども」、「何が起きるか見てみろ」と挑発した。非常に感情的になっているに違いない。このような芝居じみたやりとりがそのまま外交に影響を与えることはなかろうが一般大衆に与える影響は無視できないと思われる。「やれやれ、それそれ」と拍手する大衆心理を煽り兼ねないからだ。私たちは常に民主主義の危機を警戒しなければならない。世界が一つになって燃え上がるような状況の時はなおさらである。私は、現在がその時であると信じる。今、点火剤として用心すべきことは核と宗教である。

 米国とイスラエルの攻撃でイランの最高指導者ハメネイ師は死亡し、イランは報復を誓っている。これは正に宗教戦争である。人類は長い歴史の上で宗教戦争を繰り返してきた。21世紀に至っても、それが終わりを見ないのは驚くべきことである。それは宗教が人間の本質と結び付いているからだ。しかも21世紀の争いは必然的に核と結びつくから始末が悪い。人間を救うための存在であるべき宗教が核と結び付いて人類を滅ぼしかねないところにきている。「迷ったら原点に戻れ」。これは時を越えて全てに通じる真理である。原点とは何か。平和と人間尊重の理念でなければならない。日本国憲法が掲げる人類不変の原理である。(読者に感謝)

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2026年3月15日 (日)

死の川を越えて 第210回

※土日祝日は、中村紀雄著「死の川を越えて」を連載しています。

 

 万場軍兵衛が言葉を切ると、正助がすかさず口を挟んだ。

「湯の川に補助金を出すどころでなくなりますね」

「そうじゃ、ここで事もあろうに、県会議員の中に巨額の滞納者が現れたのだ。佐藤金八県議の発言の光景は痛快じゃ。わしが読むのをよく聞くがよい。11月24日の開会冒頭、この県議は緊急動議を出したのじゃ」

 こう言って、万場老人は、議事録を声を上げて読み始めた。

「社会的地位の高い人の行動は極めて厳正でなくてはなりません。もし、われわれ議員の中に数年間にわたって、税金を滞納している者があるとすれば、県会の権威を保つことはできぬ。あえて名前を申し上げる。この発言にとんでもないことが飛び出したものと皆度肝を抜かれたらしい」

 ここで万場老人は、言葉を切って正助を見据えた。

「この時、ざわざわしていた傍聴席は水を打ったように静かになったというぞ。よいかな。佐藤議員は次のように実名をあげて迫った。

 藤田豪太郎君は、昭和3年、4年、5年、6年にわたって市税3,834円、県税1,030円15銭を滞納している事実がある。県当局はいかなる手段で執行してきたのかと。

 この追及に役人が答弁した。市税は調べていないから申し上げられませんが、県税は遺憾ながら事実であります。細かい事は答弁を控えたいと存じます。この役人の答えに傍聴人の激しい野次が飛んだのだ。

 これは、議事録にない。わしが聞いたことじゃ。傍聴人はこう言った。不公平だぞ、俺など女房を質にいれて税金を納めたんだ。県会議員ならそういうことが許されるのか。税金などはらわねえぞとな。面白いことではないか。傍聴席は笑いと怒りで騒然となった。静粛にと叫ぶ議長の声もかき消されたという。佐藤県議は続けた。

 この問題は、県会議員が県民代表に値するかとい政治道徳上の問題だ。私とは長い交際がある人なので誠に忍びないが、大義親を滅すの信念から申し上げた。大きな道義のためには私情は捨てねばならない。どうか御了承願いたいと。

 これが佐藤議員の発言じゃ。なかなか骨がある。指摘された議員は製糸業を営む実業家である。問題となった昭和3年から6年といえば、世界大恐慌の中にあって、会社は次々と倒産していた時じゃ。大義のことは痛い程分かるはず。議会の追及を断腸の思いでじっと耐えていたに違いないぞ」

つづく

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2026年3月14日 (土)

死の川を越えて 第209回

※土日祝日は、中村紀雄著「死の川を越えて」を連載しています。

 

「もとより、県議会は日本軍の行動が国を誤らせる間違ったものであることを知らなかったのじゃ。侵略という重大犯罪行為に対し、全県民を代表して激励の言葉を贈ったことになる。まさに陸軍の暴走であり盲進であった。目先の勝利に目を奪われて国民を地獄の釜に踏み込ませる所業であるぞ。満州はまさに酷寒の地。一人一人の兵士は、聖戦であることを信じて戦ったのじゃ。県議会の激励文は『軍司令部の浅慮の下で無駄な血を流す兵士の皆さんに心から御同情申し上げる』と書くべきだとの声もあったと聞くぞ。は、は、は」

 それは、万場老人の意見でもあるに違いないと正助は思った。老人は続けた。

「鄭さんの手紙を機に、わしはいろいろ調べてみた。満州を日本の生命線と考える日本政府、特に軍部・関東軍は、中国の排日運動に強い危機感を募らせておる。そこで、満州の支配を狙って事を起こそうとしておる。鄭さんの手紙はこのことを知らせようとしておるのじゃ」

 万場老人が恐れたように、満州では重大事件が展開していた。関東軍は、満鉄線路爆破事件を起こし、中国の仕業だと発表して軍事行動を起こしたのだ。これが満州の大事件、いわゆる満州事変の始まりであった。朝鮮駐屯地も独断で国境・鴨緑江を越えて満州に入った。政府・若槻内閣は国際世論を考慮して戦争を広げない方針を声明したが、軍はこれを無視して次々と軍事行動を拡大し、満州各地を占領した。軍が文民統制、すなわち政策を決める政府の方針に服することは立憲政治、つまり憲法に基づく政治の大原則である。軍はこれを無視した。満州事変は昭和6年9月18日。これを機に満州全域に軍事行動を拡大する中で、群馬県議会の激励電報が届いたということであった。老人は満州の地図を指で指しながら激しく語った。

「実は特筆すべきことが他にもあった。あまりに多い県税滞納者の対策である。県政の課題は山積しているのに、滞納のため税収入が伸びなければ県政は行き詰まりじゃ。県議会の最大の課題は、いかにして滞納問題を切り崩すかであった」

つづく

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2026年3月13日 (金)

「ホルムズ海峡の衝撃はどこまで。突き出した13メートルの鋼管の奇観。信じ難い医療事故か」

◇G7議長国のフランスは、ホルムズ海峡の航行で各国の協力態勢を築こうとしている。ホルムズ海峡の緊張感は加速しているのだ。イラン軍は警告している。「1リットルたりとも石油が海峡を通過することを許さない。世界は原油価格が1バレル200ドルに達する事態に備えるべきだ」と。日本には多くの備蓄があると言われるが石油は私たちの生活のあらゆる面に繋がっているから石油価格の急騰は緊急事態に間違いない。

 G7は、安全上の条件が整うことを前提に船舶の護衛に向けて検討を始めることで一致した。船舶の護衛に向け世界の主要国が一致して動くことにほっとする。フランスのマクロン大統領は海峡の状況につき「戦場になっている」と言及している。遠くから映像を見ている私たちには理解できない実態があるに違いない。「戦場」の表現がそれを物語っている。情報が錯そうしているが私たちは冷静に、そして客観的に事態を受け取めねばならない。情報の洪水に流されてはならないのだ。

◇現代都市の奇跡かと驚く。正に目を疑う奇観とはこのことだと思った。大阪のど真ん中、新御堂筋の高架下に13メートル高さに鋼管が突き出したのだ。現場は貯水施設の工事中であった。現在大都市の各地で異変が起きている。巨大な陥没孔が突然道路に出現したりだ。「札憂」という中国の故事がある。天が崩れ落ちはせぬかと心配したというのだ。天ではなく地が落ちることが現実になっている。大都市の地下は地下鉄工事をはじめ無数の工事により幾層もの孔が重なり合っているに違いない。多年にわたる多くの工事は統一的に行われている訳ではないから、工事によっては影響し合い思わず事態が起こらぬとも限らない。大都市の地下は安心できないと言うべきだ。それに最近の異常気象である。想定外という表現は聞き飽きたし、通用しない。異常が常態化した現実を日常生活の前提にすべきことを私たちは今や覚悟しなければならない。大阪で突如地中から出現した13メートルの鋼管、そのような現象が今後各地で見られるかもしれない。恐ろしい、そしておかしな時代になったものだ。都市計画に関わる行政はどう受け止めているのか。

◇信じ難い医療事故は今後どう展開するか。埼玉県立医療センターである。抗がん剤を注射後10代の男性患者1人が死亡し、他の2人が重体となった。3人の髄液からは本来使われるはずのない薬液が。前代未聞の医療事故に発展しそうである。医療関係はどう受け止めているのか。(読者に感謝)

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2026年3月12日 (木)

「かつての夜間高校全盛が懐かしい。せんべいを売りながら東大を目指した日々。振り返れば死屍累々」

◇「若き日に人を殴りしこぶしかな夜間高校灯火の下で」。懐かしく、そしてほろ苦い思い出が沸き上がる。85年を生きて様々なことが甦る。当時社会は荒れて、若者の心は激しい流れに翻弄されていた。夜間高校には冷たい社会の流れに翻弄されていた。夜間高校には冷たい社会の流れがぶつかり合い、難しい問題が凝縮していた。私のこぶしで打たれたO君の人生はどうなったであろうか。私が助けたつもりのH君はまだ頑張っているのだろうか。

 私が少年時代、社会全体が未だ貧しく、多くの家庭には子どもを高校に通わせる余裕がなかった。定時制全盛時代ともいうべき状況であった。夜間高校はどこも溢れる程で活気に満ちていた。前橋高校の定時制は現在の生涯学習センターの所にあった。北の方角から斜めの道を田んぼの中の道路をぞろぞろと動く若者たちの姿が懐かしい。伊勢崎方面から勉強熱心な生徒たちが5時45分に遅れぬようにと急いでいた。サンデン勤務の生徒たちが多かった。企業の協力と理解がなければ実現不可能であった。生徒の中には前年の全日制の入試に失敗した若者たちの姿もあった。複雑な人間関係を映して、特に一年生の時は和を保つことが難しい状況であった。ある時、H君という男が殴られた。眼鏡が割れて地に落ちた。彼は大きな中学で生徒会長をした優秀な男であった。大企業に勤め、街で夜間の仲間と顔を合わせても挨拶もしなかったと思われる。「お前たちとは違う」という意気込みが腹の中にあったのかも知れない。私の目から見て、周りから反感を持たれていることは明らかであった。しかし、彼はそんなことは意に介さない男で、私はそんなところが好きであった。将来は力を合わせ上を目指そうと話し合ったりした。社会の底辺から抜け出そうということは私にとって至上命令ともいうべき天の声であった。私は天下をとるような心で東大突破を目指した。自転車でせんべいや団子を卸しながら小さなノートに書きこんだメモを覚えた。前に止まっていた小型トラックに追突したこともあった。先日、総社町のある老婆にあったら、当時の私のことを懐かしそうに話してくれた。「昔、先生が自転車で何かを読んでいることは話題でした。東大に入り、その後県会議長になられ、私たちは驚いて見ていたのよ」と。85年の人生はあっという間に過ぎた。光陰矢の如しという。広い流れの中を激しく生きてきた。振り返れば死屍累々である。一緒に生きて来た仲間たちが次々とこの世を去っている。改めて85年を思う。私は、あと20年は必ず生きると心に誓っている。この世界の行く手をどうしても確かめねばと思っているのだ。(読者に感謝)

 

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2026年3月11日 (水)

「世界情勢は火の玉。ホルムズの語源とゾロアスター教。大震災から15年、改めてあの衝撃を振り返る」

◇今日の世界情勢は混乱と対立が加速し火の玉のようである。それに加えて最近はホルムズ海峡の封鎖という正に日本の生死を制するような嵐が吹き荒れている。これは唯事ではない。更にイランの最高指導者ハメネイ師が暗殺された。宗教の対立は世界の争いを一層複雑かつ困難なものにしている。ホルムズ海峡は日本が使用する原油の大動脈であるだけに私たちの生活の日常がこの海峡に翻弄されていることを悲しく思う。ホルムズの語源はゾロアスター教の最高神「アフラ・マズダー」と考えられている。ゾロアスター教は拝火教のことで火をあがめる宗教である。その説くところは「この世は善の神(光明の神)アフラ・マズダと悪の神アーリマンの絶え間ない闘争であり、人間の幸福は光明神の恩恵にあずかって、最後の審判の日に楽園におもむくことだ」とした。

◇東日本大震災から今日で15年である。目を疑うような大自然の脅威が目前のことのように甦る。警察庁などの資料によれば、震災による直接の死者は全国で15,901人、今でも行方不明の者は2,519人いる。この15年で災害関連死と認められた人は3,810人だった。地震・津波や原発事故による避難者はピーク時約47万人であった。復興庁によれば、2月1日現在、なお2万6千人が避難を続けている。

 15年が経ったが大震災の爪痕はなお生々しい。いかに巨大な力であったか、その恐怖は測り知れない。原発事故で全町民が避難していた福島県双葉町の居住人口は約200人で事故当時の3%程度である。復興の力は何よりも地域の人々の助け合いの心である。81年前の敗戦時の光景が甦る。国破れて山河ありの状況であった。あの時私は4歳であったが、なぜか社会に力がみなぎっていたことが思い出される。日本は戦後長く飽食の時代を過ごし、豊かさに慣れハングリーの精神を失ってしまった。終戦直後、日本人はサムライであった。現在求められることはサムライの精神である。前の列に並んだ女の子の髪に浮かんだ白いシラミが懐かしい。極悪の衛生環境で、肛門から下がった白く長い回虫のことが甦る。私たちは死線をさまよったのだ。あの回虫までもが同志に思える。(読者に感謝)

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2026年3月10日 (火)

「トランプ氏の無条件降伏の言葉の衝撃。国際女性デーに改めて各国の女性状況を思う」

◇トランプ大統領はイランに無条件降伏以外はないと突き付けた。一方イランの大統領は無条件降伏の要求を一蹴し抗戦継続の決意を示した。「無条件降伏」の表現で、1945年8月15日に受諾し、ミズーリー号上で調印した降伏文書が甦る。小学生低学年であった私は、当時大人がよく冗談に「無条件降伏だ」と指を突き付けて叫んでいた姿を思い出す。私はこの表現につき一生の間にそう聞けるものではないと思っていたのだ。今回測らずもトランプ氏の口から聞くことになった。私とすれば二度目である。レビット米大統領報道官は「イランが米国の脅威でなくなったとトランプ氏が判断すれば実質的に無条件降伏の状態になる」と説明した。トランプ大統領は、1月のベネズエラ攻撃がうまくいったので次もきっとと考えているのかも知れない。アメリカの報道によれば、トランプ氏は1月のベネズエラ攻撃後に発足した暫定政権と同様にイランでも戦後の新体制が石油生産で米国と協調すると見込んでいるらしいというのだ。

◇今月の国際女性デーに合わせ、各地の様々な女性の生き方が報じられている。総じて日本の女性は平穏に暮らしていると思う。日本が平和で人権が尊重される国だから当然なのだろう。私は、今まで国際女性デーということをあまり意識しなかったことを反省する。この日は、女性の政治、経済、社会的な成果を称え、ジェンダー平等と女性の地位向上を目的とする。世界の一体化は加速している。これは世界の平等が一つであるべきことを意味する。だからどこで平和が崩れてもそこだけにとどまらず他に波及し悪い影響が生まれる。世界が一つということは地理的な問題ではない。それは国境を越え、人種を越えて関わり合うものである。従ってそれは性別に関係なく自由平等に能力を発揮でき生活できる社会を目指すものである。それは国際女性デーを支える理念である。国際女性デーの理念は、もしこの言葉を自覚しなかったとしても私たちと無縁のものではなかったと考えるべきである。なぜなら、それは人間の平等や人権尊重の価値観として私たちの憲法の中に深く根差していると考えられるからだ。端的には憲法14条の人間の平等である。14条は、すべて国民は法の下に平等であると定める。私は日本国憲法および憲法14条の上に国際女性デーの理念が輝いていることを誇りに思う。私は毎年3月8日を特別の日として記念すべきものと考える。国際女性デーは男性の心も高揚する日になるだろう。男女は二人三脚なのだからだ。(読者に感謝)

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2026年3月 9日 (月)

「巨大国の力の支配の現実。国際女性デーは日本国憲法の理念である。アフガンの酷い人権状況」

◇中東は世界の火薬庫といわれてきたが、イランの最高指導者ハメネイ師殺害を機に蜂の巣をつついたような騒ぎが加速している。国際関係は冷厳な弱肉強食の世界と言われてきた。大国の力が世界を覆っているが「力こそ正義」を許してはならない。現実は厳しい限りだ。巨大国の力が世界を支配している。日本もかつて巨大な軍事国家だった。若い世代はかつての日本を知らない。知識として受け止めていても肌感覚はないのだ。それでは真に知っていることにはならない。トランプ大統領は7日、「現在イランは激しい攻撃を受けている」と、近く大規模な攻撃に踏み込むことを予告した。そして、これまで「標的になれていなかった地域や集団に対し、完全な破壊と確実な死が検討されている」と威嚇した。

◇3月8日、今日は「国際女性デー」である。女性の地位向上やジェンダー平等を求めて行動する記念日として国連が制定した。

 日本でも女性の地位は低い。しかし、日本では戦後男女平等の新憲法になって状況が大きく変化した。世界では今日でも女性が虐げられている国が驚くほど多い。国際女性デーを機に女性の平等について真剣に考えねばならない。

 現在、女性の社会的地位の低さが国際的に問題視されているのはアフガニスタンである。アメリカの女性状況の各国調査によればアフガニスタンの女性は181ヵ国・地域中最下位だったと言われる。アフガニスタンの人権状況は特別という他ない。正に地獄というべきである。国連はこれに対して成す術がないのだろうか。アフガニスタンは2021年のタリバン復権以降、特に女性の権利が「ジェンダー・アパルトヘイト」と表現されるほど極めて深刻な危機にある。女子教育は中等・高等教育が禁止され、女性は教育の権利を失ったのである。女性の就労は一部の医療や保険分野を除き、事実上禁じられている。また、外出時に全身を覆う衣服(ブルカやヒジャブ)の着用と男性親族の付き添いが義務付けられている。更に2024年8月、タリバンは「勧善懲悪法」を制定し、女性が公共の場で声や顔を隠すよう法律で義務づけ、権利制限を一段と強化した。女性から教育を奪うことは、女性から目を奪うことと等しいというべきである。日本でもかつて、女性に対し教育は必要ないという人々が多くいた。真に賢い女性が増えることを願う。「元始女性は太陽であった」と主張した平塚らいてうを思う。(読者に感謝)

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2026年3月 7日 (土)

死の川を越えて 第207回

※土日祝日は、中村紀雄著「死の川を越えて」を連載しています。

 

 万場老人は頷いて静かに語り始めた。

「わしも、この社会、どこへ向かうのか不安じゃ。去年東京駅で撃たれたには浜口雄幸さんだ。実は、朝鮮の鄭東順さんから手紙があってな。満州で関東軍の不穏な動きがあったそうじゃ。手紙は検閲されるから注意深くわしにしか分からぬ書き方じゃ。兵隊さんのおかげですとか、兵隊に感謝する表現の中に、急に風が吹いてとか、風邪がはやって中国人が苦しんでいるとかある。この前草津に来たとき、重要な変化を知らせる方法を打ち合わせたのじゃ。兵隊さんのおかげは、関東軍の重大事のとき、急な風は特に満州の大事件を指す。風邪がはやる、中国人が苦しむなど、みな暗号でな、わしには満州で重大事件が起きたこと、そして激しい反日運動が起きていることが分かるのじゃ。関東軍の暴走のことだ。韓国もハンセンの取り締まりが格段に厳しくなったとある。韓国も日本の一部じゃから当然じゃが、中国と戦う場合には、最前線になるのだから、厳しさが違うのじゃろう。朝鮮人に対する差別と偏見が強く行われているだけに心配なのじゃ。鄭東順さんの病気は治っている。明霞さんはもともと病気にかかっていない。この点だけはほっとするが、鄭さんはハンセンを束ねる立場なので辛いと申しておる」

 正助は朝鮮で助けられた時の、明霞が住む屋敷と集落の光景を思い出していた。

「それからな、この大不況、韓国の人々を無慈悲に痛めつけておる。いずれにせよ、戦争の空気と大不況は社会の弱者に容赦なく襲いかかっている。わしは、日本がアメリカとの本格的な対立に向かうことを心配しておる。このような社会の動き、世界の動きがわれわれの上に、そして、この湯の川地区に迫っているのじゃ。それに、情報によれば県議会にも激しい動きがあるようじゃ」

つづく

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2026年3月 6日 (金)

「旧統一教会解散命令の意義と衝撃。日本は真の宗教を求めよ。ホルムズの争いと第三次世界大戦」

◇旧統一教会に再びの解散命令が出た。東京高裁は峻厳な決定を下したといえる。「被害者に多額の財産上の損害と多大な精神的苦痛を与え、市民が平穏に生活できる社会秩序の維持という公共の利益が損なわれた」と判断したのだ。

 宗教法人法は「法令に違反し著しく公共の福祉を害すると明らかに認められる行為をした場合所轄庁の請求等によって解散命令が下されると定める。今回の場合、所轄庁は文部科学大臣である。膨大な額の献金により家庭を破壊させ、自殺者をつくり、安倍元首相暗殺の要因にも繋げた。これら一連の出来事は紛れもなく公共の福祉に著しく反する行為に違いない。憲法は信教の自由を保障する。この自由は最も重要な基本的人権の一つであるが、その濫用は許されない。旧統一教会の一連の行為は濫用の極致である。解散命令は信教の自由を守る決断といえる。現代の日本社会は宗教に関し淡泊である。しかし歴史を振り返れば日本も宗教に関し夥しい血が流された。信長による比叡山焼き討ち事件もその一例である。日本は様々な宗教に関する歴的事実から真の宗教とは何か、そのあるべき姿は何かを学ばねばならない。今日、宗教が冠婚葬祭の単なる儀式に化しているのが現実である。これは日本人の精神の劣化に繋がる事実に違いない。機械文明の異常なる発達の陰で精神の破壊が進んでいる。そして同時に宗教の破壊が進むのは悲しいことである。そこで改めて願う。今回の東京高裁の解散命令が真の宗教の自由を実現するための大切な一歩になることを。

◇ホルムズ海峡の不気味な状況が刻々と報じられている。この狭い海域に日本の生死が握られていると思うと、世界の火薬庫の意味が増々重大に伝わってくる。イランの最高指導者ハメネイ師の後継者はどうなるのか。この問題を全世界が固唾を吞んで見守っている。後継者は88人の聖職者で構成される専門家会議で選ばれる。イラン中部にあるこの専門家会議の建物が3日攻撃を受けた。イスラエルが専門家会議のタイミングを狙ったらしいとされる。イランの応戦も激しさを増し、戦線は周辺国を巻き込んで歯止めがかからない状態らしい。米軍は戦果を強調し、「ホルムズ海峡やオマーン湾を航行しているイラン船舶は一隻もない」と誇っている。米国務省は中東各国に滞在する国民に退避を呼び掛けている。犠牲者が広がれば本格的な戦争は更に拡大するだろう。中国やロシアが深く関わるだけに第三次世界大戦に繋がることを恐れる。(読者に感謝)

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2026年3月 5日 (木)

「南鳥島は現代の宝島。世界有数のレアアースが眠る。教育の原点を見詰める時」

◇南鳥島がにわかに注目を集めている。神秘の島は極めて重要な問題点を抱えているのだ。その重要性につき認識を深めるのは喫緊の課題である。日本は小さな島国で資源がないという常識を突き破る足がかりとすべき島だからだ。広さは皇居に近く年間8センチのはやさで西へ動いている。現在注目を集めるのは「核のごみ」の最終処分場の候補地とされる点であるが、ごみ捨て場と捉えることは許されない。

 日本の最東端に位置する孤島であり、膨大な排他的経済水域を確保する上でも国防・経済上の極めて重要な拠点である。この島を基点に日本の国土面積を上回る排他的経済水域が広がる。水深約6000メートルの深海には世界有数のレアアースが眠る。それを取り出すことを可能にする日本の技術を誇りに思う。南鳥島は限りない可能性を蔵した現代の宝島なのだ。それを可能にするのは我々国民のこの島に寄せる思いである。現在の国際情勢を前にして私は改めて日本列島を見詰める。アメリカと中国の対立が激化する中、日本は地理的に中間にあり最前線である。私たち国民が自覚すべきはこのような地理的利点だけではない。それをベースに日本が積み上げてきた歴史的文化的な財産が重要なのだ。日本が太平洋を舞台にアメリカと戦ったことを貴重な財産として生かさねばならない。私は、日本は破れて良かったのだと信じる。破れた故に生まれ変わることが出来たからだ。しかも決定的に良いかたちに変身できたのだ。平和憲法を掲げる日本は世界を理念でリードできる国となった。限りなく広がる発展途上国で日本を尊敬する国は拡大し続けていると信じる。私は南米各国の県人会を訪問してそのことを肌で感じた。ペルーの元大統領故フジモリ氏は不幸な結果に終わったが、この人を大統領に押し上げたエネルギーはサムライに対する敬意であったと信じる。選挙権を得たアンデスの人々はサムライに憧れ、サムライの国日本の経済力に期待した。日本はこれらの人々を裏切ってはならない。日本は技術立国である。日本製は車に代表されるように、世界の信頼を得ている。製品を支えるものは技術であり、技術は人である。日本は現在の成功に対して謙虚であるべきだ。最近日本人の精神の世界に変化がおきつつあることを感じる。余りに物質万能が進み便利な利器が心の貧しさを生んでいからだ。民主主義の危機が叫ばれている。この危機を救うものは教育である。教育の原点を見詰める時が来た。初代楫取素彦を注目する時である。(読者に感謝)

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2026年3月 4日 (水)

「ホルムズ海峡危機にマルコポーロを思う。大国の力こそ正義に反対する。ハメネイ師殺害を許さない」

◇マルコポーロは「東方見聞録」で黄金の国日本のことを記してる。これが黄金に目の色を変えたヨーロッパの人々を日本へと駆り立てたのだ。マルコポーロは日本について、床も屋根も厚い黄金で覆われていると描いた。現在全世界を巻き込んだ話題で沸騰している「ホルムズ海峡」で、世界は再びマルコポーロに煽り立てられている感がする。マルコポーロは東方見聞録で記した。ペルシャ湾の交易拠点ホルムズはインド洋と陸路を結ぶ重要な港町であると。当時イランからホルムズを経て、海路へ出るルートは、シルクロードの一部として東西交易の要衝であった。東西交易の要衝であることは長い時を経ても変わりないが現代の驚くべき問題点は原油である。肉眼で対岸が見える狭い海峡が世界の死活を制する最重要の動脈と化しているのだ。日本へ輸送される原油の約9割がここを通過する。これは日本の生命がこの狭い海峡に握られていることを物語る。トランプ大統領は1日、イランに対する攻撃は4~5週間続く可能性があると述べ、更に「目標を達成するまで続ける」と語った。超大国に翻弄される木の葉のような日本である。日本が生きる道は賢明でしたたかな外交の他はない。日本の安全保障の難しさと重要性を痛感するばかりである。米国とイスラエルによるイランへの軍事攻撃により原油価格は急騰している。海外のホルムズ海峡関係地の邦人は不安に襲われているに違いない。

 ホルムズ海峡発の激浪と激震に対し日本の安全保障の行方が心配だ。「国際関係は弱肉強食の世界」とい言葉がある。これは冷厳とした事実を通して思い知らされてきた。現在も、大国の指導者たちは「力こそ正義」と信じているに違いない。イランの最高指導者の殺害はこのことを雄弁に物語っているといえる。しかし世界の世論がこの現実を仕方がないと認めるなら、何でもありの世界が出現してしまう。ハメネイ師の殺害行為は主権国家への武力行使であり、それは国連憲章違反である。ハメネイ師殺害問題の根底には大きな宗教の対立がある。宗教の本質は何かを考えるべき最重要の時を迎えている。人類は長いこと宗教を巡って血みどろの戦いを繰り返してきた。何千年の時を経ても人類は宗教に関して目が醒めない。この現実には驚愕するばかりだ。憲法20条は「信教の自由は何人に対しても保障する」と定める。この規定の深い意味、そして歴史的重大性を今しっかり踏まえねばならない。(読者に感謝)

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2026年3月 3日 (火)

「ハメネイ師暗殺の衝撃。師は私と同じ年。ふるさと塾で超加工品の弊害を話す」

◇昨日に続いて緊迫の中東情勢から目が離せない。深刻な大戦状況は加速しているからだ。そして、それは私たちの日常と切り離せないからだ。米側とイラン双方の報復攻撃は中東諸国を巻き込む形で拡大している。戦争は一度始まれば勝つために手段を選ばない。これは戦争の歴史が示す過酷な現実である。そして弱い立場の女や子どもが犠牲になることも繰り返し示されてきた冷厳たる事実である。

 2月28日、驚くべきことが報じられた。イランの最高指導者ハメネイ師が米・イスラエル軍の攻撃で死亡したとされる。トランプ大統領が報じた。イランの国営メディアもハメネイ師が攻撃で死亡したと報じた。イスラエル高官はロイターに対し、ハメネイ師の遺体が発見されたと報じた。これを否定するイラン側の報道もある。情報は交差しているが事実が判明するのは時間の問題に違いあるまい。人の命をピンポイントで奪う技術が飛躍的に進歩している。大きな力を持つ組織に狙われたら正当な手続きを経ずに命を奪われる不安な時代に我々は生きているのだろうか。

◇私は現在85歳、まだまだ頑張るつもりでいるが、人生の幸せは何よりも健康にかかっている。そんな思いもあって28日の「ふるさと塾」は健康問題を取り上げたら反響があった。「超加工食品」に対する警告である。世界的医学誌が緊急特集で取り上げた。

 超加工食品とは、工業的に高度な処理を施し、食品由来の成分に複数の添加物を加えて製造された加工度が高い食品のこと。加工の原点は火であろう。人類の祖先は自然の火災や落雷などを期に火と出合い、火を利用することになる。焼いて食う肉や食材はさぞ美味かったであろう。火は人類の生活に革命を起こした。食の加工は果てしなく発展し、やがて健康上の障害を起こすようになったのだ。超加工食品とはその名のとおり加工の極致というべき食品である。人間の食の原点は本来自然の中にあるといえる。自然から遠く離れた超加工品が弊害を伴うのは当然といえる。インスタント食品、菓子パン、スナック菓子、清涼飲料水などが代表であり、肥満や糖尿病などのリスクが高いとされる。調理不要な手軽さなどのため、弊害を指摘されながら人々の日常生活に深く入り込んでいる。今年1月、日本の厚労省に当たるアメリカの保険福祉省は超加工食品を普段の食事から外すよう呼びかけた。こうした食品が肥満、糖尿病、心血管疾患などを起こす「公衆衛生上のリスク」を伴うと指摘したのだ。(読者に感謝)

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2026年3月 2日 (月)

「ホルムズ海峡は日本の命。そして世界の火薬庫だ。日本の唯一の被爆国としての責任は大」

◇世界的大戦争の危機が一気に高まった。米国とイスラエルがイランに対し大規模な軍事攻撃を始めたからだ。中東全域を巻き込んだ戦争に発展する状況はホルムズ海峡と結び付き私たちの生活と直結する。ホルムズ海峡という極めて細い海域が私たちの生活の安全に直結しているのだ。世界の海上輸送原油の約2割がここを通過する。ペルシャ湾とインド洋を結ぶ世界最重要のエネルギー大動脈である。幅は最も狭い場所で約30キロ。日本は輸入原油の約8~9割をここに依存している。封鎖されれば大変なことになる。水深は75m~100m、幅は最も狭い所で約33キロである。この状況では北側のイランの海岸と南側のオマーンの海岸を肉眼で見ることができる。なお航路の幅自体は約3キロメートルに制限されている。もし、ここが封鎖された場合1バレル当たり100ドルを超え、150ドル近くまで急騰する可能性があるといわれる。ちなみに現在の国際原油価格は1バレル当たり65~67ドルである。アメリカが空母を派遣して最大限の警戒を示している由縁である。

 アメリカ、イスラエルが大規模なイラン攻撃を進めている理由は、ホルムズ海峡の原油確保問題の他に、イランの核やミサイル開発阻止がある。トランプ大統領は、イラン国民に対し「我々の攻撃が終わった時、政権を奪い取れ」と現体制の転覆を促した。イスラエルのネタニヤフ首相も「イランのテロ政権の脅威を取り除くため、米国と共同作戦を実施した」との声明を発表した。中東は朝鮮半島と共に、昔から世界の火薬庫と言われてきたが今や世界の火薬庫と言えば中東をおいてないという感がする。

◇このような緊迫した戦争の危機に対し日本はどうあるべきか真剣に考えねばならない。日本外務省によればイラン国内にいる邦人は約200人といわれる。高市首相は28日、次にように述べた。「イランで大変なことが起きている。関係閣僚と会議をする。危機管理に万全の態勢をとっていく」と。ホルムズ海峡と原油が日本の生死に関わっていることとは別に、日本はこの事態に傍観は許されない。イラン問題は前記のように核問題であり、日本は唯一の被爆国だからだ。高市首相が言う「大変なこと」の意味を日本は真剣に受け止めるべきだ。ホルムズ海峡波高し。その波の飛沫を真摯に敏感に受け止めねばならない。かつて日本海波高しが声高に叫ばれた。それ以上に現在の日本の環境は緊迫しているのだ。(読者に感謝)

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2026年3月 1日 (日)

死の川を越えて 第206回

※土日祝日は、中村紀雄著「死の川を越えて」を連載しています。

 

 ハンセン病患者に対する規制は特別の問題を伴っていた。とにかく伝染する怖い病気という偏見の下で、司法関係も扱いに手を焼いたからだ。通常なら、犯罪容疑の場合、警察の取り締まりから始まって、裁判の過程を経、刑務所に入ることになるが、関係者はハンセンの患者に接する適切なすべを持たなかった。「ハンセンのための刑務所が欲しい」という声すら聞かれたのである。

 このような状況下で、ハンセン病患者なるが故に何をやっても見逃されていると言われる事態が生じていた。そこで、収容所側に自律による秩序維持の手段として「検束権」が認められるようになったという訳である。しかし、これは閉ざされた世界の支配者に与えられた権力である。人間にとって権力は悪魔の誘惑となる。ましてや対象は虐げられた人々である。そして、人権感覚と教養の乏しい者がこの権力を握れば、大変なことになるのは明らかだ。この問題が後の「重監房」の悲惨な事実につながっていく。

 国会はこの年、草津の国立療養所の設置を可決し、内務省は直ちに行動に移った。

 その結果、国立療養所の建設予定地が選定されると、昭和6年6月にはいよいよ測量が開始された。

 この状況を見て湯の川地区の人々は複雑な気持ちに駆られていた。槌音は希望の音に聞こえると同時に言い知れぬ不安の種であった。世界大恐慌の影響はますます深刻となり、湯の川という閉ざされた社会にも黒雲が覆うように押し寄せていた。故郷からの送金に頼る者は、送金が途絶えると生きるすべがなくなる。どこでも、生活にあえぐ状態だから送金どころではないのだ。湯の川には元々貧しい人たちが多くいたが、そういう人たちは大不況の中で、生きることがますます苦しくなっていた。物乞いに歩く姿が以前にも増して多くなった。

 ある時、正助は万場軍兵衛に尋ねた。

「先生、世の中はどうなるのですか。俺は不安です。去年の暮れには総理大臣が東京駅で撃たれて重傷を負ったんだそうですね。俺が昔行った朝鮮も心配です。朝鮮も大変な不景気なんでしょうね。大陸の日本の兵隊は何か始めるんですかね。明霞さんたちは大丈夫でしょうか」

つづく

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