« 人生意気に感ず「楫取の現代的意義。日本の奴隷解放とは」 | トップページ | 人生意気に感ず「令和始まる。新天皇のお言葉。象徴の意味。」 »

2019年5月 1日 (水)

人生意気に感ず「平成が終わる。“象徴”の意味は深い。令和の象徴とは」

◇令和が始まった。昨日4月30日、平成天皇としての最期のおとこばを聞いた。「象徴としての私を受け入れてくれた国民に心から感謝します」だった。また、次のように語られた。「明日から始まる新しい令和の時代が平和で実り多くあることを皇后と共に心から願い、ここに我が国と世界の人々の安寧と幸せを祈ります」。平成天皇の胸中には万感の思いがあったにちがいない。憲法第一条は「天皇は日本国の象徴であり日本国民統合の象徴である」と定める。平成天皇の人生の原点には憲法がつくられた時の日本の状況があったに違いない。太平洋戦争では何百万という国民が命を落とした。廃墟の中から立ち上がった日本であった。そして、そこから生まれた日本国憲法であり、象徴天皇制であった。象徴は単なる形式や名目ではないことを少年時代の歴史的事実を通して骨身で感じておられたに違いない。象徴の役割を「全身全霊」で果たすことを自らの使命と考えられていたことはそのことを物語る。平成天皇が沖縄や南方の戦地を慰霊する姿に、災害の被災地を巡る行動にそれはよく現われていた。

◇退位の決意を語ることは憲法上許されない。象徴天皇は「国政に関する権能を有しない」(憲法第4条)からである。それを承知で敢えて口にされたのは象徴としての役割の大きさを誰よりも重く受け止め、それを全身全霊で果たせなくなった時のことを憂えるからであったに違いない。人生百年時代に入り、認知症の時代でもある。平成天皇は自らの衰えを自覚する中で決断されたものと思う。仮にこの先長く象徴天皇を続けられた場合、象徴は形式と化し「日本国民統合」の役割を果たせない。それを熟慮された天皇の見識に私は感謝したい。国民の統合には、文化の面、日本人の心の面を支える意味がある。

◇平成天皇は道徳が地に落ち家族像が混乱する時代にあって、良く手本を示された。この一つをとっても素晴らしい象徴像であった。美智子さんとご婚約の時「しっかり守る」と申されたが、それは天皇としての最期のおことばを話され、その場面を去る時美智子さんを気遣う姿勢にも現われていた。平成は終わったが平成の精神は生き続ける。それは、令和の時代の象徴に受け継がれその中で生き続けるに違いない。昨日は小雨の中、秘湯の宿を出て草津の一帯を走った。走りながら令和の皇居を一周しようと決意した。皇居が違った姿に映るに違いない。(読者に感謝)

|

« 人生意気に感ず「楫取の現代的意義。日本の奴隷解放とは」 | トップページ | 人生意気に感ず「令和始まる。新天皇のお言葉。象徴の意味。」 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 人生意気に感ず「楫取の現代的意義。日本の奴隷解放とは」 | トップページ | 人生意気に感ず「令和始まる。新天皇のお言葉。象徴の意味。」 »