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2018年10月12日 (金)

人生意気に感ず「ノーベル平和賞はコンゴの医師。レイプを訴える。世界の胃袋開場す」

 

◇今年のノーベル平和賞受賞者には異色の人物がいる。コンゴ民主共和国の医師デニ・ムクウェゲ氏である。長く続いた内戦下でレイプされた女性の救済に当たった婦人科医である。

 

 コンゴということで私の胸は躍った。想像力は少年の頃ドキドキしながら読んだ「少年王者」の世界に広がる。コンゴの奥地でゴリラに育てられた少年真吾、捜査隊の中にはいとこの美少女すい子がいた。「ナンザ、ナンザ」と叫ぶ人食い人種、真吾の危機を救う怪人アメンホテップ。暗黒大陸アフリカは今大きく変貌を遂げつつある。中国が勢力拡大を狙って躍起となり、日本の企業も市場開拓を求めて必死である。人類発祥の地にして最後の楽園は現在様々な深刻な問題を抱えている。

 

 その一つが内戦である。倫理も法秩序も踏みにじられる泥沼の内戦で犠牲になるのは女性である。新聞の取材に応じて訴えるムクウェゲ氏の話は衝撃的である。「レイプは性的テロリズムだ。日本人も女性たちの苦しみを知り、レイプを防ぐ闘いに参加して欲しい」と語った。

 

 ムクウェゲ氏は病院を設立し20年間にわたり被害女性の治療やケアを続けてきた。近年被害が増加傾向にあるという。「先週運ばれた女性はレイプされた後に大勢の人の前で性器を焼かれていた。戦争の手段として使われるレイプは爆弾テロと違いはない」。ムクウェゲ氏の声を通して悲惨な被害女性たちの姿が想像される。

 

◇このような助成の被害はコンゴだけではない。過激なイスラム主義者により性奴隷にされた多くの少女のことが報道されている。少女たちは学校から集団的に拉致されて兵士たちに分配されているというのだ。女性が「物」として扱われる人種の過去の汚点が現代に於いても続いていることに衝撃を受ける。

 

 私が関わる日本アカデミーにアフリカからやってきた留学生たちがいる。彼らは日本を礼節の国と見ている。礼節を支えるものは人権である。日本は一見平和であるが内実は混乱し大きく揺れている。日本はアフリカの留学生の期待を裏切ってはならない。外国人との共存の世界が広がる。そこでは日本の文化が問われ、日本人の心が試されているのだ。

 

◇「日本の台所」、豊洲市場が開場した。日本の胃袋であり、国際化の時代、オリンピックを控え日本の食文化を支え、世界の胃袋である。(読者に感謝)

 

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