人生意気に感ず「盛況のふるさと塾でトランプを再選させるなと叫ぶ。カマラ・ハリスとは何者か。バイデン大統領の涙」
◇8月31日、台風10号下のふるさと未来塾だった。遠隔豪雨とか言って本体は遠く離れているのに天が裂けたように降る。一抹の不安があったが驚くような盛会であった。塾に合せたように雨は止み西の空は真っ赤な夕焼け。天が塾に声援を送っているかのようだ。テーマはアメリカ大統領選。バイデン大統領が勇退を表明しカマラ・ハリスが登場したことで状況は一変。冒頭私は「トランプのような人物をアメリカの大統領にしてはならない」と訴えた。最大の問題点はカマラ・ハリスとは何者かということ。そのために彼女の出自を写真で紹介した。父はジャマイカ出身の黒人で優れた経済学者で母はインド出身のガン研究の学者。自らも乳がんを抱えていた。私はホワイトボードにフロリダ半島とユカタン半島がメキシコ湾を囲む絵を描く。フロリダ半島の下はキューバであり、その先の小さな島がジャマイカである。キューバの東方にサンサルバドルを描き、これがコロンブスが大西洋を越えて一歩を印した所で壮大な新世界の幕開けであったことを簡単に話した。ハリスはサンフランシスコ初の女性地方検事やカリフォルニア州司法長官等を歴任したがハワード大学卒業を誇りにしていた。同大は南北戦争直後黒人教育のために創設された伝統的黒人大学である。
民主党は現在カマラ・ハリスで沸き立っている。この勢いが更に発展するか否かに大統領選の運命がかかっている。それを左右する大きなイベントが9月10日に行われる公開討論会である。前回バイデン大統領はみじめな負け方をした。そのために「ほぼトラ」は確実かと思われた。カマラ・ハリスはその経歴が示すように討論の駆け引きは得意と思われる。カリフォルニア司法長官時代大手銀行と対決し労働者世帯のために歴史的和解を取り付けたことは討論の力を窺わせるものだ。老いぼれと罵倒した前回の状況は逆転しブーメランのように自分に向う可能性が高い。
◇カマラ・ハリスは拳を上げて自分がトランプと対極にあることを訴える。それは検察官対犯罪者、未来志向対過去志向、自由と思いやりと法の支配の国対混乱と恐怖、情悪の国という構図である。犯罪者という点では数千の大衆を扇動して国会議事堂を占拠させた事件を取り上げた。民主党大会でバイデン大統領は涙を流した。民主主義を守れと叫ぶ演説への讃辞は鳴り止まなかった。それは彼の勇退の決断に対する賞讃であった。バイデン氏はトランプに対し強烈な勝利の一撃を加えたのだ。9月10日の討論が楽しみである。(読者に感謝)
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