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2019年5月 7日 (火)

人生意気に感ず「宇宙時代へ。糸川博士、フォンブラウン博士」

◇今や宇宙時代が進む中で、ロケットの時代である。4日、民間ロケット打ち上げが成功した。令和の幕開けと共になされたことが、新時代の方向を思わせる。元ライブドア社長堀江貴文氏が深く関わっていることも私が注目した一つであった。ロケットといえば、その開発の父と云われた糸川博士を思い出す。戦後間もない頃ペンシルロケットの研究で注目された。あのあたりが日本のロケットの一つの原点だったのだろう。私が県議の現職だった頃、鹿児島のロケット打ち上げ場を視察した時、糸川博士の胸像が敷地内にあるのが目についた。

◇ロケットは戦争と共に発達した。そこで直ぐに思い浮かべるのが、ナチスの下でV2号ロケットを開発したフォン・ブラウン博士である。この人は少年の頃からロケットに夢を馳せた。第二次大戦中、この人が初めて開発した長距離ミサイルV2号は、大陸から発射されてロンドンを恐怖に陥れた。ドイツが敗れた時、ソ連・アメリカはこの人を奪い合った。ブラウンはソ連の手におちることを嫌い進んでアメリカ軍の捕虜になった。彼は33歳の若さであった。その後、アポロ計画の指導者となり1969年7月、人類初の月着陸船アポロ11号を生み出した。

 あの月面着陸の興奮は忘れられない。宇宙はまだおとぎの国の存在だったのだ。アームストロング船長は左足から着地して地球に向けて第一声を放った。「1人の人間にとっては小さな一歩だが人類にとっては大きな飛躍だ」と。この快挙を誰よりも喜んだのはブラウン博士であったに違いない。このおよそ8年後博士はガンでこの世を去った。死の床で彼は友人に言った。「子どもの時の夢を生きているうちに実現できた人間が世界に何人いるだろう。私はもし明日この世を去っても最高の人生だと満足できるよ」。彼は死が迫ったとき娘のアイリスに語った。「宇宙への飛行は生命の起源を探るためだ。宇宙は生命の故郷なのだよ。生命の起源を知ればがんの治療も可能になる」。彼は息をひきとる時「私は今、銀河系を脱出しようとしている」と呟き、「ノバ(新星)」が最期の言葉だったという。彼は今頃、宇宙の果てで生命の起源に遭遇しているであろうか。日本も民間ロケット打ち上げ成功により本格的に宇宙時代に入ろうとしている。その実現は宇宙に夢を抱く子どもたちにかかっている。更にそれは子どもの力を育む教育が負っている。(読者に感謝)

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