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2025年5月16日 (金)

「皇族減少の深刻な意味。女性天皇の実現を望む。南米コロンビアと一帯一路。県民会館は廃止に。セキュリティ・クライアンス制度」

◇皇族数減少の深刻な意味を改めて知った。皇位継承権を持つのは秋篠宮さまと長男の悠仁さま、上皇さまの弟の常陸宮さまの3人のみである。読売新聞が第一面で課題を訴え対策を提言した。象徴天皇制は日本を支える柱。憲法は、天皇は日本国及び日本国民統合の象徴であると定める(第一条)。女性皇族を巡っては大きな議論がある。女性天皇の実現に道を拓く考えには保守系の政治家に反対意見がある。しかし憲法は女性天皇を否定していない。「皇位は皇室典範の定めるところ」とあるだけだ(第二条)。現在、女性の地位向上が叫ばれている。かつて思想家平塚らいてふは言った。「元始、女性は実に太陽であった」。かりに女性天皇が実現すれば日本が秘める潜在的な力は一気に爆発するに違いない。先日万博会場を愛子さまが訪れた時の人々の熱狂ぶりは異常であった。この時、私はこの人が天皇になったら素晴らしいとふと思った。読売は皇室典範改正は急務と提言。皇室典範は普通の法律だから改正は困難なことではない。

◇南米コロンビアが「一帯一路」に正式参加の署名したことに改めて注目する。地球の裏側での米中攻防は興味深い。パナマがトランプ政権の働きかけで一帯一路からの離脱を表明したばかりだ。コロンビアの名はコロンブスに由来。新大陸発見者と結び付く名の国がここだけとは皮肉のこと。コロンビアはコーヒー豆の産地として有名だが「花の国」でもあり、日本には多くのカーネーションやバラが輸出されている。コロンビアは貿易の約3割を米国に依存するが移民受入れを巡りトランプ氏と対立していた。一帯一路の関係でコロンビアが日本を含めたアジアに接近することになるかも知れない。

◇知事は15日、県民会館の廃止を表明した。主な理由として、存続には50億円以上の改修費を要することをあげ、「県民のニーズが大きく減少している県民会館にこれだけ多額の工事費用をかけて改修する理由は見当たらない」と述べた。改修費50億円には専門家の分析による異論がある。トップが判断に用いる事実関係の重要さを痛感する。私のミライズクラブも提案を準備していた。

◇経済安全保障上の重要情報の保全強化を目的とした「セキュリティ・クライアンス制度」がスタート。従業員から情報が漏れる恐れがある。権力による身辺調査は個人的な点に及ぶのでプライバシー侵害の懸念がある。G7で日本だけ制度がなかった。(読者に感謝)

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