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2024年11月25日 (月)

「世界一幸せな男、大谷で沸き立つ世界。現代の武蔵大谷は世界のサムライとなった」

◇「世界中で一番幸せな男は誰だろう」、Aさんが言った。「では世界で一番死んでほしい人は?」、これはBさんである。こんな会話があった。ある日のこと何人かの人々が車座になって人間の運命について議論していた。その一コマである。Bさんの問題はひとまずおいてとなるとAさんが即座に言った。「大谷翔平の他はない」。異論はなかった。世は大谷翔平で沸き立っている。この人ほど日本人の夢をかき立て、そして世界の注目を集めている人はかつてなかった。これからもないかも知れない。開闢以来、前代未聞という表現が最適であることを大谷の雄姿を想像しながら思った。

 大リーグは日本時間22日、2024年シーズンの最優秀選手を発表。ナショナルリーグはドジャーズの大谷翔平が満票で選ばれた。23日のテレビは朝から大谷一家で持ち切りだった。一家とは満面笑みの夫妻だけではない。大谷のひざで御機嫌のワン公デコピン君も重要な一員である。渋谷駅の忠犬ハチ公は映画の主人公にもなったが、このデコピンほど脚光を浴びるワン公はいない。そうだもう一個の生命が存在する。噂では真美子さんのお腹にあかちゃんがいる。やがて現れるその子の運命を想像すると一家を包む夢は果てしない。大谷はシーズンを振り返って最も緊張した場面はデコピンの始球式だったと語る。マウンドのワンちゃんがボウルをくわえキャッチャーの大谷に向って走る姿を感心して見た。

◇大谷選手がいつも語ることから日常の全てを体調造りに掛けていることが伝わる。驚くほど長時間の睡眠をとることで知られるが、それを続けることは容易でない。私も睡眠と走りの習慣を堅持しているが自分との闘いである。大谷の意思の強さを痛感する。

 大谷を長いこと知っている人は、大谷を「野球大好き少年」と表現する。30歳の現在まで全てを野球につぎ込めたのは好きだからに違いない。好きこそ物の上手なれとはよく言ったものだ。来季は「二刀流」の復活が期待される。二刀流といえば宮本武蔵の二天一流を直ぐに想像する。吉川英治の「宮本武蔵」は私の愛読書の一つで常に手の届く所にあって心の栄養剤となっている。大谷がバッドに打ち込む姿勢は武蔵が剣に示すそれと似ている。小説で武蔵を支える女性お通が私は好きだ。現代の武蔵大谷は真美子夫人と共に太平洋を越え世界のサムライとなった。激動の波が高まる中、今年も間もなく閉じる。来年はどういう年になるか。大谷を待ち受ける強敵は何か。巌流島の佐々木小次郎を胸に私の一年も終わる。(読者に感謝)

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