「朝日の天声人語も驚いたトランプのエネルギー。だがレベルは低い。旧統一教会解散命令は当然だ」
◇29日のふるさと塾は意外であった。前日比10度という寒さの中参加者はいつもより多く、緊張してマイクを握った。順序を変えて最新のニュース旧統一教会解散命令を取上げた。私の関係で協会の犠牲者がいた。その中には私の中村塾の生徒ナッちゃんも。合同結婚式に参加してそれきりとなった。安倍元総理を撃った山上被告の母親は1億円超の献金をしていた。10万人の班長名簿があり実名と連絡先が。これは選挙においては測り知れない威力である。この旧教会に岸、安倍などの自民の中枢が深く関わっていた。塾生の真剣な視線には怒りがあった。
◇この日のテーマの中心は予告したトランプ大統領の傍若無人ぶりである。その言動に全世界が翻弄されている。会場の人々の鋭い目は世論の縮図であった。特に力を入れたのは4日夜の施政方針演説。1時間40分の異様な熱演は敵ながら天晴れ。一杯の水も飲まない。78歳の怪老人のエネルギーに全世界が圧倒されたに違いない。千両役者であった。私は朝日新聞が天声人語で大きく取上げたことを話した。朝日の顔であるコラムでトランプ大統領を大きく書くこと自体が異常である。コラムは「トランプ氏のエネルギーは驚くばかり」と記述し、「だが」と続ける。「その内容はほとんどが自画自賛かバイデン前政権への罵りだった」と冷たい。
◇私は2月28日のトランプ、ゼレンスキー両大統領会談決裂の場面を取上げた。トランプ政権側はこんなにやってやっているのにお礼の言葉がないと責めた。ゼレンスキー大統領は感謝を現そうとしない。この対立の底に何があるかを語った。トランプの眼中には民主主義、法の支配、世界の為にといった高い理想はない。「アメリカナンバーワン」に現れる目先の利益、取引だけである。だからそれに応じないゼレンスキー氏を責める。ゼレンスキーとしてはロシアの侵略に対し国民と一体となって戦うことは世界の平和のためだという信念がある。トランプ氏との会見の場は戦場と考えている。だからスーツも着ないのだ。つまり、感謝するしないをトランプは低いレベルの価値基準で問題にしている。ヨーロッパの国々はこぞってゼレンスキー支持を表明した。この問題で塾生のF氏はゼレンスキーはやはりスーツを着て対面するのが礼儀であると発言した。そういう考えもあることを改めて思った。全世界の人々はこの点で意見が別れるに違いない。その他の話の中心は関税戦争であった。(読者に感謝)
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