「大型連休と逆走の恐怖。県議会で暴力団排除条例を作った思い出。トランプ支持急落の意味」
◇大型連休が始まった。観光ブームと車社会が重なって高速道路は民族大移動の感。避けられないのは事故。逆走が各地で発生している。連休初日の26日、栃木の東北道で逆走事故で3人が死亡した。私も高速をよく走る。他人事ではない。高速道の逆走は全国で毎年200件前後と言われる。2023年には224件。高速道出口への誤侵入、インターチェンジやジャンクションの分岐点での誤判断などが最多と言われる。「瞬時」に的確な判断が求められる。世は挙げて高齢社会であり、認知症が止まらない時代である。大型連休は高速道の恐怖を浮き彫りにする。
◇中村後援会のかつての大幹部小林清六さんが96歳でこの世を去り、弔辞を読んだ。棺に見る表情は全く別人で、人間の人生の最期の深刻さを語っていた。県議会にいた頃、この人に心配をかけたある出来事を語りかけた。暴力団と関わる渦中の私に「大丈夫かい」と声をかけた表情が甦った。2007年の6月議会に私は暴力団対策の条例案を出した。この頃、県内各地で暴力団に関する事件が多発していた。前橋市三俣町のスナックで暴力団による殺人事件で一般人ら4人が殺されたのは2003年のことであった。私が中心になって提出した議案は県営住宅に暴力団員を入れないことを目的とした。当時暴力団員(家族を含めて)にも憲法上の生存権があるとして、条例作りには反対意見があった。私の決意は固かった。条例案は県議会で可決された。広島県、福岡県に次ぐ三番目であるが議員提案としては全国初ということで注目された。議員の質の低下が言われる中、条例作成に関わって大きな成果を上げたことを誇りに思った。前記小林清六さんが「大丈夫かい」と心配してくれたのは東警察署が万一のことを考えて私の自宅の巡回を始めたからである。
県議会のこの動きに全県の自治体がならうことになった。各自治体が公営住宅に関し同様な条例を作りうまく運用されるようになったのである。
◇ワシントンポストはトランプの支持率は歴代大統領で最低の39%と報じた。同紙は世界経済秩序の破壊、不法移民の取締、大学への圧力など国民の不満を生む政策を進めていると指摘した。私には4月5日の全米規模の抗議デモの続きに思える。トランプの終わりの始まりと指摘する声も大きくなっている。中間選挙も近づきトランプは世論を恐れている。支持率の急落はアメリカの民主主義が未だ見込みがあることを示している。(読者に感謝)
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