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2018年10月26日 (金)

人生意気に感ず「安田さん解放と憲法21条。カタール国。日中の真の友好」

 

◇安田純平さんが解放された。3年4か月という長い拘束期間。平和と安全を空気のように享受している私たちとは対極の環境、正に戦乱からの脱出であった。それにも拘わらず安田さんの表情はじっかりしている。余程精神力が強いのだろう。

 

 情報に命をかける戦場記者の存在を改めて重く受け止めた。安田さんの行動を迷惑な行為と批判するのは簡単だが、その前に私たちは情報の重要性を少しでも理解しなくてはならない。日本国憲法21条は表現の自由を保障する。表現の自由は民主主義の基礎である。この表現の自由の重要な一つの内容として、私たちには「知る権利」がある。極限の状況で取材にあたる記者の姿は、この知る権利に奉仕するものだ。

 

◇安田さんの解放の背景には複雑な国際情勢があるに違いない。事実は小説よりも奇なりと言う。過酷な体験に耐えた安田さんの胸には驚くべきその事実が凝縮されているだろう。

 

 身代金は支払われたか、カタールという小さな国の存在、これらが全世界の注目を集めている。日本政府は身代金の支払いを否定している。支払えば、身代金ビジネスを助けることになる。かつて日本はダッカハイジャック事件で身代金の要求に応じて世界の批判を浴びたことがある。メディアは必死で情報を集めているが、メディアの示唆するところではカタールが支払ったらしい。

 

◇カタールは興味深い国だ。ペルシャ湾に突き出た青森県程の小さな国である。天然ガスの埋蔵量は世界3位。この経済力で独自の外交を展開している。安田さんの解放に大きく関わったとされるが、それもこの国の外交政策の現われだろう。現地、ジャーナリストのカショギ氏が残虐な殺され方をしたことに世界が注視しているが、カタールの行為は記者の命を救ったことになる。最小の国が最大の力を発揮したことに私は胸を躍らせている。

 

◇安倍首相が中国を訪問し、習近平氏と会談した。日中の関係改善が急速に進んでいる。背景には米中の対立がある。日中首脳は保護主義反対で共通認識に至ったことを確認したようだ。日本の役割は非常に重要である。日中平和友好条約40周年に当たり、日本は中国にしっかりものを言える関係を築くべきだ。中国の覇権主義には警戒し忠告しなくてはならない。今年私は、福田元総理と力を合わせて中国大使館の庭に「友情の絆を」と刻んだ。真の友好が試される時である。(読者に感謝)

 

 

 

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