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2018年12月10日 (月)

人生意気に感ず「入管法改正の意味。書道展の開幕式」

 

◇入管法改正案が8日未明に成立した。私にとっては身近な法案なので関心を持っていた。野党は反対の姿勢であったが、迫力がなかったようだ。それは多くの国民がこの改正を求めていたことと関係があるに違いない。しかし、審議の過程は拙速の感があった。「政府に白紙委任」という批判があるのは、法律の具体的内容が定められず、今後の法務省令に委任されている箇所が多くあるからだ。この点、大森衆院議長は「省令に委任された事項が多い」と苦言を呈していた。

 

◇現在の外国人受け入れで守られている点は、単純労働を認めないことである。この点について、今後の改正では単純労働を認める結果になる恐れがある。それは省令で新たな在留資格である技能水準を定めるが、その水準を低くすれば「技能水準」を設ける意味が少なくなり事実上単純労働を認めることになるというものだ。

 

◇改正案は特定技能1号と特定技能2号に分けられる。1号はある程度(法律では一定と定める)の技能が求められ、2号は熟練した技能が求められる。1号の技能のレベルを下げれば、単純労働を認めることに通じるというのだ。私が関心を抱く技能実習生は改正法によりこの1号に大半が流れ込むと見られている。2号は実質的に永住権を認められ妻子の同伴を認められる。

 

 少子化の潮流の中で、労働力不足は不可避で法改正はこれに対応するもの。日本の歴史上かつてない外国人との共生の時代がやってくる。憲法14条は人種等による差別を禁じているが、この条文がにわかに重要性を増す。

 

 改正法案では、特定技能の外国人との契約に関して、外国人であることを理由とした差別をしてはならないと定める。低賃金の労働力と考えていた中小企業の事業主は新たな経営方針の実施を迫られる。地方の住民や文化も大きな影響を受け、社会が変化

 

していくに違いない。

 

◇7日、第69回群馬県書道展覧会の開幕式が近代美術館で行われた。私は書道協会顧問として参加した。この展覧会は群馬県の最高の権威ある書道展である。書は日本の大切な伝統文化である。伝統文化は多くあるが精神の働きを現すものとして大きな特色がある。国際化が急激に進み、日本人の精神文化が押し流される危機を感じる時、書道を堅持する意義は極めて大きい。一本の線が引けるまでに十年はかかるとこの会の大家西林先生は述べられた。(読者に感謝)

 

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