「ポトマック川の航空機事故の悲惨さ。映画“ハドソン川”の奇跡。外国人労働者の急増」
◇30日、ワシントン・ポトマック川でまさかの恐るべき事故が。民間航空機と軍ヘリの衝突である。搭乗者は計67人。当局は生存者の見込みなしと発表。捜索・救助活動は夜を徹して行われている。67人の内訳は航空機64人、ヘリ3人。
ワシントンの空は超過密で、ある専門家は「針の穴を通るよう」と表現した。軍のヘリは訓練中だったという。詳細はこれからだが、過密が日常化した中で過失が重なったのか。超近代都市の出来事は他山の石としなければならない。緊急対応当局は、30日までに少なくとも30人の遺体を収容したと報じた。
大事故の常であるが様々な人生のドラマが明らかになる。メディアは、アメリカフィギュアスケート界の選手関係者「選手、コーチ、家族たち」が乗っていたと報じている。ロシア大統領府の報道によれば同機にはフィギュアスケートの元世界チャンピオンも乗っていた。トランプ大統領は「恐ろしい事故だ」と声明を発表した。
また、専門家は事故の原因として「空中衝突防止装置(TCAS)」不備の可能性をあげる。軍用機には付いていないことが多く機械がないと夜で目視が難しかった。近年空中衝突事故は技術革新によって減っている。技術革新の象徴の一つがこのTCASだろう。
◇今回はニューヨークのポトマック川だが同じニューヨークのハドソン川に2009年1月いわゆる「ハドソン川の奇跡」と呼ばれる事故が起きた。事実に基づく映画「ハドソン川の奇跡」はクリントイーストウッド監督、トムハンクス主演で一躍有名になった。ニューヨークの空港を離陸した飛行機は全エンジン停止という不測の事態に陥った。機長は管制室からの近くの空港への着陸指示を拒否しハドソン川への不時着を決断した。乗客乗務員は155人。一秒一秒の生死の時が過ぎる。時間はわずか208秒。不時着に成功した時、大きな歓声が上がり人々は抱き合って狂喜した。
この飛行機事故の原因は鳥の群れとの衝突で、多くの鳥がエンジンに吸い込まれエンジン停止に至ったということである。近代科学の粋を集めた飛行機がいかにも単純な原因によって機能停止に陥ることは驚きである。
◇人口減少は深刻の度を増している。こういう中、外国人労働者が急増している。厚労省は2024年10月末時点、外国人労働者は過去最多の230万2,587人と発表。外国人があふれ日本が一変する。東南アジアを中心に日本を選ぶ人が多いという。最多はベトナムである。日本の文化と伝統を守らねばならない。(読者に感謝)
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