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2019年5月22日 (水)

人生意気に感ず「駒場同窓会の話題。青春の熱き思い出」

◇20日、駒場寮同室者の会に出た。キャンパスの一角「かんらん」というレストラン。昔は構内にこういうハイカラはなかった。バンカラの象徴ともいうべき二つの寮が姿を消すと共に構内の雰囲気も一変していた。かつては学生運動のメッカで、スピーカーから流れる激しいアジ演説の声が飛び交っていた。林立する立て看板を書く学生は看板を書くために入学してきたのかと思わせる程その筆さばきは巧みであった。今はその面影はかげを潜めてこじんまりした看板が定められた位置にお行儀よく立っている。政治色のものは見当たらない。その光景は活力を失った現代の東大を物語るようであった。

 少し早く着いたので時計塔の本館に入った。今は一号館という表示があった。かつて寮は不夜城のように騒然として、特に私のいた部屋は落ち着いて勉強できる所ではなかったので、秘かにここで本を読んだ。古い建物は昔のままで、私が夜窓から入った部屋も昔の姿を保っていた。60数年前にタイムスリップしたような不思議な感覚にひたって、時が止まったような状況にしばし我を忘れていた。

◇かんらんに集まったのは10人。全員が老境を迎えた人々で一瞬戸惑ったがすぐに昔の顔に戻って話が弾んだ。亡くなった人の話、ガンを克服したこと、妻を失った悲しみなど、それぞれが人生の歴史を語って尽きなかった。

 国会議員の選挙に出て敗れた人が3人いた。N君は私の結婚式に出てとんでもないことを発言した。「何か寮の思い出を」と求められて話し出したが、何かを話そうとして一瞬口をつぐみ「これを話すと差し障りがあるのでやめます」と発言、会場は水を打ったように静かになった。「あれは何だったの」と訊くと、何のことはない「いや中村さんがいつものろけていたのでそれをばらそうと思った」と振り返っていた。この妻は40歳で世を去った。妻の兄は妹の死に際し「限りなく 熱き墓なり 妹よ」と歌を詠んだ。炎のような人生の一瞬を共にした女性であった。

◇貴重な情報交換もこの日の収穫であった。このままでは日本は危ないというのが共通の認識だった。役人志望の学生が少なくなっていること、安倍首相はかつて婚外子を設けたなどの話も話題になった。関東国税局長官をやったS君は、ある時押入れの中に3億円余りの札束が隠されているのを発見し肝を潰したと語った。(読者に感謝)

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