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2019年3月 8日 (金)

人生意気に感ず「留学生の卒業式、スピーチに感激。透析を外した医師の責任」

 

◇NIPPONアカデミー内、3学院合同の卒業式は民族躍動の舞台であった。3学院はNIPPON語学院・NIPPON文化学院・NIPPON平和学院である。およそ400人の若者がぎっしり詰めた情況がいやが上にも雰囲気を盛り上げていた。西はアフリカのカメルーン、東の果てはブラジルとほぼ地球的規模である。

 

 カメルーンのグループが私の視線を惹きつけた。真黒い肌の人たち。現在「平和の講義」で「アンクルトムの小屋」をやっていることもあって、失礼なことがあるが、かつての黒人奴隷を想像してしまった。しかし、私のその連想は直ぐに吹き飛んだ。女性を含めたこの若者たちの姿は魅力的なのだ。知性と誇りが滲み出ていた。しかるべき環境で育った人々で、将来故郷で指導者になる人々であろう。私は自分の偏見を恥じながら遠いアフリカの光景を想像した。カメルーンはかつてフランス領であった。

 

◇3学院の代表の挨拶が立派だった。ある若者はコンビニのアルバイトの経験で母国との文化の違いを知ったと語った。またある者は日本人は親切で礼儀正しいと振り返った。インドネシアの巨漢留学生には度胆を抜かれた。ノー原稿で簡潔に話し始めたが、突然「皆さん宣言します。ここでの勉強を生かして人生を全力で・・・」と大音声で訴えたのだ。隣の役員が「将来の政治家ですね」。激化する国際化の中で、外国人との共生、追われる日本、しぼむ日本の若者。様々な思いがよぎった。

 

◇東京都の公立病院で透析を患者の意思に反して医師が中止したと取れる事態が発生。先日、私が触れた厚労省のガイドラインにも反する可能性が高く、厳密には殺人罪にも当たる行為だ。「とうさんたすけて」ととれるメールを残していた。夫は「気づけば助けてやれた」と悔やむ。小説のような展開で、生命に関する深い洞察力を欠いた医師の生命を軽視する姿を想像してしまう。複数の死期が迫った患者の延命措置を外した医師の行為が殺人罪として問題になったことが甦る。厚労省は最終段階の決定に関しガイドラインを示したが、その根本は人間の尊厳を尊重する点にあった。

 

 今回の事件で医師は透析中止の確認書に署名させていた。女性患者はその意思を撤回しようとしていた。混乱する情況で患者の真意を確かめることは難しい。この事件は大きな社会問題に発展するに違いない。(読者に感謝)

 

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