「南海トラフはすぐそこ。歴史に学ぶ時。介護地獄は他人事ではない。藤岡市の官製談合の意味」
◇南海トラフ地震が確実に近づいている。想定される被害は東日本の比ではなく、その約10倍とも。日本列島は地震の巣の上にあるとよく言われるが様々の情報と分析によれば地獄の釜の上とも言うべきだ。一見平穏な日本は超高齢化の現状に加え経験したことのない程外国人が押し寄せている。最も可能性の高い予想として「2035年プラスマイナス5年」が言われている。およそあと10年である。現在84歳の私は確実に遭遇するに違いない。大自然は未知の存在で人知で推し測ることは不可能だ。10年後は明日になる可能性もある。地震と共に最大30mと言われる津波もやってくる。84年の人生を振り返ると、幼少期まず太平洋戦争の地獄を知った。私は戦中派なのだ。広島と長崎の悲劇は人類史上最悪だった。それを乗り越えて現在がある。目前の南海トラフは世界が固唾をのむ日本の試練である。
◇ある高名な学者は言った。「科学は未来を予測できないが過去を正確に知ることが出来る」と。しかし私は言いたい。これは一面の真理に違いないが過去を活かすのが科学である。歴史は過去と現在との対話である。現在から過去に問えば答えてくれる。今私たちに求められていることは謙虚な心で過去に問いかけることだと思う。日本人は今傲慢になっている。しかし一面で臆病で自信を失っている。勇気を出して歴史に学ぼうではないか。
◇昨日ある所で食事をしていて興味ある場面に遭遇した。ある高齢女性が移動しようとしていた。トイレだろう。それを息子らしい人が助けようとしている。いかにも優しそうな孝行息子に見える。女性はかなり太っていて息子は持ち上げるのに苦労している。その時見ていた3人のおばさんが声を上げた。「お尻のところの下着を持って引き上げるのよ」。なるほどと、見ていて感心した。息子は重い母親の体を引き上げることが出来た。「私たちは介護の仕事をしているのよ」女性たちは言った。息子はしきりに恐縮してまわりに頭を下げた。最近介護に関する悲劇があちこちで報じられている。介護疲れで被介護者を殺してしまうといった事件である。孝行息子の家庭内をふと想像した。
◇今朝の新聞は談合容疑による藤岡市副市長の逮捕を大きく報じている。藤岡市ナンバー2の逮捕に衝撃が走っている。業者側は藤岡商工会議所会頭。数年前、前橋でも官製談合があった。県議時代、私の同僚だった新井市長は「市民に深くお詫びする、任命責任は重大だ」と語った。やよいひめのイメージダウンも心配だ。(読者に感謝)
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