人生意気に感ず「マラソンの番号決まる。多くの留学生に日本で学ぶ意義を語る。北京の交流会議へ向けて」
◇第33回ぐんまマラソンが近づいた。11月3日、1万4,726人が参加する。私は10キロの部で走る。総勢1万4,726人。私は11737番。先日名前と番号を記載した冊子を手にしていよいよだなと思った。人生の大きな節目である。それは直前の10月30日、満83歳の誕生日を迎えるからだ。振り返って、人生はマラソンだ。山あり谷あり、幾つもの危機もあった。昨年のマラソン以来、毎日の生活習慣として、一日も休むことなく走り続けてきた。マラソンは体力気力の総合で走る。筋力の衰えは否定できない。コースをイメージして完走は自信があるが制限時間内で走れるか少々不安だ。健康寿命の平均を遥かに超えたが人生百年の時代である。冒険の人生の先に何が待ち受けるのか。確実な存在は死である。私は死が恐い。死の森に入り見事な対決を果たすために走り続けなければならない。
◇27日、日本語学校日本アカデミーの入学式があった。コロナ禍で低迷し危機にあった学園は勢いを回復し、段階的に入学してくる生徒数はコロナ前を大きく上回り、間もなく定員の900名に達する。多くの若者の姿を見て時代の変化を強く感じる。人口減少が加速する中でこれからは彼らと共存しなければならない。日本の文化、伝統、国力を彼らと共に支えていくのだ。
入学生代表として中国の女性が挨拶した。「日本が好きです。日本で生きるために日本語をしっかり学びます」と決意を語った。私は式の後、この人に日中友好協会の会長であること、来月6日から北京を訪ねることを話した。
私の挨拶には自然と力が入っていた。
「この学園には長い歴史がありますが、今回の入学には特別の意味があります。世界各地で戦いが行われています。皆さんは平和な日本で平和の尊さ、人の命と自由の大切さを学ばねばなりません。多くの国の人が学ぶこの学園は絶好の機会です。国境、宗教、肌の色を超えて力を合わせることを学ぶ場です。皆さんがここで学ぶことは人生の宝になるでしょう。そのことをしっかり胸において学んで下さい」
歓迎会では多くの国の若者が次々に登壇して自国の歌をうたって盛り上がった。
◇この日の午後、6日出発の北京での日中友好会議の打ち合わせを行った。本県からは5人。午前3時、タクシーで羽田に向う。8時50分のフライトで12時20分に北京空港着。その日は歓迎レセプション。揺れる中国・米と対立する中国・ロシアと提携しつつも独自色を出す中国・日本とは一衣帯水の国中国を肌で感じ取るつもり。(読者に感謝)
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