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2024年11月12日 (火)

「関税を武器にトランプはどこまで進む。試されるゼレンスキー。猛獣使いの女とは」

◇トランプ政権の陣容作りが始まった。世界最大市場が背景にある。この市場への物資の出入りを制するのが関税。アメリカはこの関税を武器に一国主義へまい進しようとしている。アメリカ第一を実現する武器の一つに関税政策を掲げているに違いない。選挙戦では全ての輸入品に10~20%の関税を提唱。中でも中国からの輸入品には60%、メキシコからの自動車には100%以上の高関税を課すとも言及。メキシコで自動車を製産しようとしているトヨタにとっては大打撃である。日本企業の米国駐在員は「トランプ氏は予測不能だ」と語る。これはトランプが何をしでかすか分からないということだ。

◇トランプになって非常に心配なのはウクライナの行方。大統領になったら直ちに戦争を止めさせると広言した。ウクライナ国民の悲願などは二の次に違いない。プーチンとの直接の取引も懸念される。ここで注目されるのがトランプ、ゼレンスキーの電話会談である。この会談に実業家イーロンマスク氏が同席したのだ。この会議でウクライナにとって明るい情報が窺われることにほっとする。ゼレンスキー氏の外交力が最大に問われる試練の場である。トランプ氏はウクライナ支援を表明した。マスク氏の宇宙企業スペースX、プーチンの侵略開始直後から衛星通信網を使ってウクライナ軍に情報を提供してきた。マスク氏を政権中枢に迎え入れようとするトランプ氏としてはウクライナ支援で歩調を合わせる必要があったに違いない。

◇トランプ大統領を猛獣にたとえる人がいる。ではトランプ氏の猛獣ぶりを抑える人物はいないのか。ここに初の女性主席補佐官に就くスーザン・ワイルズ氏がいる。この人はトランプ氏の他の側近からトランプ氏を抑えられる「猛獣使い」と期待されるという。米メディアによると選挙期間中最もトランプ氏と突っ込んだ議論をしたのがこのワイルズ氏。イーロンマスク氏との連携でパイプ役も果たしたという。彼女がトランプ氏を扱うのに適しているのは父親に原因しているという。アメフトのプロ選手だった父親はアルコール依存症で、彼女は苦労した。ワイルズ氏の長年の同僚は彼女のことを不安定な男性を導く専門家と評す。父親の経験が猛獣使いを生んだというから面白い。選挙戦を通じ演説会場の舞台袖でトランプ氏が失言するとにらみつけるような仕草をするワイルズ氏の姿が目撃されてきた。トランプ氏にこういう人間的弱点があるとすれば私には救いに思える。これから様々な緊張の場面で猛獣使いの手腕がいかに発揮されるか見守りたい。(読者に感謝)

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