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2019年5月21日 (火)

人生意気に感ず「やがて来る認知症社会の地獄。令和の先に待つもの。田中正造の文明観」

◇政府は16日、認知症対策の原案を明らかにした。70代の認知症の割合を2025年までに6%減らす目標である。高齢化が進む日本で、最大の課題の一つは認知症問題である。認知症患者数100万人の時代に入りつつある。人間にとって脳の劣化という生物的変化は避けがたい。人口減少が同時に進む。日本は滅亡の淵に立っている。正に国難の時である。認知症を避けて健康寿命を実現していくことは個人の願いであると同時に社会全体にとっても最大の課題である。

◇2042年問題は迫りくる大問題である。団塊ジュニア世代がすべて高齢者になる。そして、高齢者人口は4000万人のピークに達する。現在人生百歳時代ということが盛んに言われ出した。2042年頃は恐らく本格的な人生百歳の流れの中にあるかもしれない。その頃の認知症状況を想像すると空恐ろしい。

 人生百年の時代は人生認知症の時代かもしれないのだ。統計によれば、そこに至るまでに次のことが予想されている。令和6年、団塊世代が全て75歳以上になる。3人に1人が65歳という超高齢社会である。そして令和7年には認知症患者は700万人に達するという。また、驚くべきことは、令和17年には男性は3人に1人、女性は5人に1人が生涯未婚になるという。

 人間のエネルギー、野生のパワーが落ちている。男性については特に草食系ということが言われ、オスの能力が失われているといわれる。子どもが生まれない原因の一つとして精子に力がないことが指摘されている。原因は複雑に絡み合っている。環境の悪化、有害物質の氾濫等々。これらは哲学のない現代文明の結果なのか、だとすれば、人類は全体として破滅に向かっているのかもしれない。

◇私は今、田中正造を研究しているが、この人は百年も前に文明を痛烈に批判した。「真の文明は山を荒らさず、川を荒らさず、村を破らず、人を殺さざるべし」と。ところが現実はどうかと正造は次のように叫んだ。「今、文明は虚偽虚飾なり、私欲なり、露骨的強盗なり」と。現代人が今、文明に害されているという目から見れば、田中正造のこの言葉は今日的問題として私の胸に突き刺さる。福島第一原発事故は現代文明の負の側面を物語る。今日の社会の最大の課題の一つは田中のような「狂人」が存在しないことであろう。(読者に感謝)

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