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2019年1月31日 (木)

人生意気に感ず「平和の講義でアンクルトムの小屋を。イライザは息子を抱いて氷の上に」

 

◇毎週水曜日の平和の講義は昨日(30日)で77回を迎えた。このところストウ夫人の「アンクルトムの小屋」の物語を切り取りながら解説している。戦争を巻き起こした小説といわれるように奴隷解放を行った南北戦争に大きな影響を与えた。リンカーン大統領は夫人に会って「大きな戦争を起こした小さな婦人」といって敬意を表したと言われる。現在は日本アカデミーの職員を対象に話している。若い人は歴史を知らない。アメリカ史を流れる人権の歴史を知ることは現在の世界の動きを人権と結びつけて理解する上で重要である。農場主は莫大な借金のためトムじいやを売ることにした。それでも不足なので走り回っている可愛い奴隷の子ハリイも売ることにした。母親のイライザは奴隷商人の訪問に異常なものを察知し、息子が売られる話を盗み聞いてしまった。「かあかちゃんはお前を決して離さない」美しい女奴隷は息子を抱いて屋敷を抜け出しました。カナダへ逃亡することを決意して行動に移したのです。州境を越えてオハイオ州に行くにはその間を流れるオハイオ川を渡らねばなりません。追っ手が迫っていました。オハイオ川の激しい流れは氷の塊で閉ざされ、氷はギシギシとぶつかり合いながら勢いよく流れています。追っ手が見えます。イライザは矢のように走り氷に飛び乗りました。足元の氷は割れてイライザは濁流にのまれようとします。彼女はさっと次の氷に飛び移りました。ハリイが必死でしがみついています。イライザには氷の冷たさも深い川に落ちる恐怖もありません。母は強しなのです。不思議なほどの力をふりしぼり、獣のような動きでイライザは氷から氷に飛んで遂に対岸に渡ることができました。オハイオ州には奴隷に同情し逃亡を助ける人が多くいました。追っ手は「あの女は悪魔でもとっついたに違いねえ。そうでなきゃ山猫みてえに飛んでいけるはずがねえ」と言って悔しがりました。イライザはオハイオ州で親切な人に導かれ上院議員のバード氏に会うことができました。しかし上院議員は困った顔をして意外なことを口にするのでした。

 

 第77回は次の展開に期待を持たせながらここで終わりになりました。アンクルトムの小屋が発刊されたのは1852年で日本では幕末の嘉永5年。翌年ペリーが浦賀に来て米大統領の国書を渡し開国を迫りました。(読者に感謝)

 

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