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2025年5月 9日 (金)

「県議時代の暴力団廃止条例に関わった懐かしい思い出。警察は我家をパトロールした。史上初、アメリカ出身の教皇の誕生に沸く」

◇今月の「ふるさと塾」は5月24日(土)である。トランプに振り回される惨状も大いに気になることであるが、今回は先ず身近な問題を取上げることにした。難しい社会状況が続いている。ギスギスした社会状況に不満を抱く人は多いに違いない。県議会でカスハラ防止条例が可決された。カスタマーハラスメントの“カスタマー”は“客”である。つまり客によるいやがらせを意味する。この条例の制定は東京都、北海道に次ぐ全国3例目。地方議会の存在感を示すものとして注目する。条例制定は立法行為であり、議員には研究勉強が求められるのである。条例制定については県議会時代の懐かしい思い出がある。私が中心となって県営住宅から暴力団を排除する条例を作ったことである。県議会の動き、県会議員の動きについては案外知らない人が多い。この条例については、年月が過ぎているが再認識する意味があるので塾で取上げようと思う。当時、暴力団に関する事件が県内でも多発していた。平成15年に前橋市三俣町のスナックで起きた殺人事件は身近な事件として人々は驚愕した。県営住宅に知らぬ間に暴力団に入られ困惑している人も多かった。私は条例を改正して暴力団を県営住宅から排除しようと決意した。警察当局は積極的に応援しようとしたが、世間には、また議会事務局にも反対論があった。理由の一つは暴力団員、その家族にも憲法の生存権があるというものであった。私は意を決して2007年6月議会に暴力団対策条例を提出した。(特別委員会)で提案説明を行い、遂にこの議会で可決された。当時の平田英勝委員長は「画期的」と評価した。その意味はこの種の条例制定は広島・福岡両県に次ぐ3番目であるが議員提案としては全国初であったことである。私は暴力団に対する県民の不安に県議会が勇気をもって対応した点を誇りに思った。この条例可決の影響は大きかった。県内全ての自治体がその公営住宅につき同様の条例を作ったのである。その後心配したトラブルもなく妥当に運用されている。なお私のこの暴力団対応については面白い話がある。前橋東署は私が暴力団から狙われることを恐れしばらく自宅周辺をパトロールした。

◇この原稿を書いている今、テレビは新教皇の出現を報じた。遂に「白い煙」が流れた。何とアメリカ出身のプレボスト枢機卿が選出された。私は瞬時にトランプのふざけた姿を想像した。久しぶりの本来のアメリカらしい快挙である。新教皇はレオ14世を名乗る。私の心にも明るい光だ。(読者に感謝)

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