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2020年8月12日 (水)

人生意気に感ず「地獄の戦場ニューギニアを振り返る。岩田亀作さんのこと。コロナ対策分科会とは」

◇私は間もなく80歳であるが生涯に2度の大戦争を経験する思いである。炎に追われて逃げた前橋空襲のこと、ネズミを焼いて食べていたおじさんの姿、山の小学校での授業中お尻から長い回虫が出てきたことなどが記憶に鮮明である。そして今回のコロナ戦。この戦争の真の恐ろしさを私たちが実感するのはこれからかも知れない。世界の感染者は2,000万人に迫り、死者は70万人を超えた。この8月はコロナ戦と重なってあの大戦が甦る。平成13年のニューギニア慰霊巡拝の旅は衝撃の戦場を私たちに突きつけたのだ。私は小著「今甦る地獄の戦場」を書いたが、ニューギニアは正に地獄であった。この中で、私は岩田亀作さんの体験談も載せた。岩田さんは談ピール海峡、サラワケット越え、野戦病院のことなどを話してくれたが映画などよりリアルで鬼気迫るものだった。衛生兵だった岩田さんは上官から「マラリアの薬と言って飲ませろ」と渡された毒薬を土に埋めた話、そしてサラワケットの山中でウジにまみれて死を待つ兵士のことなどを聞いた。この慰霊の旅で一つほっとしたことがあった。それはポートモレスビーで特命全権大使の話を聞いた時のことである。「当時の日本人に対する感情は」と私が質問すると、田中達夫大使は身を乗り出すようにして「大変良かったのです」と答えたのだ。白人は現地の人を豚や虫けらのように軽蔑したが日本人の兵士は平等に付き合ったという。それは十分に頷けることだと思った。古来、人間は肌の色でランク付をして差別してきた。白が最上位で黒が最下位である。その間に黄色や赤などを位置づけた。黒は人間とみない状態が長いことあった。その現われが奴隷制度であり、コロナ禍の中のアメリカの黒人差別である。これらは肌の色による差別がいかに根強いかを物語る。最後の秘境と言われるニューギニアの人たちはこのコロナとどのように戦っているのかと気にかかることである。

◇日本の感染状況が新たな局面を迎えている。コロナ対策で政府を実質的に動かしているのは専門家たちの意見である。6月まで続いた専門家会議が「コロナ対策分科会」となった。目的は「感染防止策」及び「経済対策」の二つを追求すること。会長の尾身氏は感染症対策のことだけを考えるなら緊急対応のレベルを上げるべきだと強調している。政治の決断を下すトップはこの事態で生命か経済かを秤にかけて迷っているのだろう。(読者に感謝)

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