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2019年2月12日 (火)

人生意気に感ず「心愛さん事件が現代に問うもの。原発事故を後世に」

 

◇千葉県の小4の心愛さんの虐待事件について驚くべき事実が次々に明らかになっている。日本社会の病根ともいうべき状況、その中での子育ての難しさ、生命の尊重、さらには夫婦の在り方に至るまでがこの事件には集約されているようだ。あるお婆さんは「昔は子どもをとったのに」と言った。これは心愛さんの母親が「自分は(夫の)支配下にあった」という供述をしたことに対するものだ。娘が水をかけられても守ってやれなかったのだろうか。「女は弱し、されど母は強し」と言われるがこのような女性の本分は今日、どうなってしまったのか。

 

◇私は先週の「平和の講義」第78回で「人種差別と平和」で「アンクルトムの小屋」の一場面を語った。子どもが売られることを知った女奴隷・イライザは逃亡を決意した。追っ手が迫る。目の前のオハイオ川は轟々と流れ氷は音を立ててぶつかりあっている。イライザは我が子を抱いて氷に飛び乗った。氷から氷へと走る姿を見て奴隷商人は「悪魔が乗り移っている」と呆然と見守るばかりだった。私は講義で「母は強し」を使い、この物語が白人の良心に訴え、「戦争を巻き起こした小説」と言われたゆえんを語った。奴隷解放宣言が出された南北戦争の直前であった。

 

 平和を守るための女性の声は強い。それは命をかけて命を守るという女性の本性に支えられる声だからこそ尊く強いのだ。現代の女性たちに人間尊重の日本国憲法の神髄を是非学んで欲しい。それによって、母なる女性、母性をもつ女性一般がより高いレベルの強さを養うことが出来ると思う。

 

◇日本の戦後の出来事の中で最大のものは、原爆投下と福島第一原発事故だろう。これを後世に伝え教訓として活かすことは私たちの最大の義務である。原爆については資料館や記念施設が作られているが福島原発事故についてはそれがない。7年経っても終息しないが生々しい記憶は急速に薄れつつある。

 

福島県は9日、事故を後世に伝える拠点施設の起工式を双葉町で行った。2020年夏のオープンを目指す。町長は「世界中の大勢が訪れ災害の実態や教訓を学んでほしい」と訴えた。私はオリンピック・パラリンピックの開催に間に合えばと思う。原爆と原発は同根の問題である。原発の記念施設が出来て初めて真の平和を願う日本の心が世界に伝わる。(読者に感謝)

 

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