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2019年1月18日 (金)

人生意気に感ず「平成の二大地震からの教訓。ボランティア元年とは。ハンセンの会議」

 

◇平成の最大の災害は阪神大震災と東日本大震災である。阪神大震災は1995年1月17日に起きた。あれから早くも24年が経った。この2つの大震災はこれから本格化する巨大災害の序曲と考えねばならない。確実に近づく首都直下及び南海トラフの大震災。火山活動も活発化しており、何が起こるか分からない。今なすべき最も重要なことは2つの大震災が引き出した教訓を最大限に活かすことである。

 

◇私の書斎には、重要資料のマークをつけた一冊の白書がある。平成12年度、経済企画庁が出した「国民生活白書」で、副題が「ボランティアが深める好縁」となっている。阪神大震災に関して出された特集ともいうべき内容で、この災害に於けるボランティアに関して生じた出来事が記されている。当時の経済企画庁長官は堺屋太一であった。

 

 阪神大震災について驚くべきことは、一年間に延べ120万人ものボランティアが参加したことであった。他人のことに、そして社会のことに無関心と思われていた多くの若者が手弁当で救援に駆け付けたことは日本のみならず世界の注目を集めた。そしてこの震災の年は「ボランティア元年」とされ、3年後(98年3月)にはNPO法が制定された。これは、社会貢献のためのボランティア活動が組織的に行われ効果を上げるために容易に法人格を与えることを目的とするもの。営利活動に法人格を与える道には会社設立があり簡単に出来るが、非営利活動が法人格を取得することは極めて難しい。それに新分野を開いたのがこの通称NPO法(正確には特定非営利活動法人法)であった。私も県会議員の時代に早速NPO法人「情報バンク」を作った。

 

◇ぎすぎすした社会が進んでいる。皆、豊かな社会に慣れきって欲望を求めることに夢中になり精神の荒廃が広がっている。しかし、阪神大震災の時のボランティアの状況を見ると、国民の精神の奥には脈々と流れている地下水脈があることを感じる。大災害の時代の入口にあって、現在最も教訓とすべき点はここにあるのではなかろうか。

 

◇17日、草津楽泉園で第三回「人権の碑」建設委員会が開かれた。年内完成をめざして碑文の確認、碑の石の購入とその費用の検討等、細々と議論された。ハンセンの元患者自治会会長藤田三四郎さんは、耳が遠く目が不自由にも拘わらず職員のサポートを得ながら要所要所で的確な決断を下した。92歳の体から衰えぬ迫力を感じた。(読者に感謝)

 

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