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2019年6月 7日 (金)

人生意気に感ず「元次官の殺人が問うもの。天国と地獄。国の使命は」

◇謹厳実直な元高級官僚が実の子を包丁で何十カ所も刺して殺した。修羅の場面を想像して慄然とした。無差別大量殺傷の川崎事件との連動性が問題視されている。特異な一家の境遇と共に社会の暗部に繋がる出来事という点から犯罪史に残る事件なるだろう。先日、私は東大駒場時代の仲間と会食したが、この中にはこの元次官を知る人が何人かいた。事件後に電話で聞いたところ、BSE(いわゆる狂牛病問題)でミスがあったほかは役人として模範的人物だと感想を語っていた。

 殺された44歳の息子は実母のことを愚母と呼んで怨み暴力を加え続けたという。そして、この母をなぐり倒した快感のことを語っている。この英一郎氏は都内随一と言われる進学校に進んだ。この駒場東邦は毎年数十人の東大合格者を出すことで有名である。この学校にも何年かに一人大学に進学しない子がいて、彼はその一人だったらしい。超エリート校の中の落ちこぼれだったというのか。家庭内暴力の対象となった母への憎悪は大事な玩具を壊されたことが原因らしい。玩具を許さない程教育ママだったのか。しかし、普通の常識からすれば乗り越えられる家庭の事情ではないか。母とうまくいかないこともあって別に暮らしていたが、最近一緒に暮らすようになった直後の惨劇だった。すぐ近くに小学校があり「うるせえ、ぶっ殺してやる」と叫んでいた。例の川崎事件の直後のことである。父親は小学生たちに危害が加えられることを極度に恐れたようだ。この父親自身も暴力を受け傷を負っている。父との関係は良かったらしいのに、この暴力沙汰は何を物語るのか。狂うところまで事態は深刻になっていたのか。

◇5月28日の川崎事件の影響は測り知れないと私は考える。殺された英一郎氏は引きこもり状態だった。引きこもりは今や百万人を超える。このような状態の人を犯罪予備軍と見ることが間違っているのは当然である。しかし、仕事も友だちも恋人もなく、生きる意味を見出せず、堪えることに限界を感じている人は非常に多いに違いない。この状況を救うことは国家の最大の義務であり使命である。元次官は我が子を手にかけた事に対して、今獄中でどんな心境であろうか。この事件の公判が大いに気にかかる。全国民が息を止めて注目する瞬間が続くに違いない。教訓として活かせるか否かに日本の浮沈がかかると思う。(読者に感謝)

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