「女性総理と天照大御神。神話を軽んじてはいけない。甦る前橋大空襲」
◇ポツダム宣言を受諾してから81年が過ぎた。この間を振り返って私の立場で特筆すべきことをいくつか挙げるとすれば、赤城の山奥での開墾生活から始まり、極貧の中での定時制時代、新天地を求めて上京した大学時代など様々がある。この間社会は激変し、私自身も驚くほど変化したことを認めざるを得ない。私は現在85歳を迎えたが、心身はまださほど衰えずと強がり、意地を張っている。しかし社会は想定を超えて変化するものだ。想定外という言葉も聞き飽きた感がする。しかし、そういう中にあって敢えて想定外を捜すとすれば取り上げるべきことは女性総理の誕生である。日本は長いこと閉塞感に満ちていた。日本人は忘却の達人である。広島も長崎も、現在そんなこともあったっけといった風潮がみなぎっている。その状況を打ち破る出来事が生じたことは喜ばしい。女性総理の出現である。天の岩戸から天照大御神が姿を現したようである。高市首相がその役割を果たせるか否かは主権者の意識にかかっている。
神話を軽んじてはいけない。神話は文化の基本であり、先人の知恵が創り出したものである。国を正しく愛する心の底に置くべき価値観である。しっかりした民族は、精神の基底に神話を持つものだ。現代の社会は余りに器械文明が発達し、その姿は砂上の楼閣の上にあるようだ。日本は古来立派な精神文化をもつ。それが第二次世界大戦の敗北により一変した。「あつものに懲りてなますを吹く」という諺があるが、日本人は古来の宝まで否定しようとしている。日本古来の優れた伝統は新憲法の価値観の中に活きていることを認識すべきなのだ。新憲法は人間の尊重、平和主義を高く掲げている。これは広島・長崎を乗り越えて手にしたものだけに価値がある。
日本の古来の価値観は新憲法の中に脈々と受け継がれているのだ。日本の隣国には北朝鮮、中国、ロシアなどが存在し、安全保障が現在大きく懸念されるに至った。しかし日本の新憲法の立場は多くの発展途上国から信頼されている。核戦争の足音が聞こえる現在、人類唯一の被爆国日本の存在意義は限りなく大きい。世界に広がる無数の戦力を持たぬ国々との絆を深めることが日本の最大の安全保障の要に違いない。今年も8月5日がやって来る。前橋大空襲の日である。市街地の80%が焼失し、500人以上が犠牲になった。母に手を引かれ防空壕に逃れた光景が甦る。(読者に感謝)
| 固定リンク



最近のコメント