「長嶋の死で一つの時代は終わったか。人口減と世界情勢。晩婚・晩産の現実。近隣施設でめった刺し事件。長男の脊髄手術」
◇長嶋茂雄の死。その衝撃の余韻は続く。戦争のない時代が80年続いた。長嶋は平和の時代の英雄だった。激しく厳しい一筋の野球人生は宮本武蔵が剣に打ち込んだ姿を思わせる。
長嶋一茂さんは「父は星になった」と語った。人間は死ぬとどうなるのかと改めて思う。長嶋は「巨人軍は永久に不滅です」と語った。肉体は滅びても彼の雄姿は人々の心に不滅で有り続ける。機器が発達し過ぎて人間の心が貧しくなっていく。どこまでも明るく人間的な長嶋が去り、一時代が終わった感がして淋しい。日本人のパワーが落ちていく、日本がどんどん萎んでいく。人間力を回復しなければと思う。
◇厚労省は4日、2024年の出生数の減少が初めて70万人を割ったと発表した。出生数の減少は予想を上回って早く進んでいる。晩婚、晩産化に驚く。平均初婚年齢は男性31.1歳、女性は29.8歳。女性が第一子を出産する平均年齢は31.0歳である。男性女性とも生物的力が頂点をとうに過ぎている。昔くちずさんだ童謡に「ねえやは15で嫁に行き」とあった。おとぎ話のようである。日本の将来は悲観的である。数が少なくなっていく若者が担う負担は大きくなっていくのだ。福祉や介護はどうなっていくのか。少子高齢化は世界的傾向といわれる。隣国中国の状況も深刻らしい。解決策は容易には見つからないが各国が良い関係を築き協力し合うことが必要である。そこで懸念されるのが自国第一、つまり保護主義である。残念ながら世界は困った方向に進んでいる。トランプの自国第一主義、関税政策がそれを加速させていることは否定できない。
◇身近で女性がめった刺しされる事件が発生した。被害者は我家と目と鼻の先の場所にある小坂子町の介護施設の職員。私も関わりを持つ施設である。加害男性は隣町・富士見町時沢の住人。県警によれば男は「殺そうと思って切りつけた」と容疑を認めている。男は女性が退勤するのを待ち伏せて犯行に及んだらしい。女性は救急搬送されたが意識不明といわれる。男女関係が乱れている社会である。赤城山麓ののどかな地域に発生した凶悪事件に人々は驚いている。
◇平温な我家に4日緊張が走った。長男が神経の中枢を手術した。背骨を切開する大手術だった。日常生活に支障はなかったが、若いうちに手術した方が良いということで決断した。病名は頸椎症性脊髄症である。全身麻酔で約3時間、妻と緊張の時を過ごした。幸いにも手術はうまくいった。我家は一つの山を超えた。健康の有り難さをかみしめた瞬間であった。(読者に感謝)
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