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2020年7月 1日 (水)

人生意気に感ず「日本語学校でコロナを語る。新たな局面に。インカの末裔を振り返る」

 

 

◇29日、日本語学校・日本アカデミーの授業は壮観だった。大講義場で大勢の留学生が一斉にマスクを付けた光景は前代未聞に違いない。言うまでも無くコロナウイルスのなせる業。授業のテーマも「コロナの嵐」と銘打って、今正に天を覆う未曾有の災害に集中した。日本語学校だから日本語を教えることが本来の目的であるが言葉を教えるだけでは真の目的は達せられない。言葉は文化である。特に私の授業はこのことと結びつけて言葉を理解させようとしている。コンビニで働くこの学園の生徒が誉められることを時々耳にする。日本の文化を教えられたことが物腰や目つきに現れるのかも知れない。

 

◇「皆さん、世界の感染者は1,000万人を超えました。第一の国はアメリカです。日本の感染が非常に少ない。このことが不思議に思われています。これらの原因を考えるのが今日の授業の第一の目的です」

 

 私の授業はこのような出だしでスタートした。「日本の感染者が欧米と比べて非常に少ないのは日本の文化の影響と言われます。きれい好き、ハグや握手よりお辞儀を大切にするなど」。頷く留学生の姿が見られた。

 

 私はコロナに勝つには人種を超え国境を越えた助け合いが必要だと強調した。色々な国から集まった肌の色や宗教も違う留学生にとっても良い勉強になったと思われた。

 

◇世界のコロナ戦線は新たな局面を迎えている。コロナの嵐は6月下旬猛威の中心をメキシコ以南の中南米に移し始めた。ブラジル、ペルー、チリなどで驚く程急増している。これらの国は貧しい層が多い。医療も十分ではない。私はかつてブラジルとペルーを訪れたがそこでは多くの貧しい人々のスラムが存在していた。「三密」を避けることが叫ばれているが、私が見た実態は密集・密接・密閉の極致であった。日本語学校でもふるさと塾でも私はペルーのひしめき合うバラックの光景を紹介した。インカの末裔たちはアンデスから下りて細な商店を営んでいた。このような所を現在コロナが襲っている。南半球の発展途上国は南米だけでなくインドやアフリカを含め膨大な人口を抱えている。コロナの嵐は現在そこにひろがりつつある。それは日本に跳ね返ってくる。スペインかぜの死者は5,000万人とも言われた。今回のコロナの感染者は2,000万人に達するかも知れない。悪夢である。(読者に感謝)

 

 

 

 

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