人生意気に感ず「国民民主はキャスチングボードを得た。暴言ほど喜ぶアメリカ人。ガールズバー殺人事件」
◇天下大乱の炎は静まるどころではない。緊急の世論調査が炎の実態を炙り出している。また各メディアは悲喜こもごもの役者の表情を報じる。大衆の受け止めは様々で他人の不幸は密の味とばかりに面白がっている者も少なくない。世論調査の数字にはそんな要素も含まれているに違いない。
内閣の支持率は内閣発足直後からなんと18.6ポイント落ちて32.1%。それでも多くは石破首相の存続を認めている。首相辞任不要が65.7%なのだ。勝ち組負け組色々な顔の中で最も輝いて見えるのは国民民主党の玉木雄一郎氏だろう。公示前と比べ4倍の28議席を得たのだから当然に違いない。それに比べ石破首相の顔は憂いに沈み泣き出さんばかり。こういう岩の塊のような顔が自信を秘めている時は深さと貫禄を窺わせるがそれがない時は醜怪さが目立ち哀れである。
自民党は国民民主党と政策の協議に入った。目指すのは「部分連合」。つまり、自民公明、そして玉木代表の国民民主党3党による政策協議がスタートする。玉木雄一郎代表率いる国民民主党はぐちゃぐちゃになった政局でキャスチングボードを手に入れたのだ。
◇日本の政治の混乱の中でアメリカの政治の混乱を考える。アメリカの重大さは日本の比ではない。トランプの傍若無人ぶりを面白がり、あるいは拍手するアメリカ人が多いのは始末が悪い。トランプが暴言をやめないのは過激な発言ほど喜ぶ人が多いからだと言われる。世論調査ではトランプの支持率は上がっていると言われるが、私は最終的にはハリス勝利を信じる。7つの接戦州ではトランプが誤差の範囲ながら勝っているが世論調査で把握しきれない無党派層のうねりは注目すべきである。アメリカは現在白人人口が減少し民主党支持の黒人層やヒスパニック系が増えている。ジャマイカ出身の父とインド出身の母を持つ史上初の女性大統領の誕生にはわくわくさせるものがある。
◇新橋のガールズバーで女子高生を殺した千明という人物は渋川市の住人である。古くからの農家で、母親とイモやネギを栽培し道の駅で売っていた。この人物は49歳のバツイチで被害者は定時制高校の4年生である。渋川市ということでこの事件を身近に感じる。母親の話では月に何度か東京に出かけていたという。馬乗りになって上半身を10数カ所メッタ刺しにした。2人の間に何があったのか。何が男を狂わせたのか。静かな渋川の農村が享楽の東京と結びついていることに驚く。(読者に感謝)
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