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2018年10月10日 (水)

人生意気に感ず「元総理福田さんの講演は面白い。鄧小平のこと」

 

◇先日、渋川のホワイトパークで元総理福田康夫さんの講演を聴いた。長い間日本の政治の中枢におり、現職を退いてからも中国を初めとしたアジアの諸問題に深く関わっている人の話は本質を踏まえたもので興味深かった。講演のテーマは日中外交を中心としてその関連に及んだ。私は群馬県日中友好協会会長で、福田さんは同協会の最高顧問である。

 

 中国についての見解は、中国を侵略して多大な迷惑をかけたということが基底にあった。そういう姿勢の福田さんの話は説得力があり納得いくものだった。その一つが南京事件であった。最近福田さんが南京を訪れたことに一部から批判の声が出ていたが、福田さんのソフトな語り口には、そんなことは意に介しないことを窺わせる静かな決意が現われていた。「虐殺があったことは事実。それが30万か20万か10万か、数字は問題ではない」というのだ。福田さんの基本姿勢に賛成である。康夫さんは父赳夫さんが総理のとき、その身近にいたのでその辺のエピソードも聴けて面白かった。

 

 平和友好条約は福田赳夫総理の時調印され鄧小平が来日して批准書が交換された。この時、鄧小平は日本財界からも歓迎を受けた。

 

 福田さんはこの講演から次のようなエピソードを紹介した。鄧小平は千葉の新日鉄の工場を見て驚き「これと同じ工場を中国に作ってください」と要請し、平岩社長(当時)は「はい、これよりよい工場をつくりましょう」と約束。松下幸之助(当時松下電器)も同じような要請を受けた。重役たちは慎重にとブレーキをかけたが、松下さんは「隣りの国が豊になるのだからいいじゃないか」と重役たちに話したという。平岩さんの頭には戦争中迷惑をかけたことが頭にあったのだろうと、福田さんは振り返っていた。かくして、鄧小平は国に帰って、近代化に踏み出したという。

 

 鄧小平は毛沢唐路線から大きくカーブを切って自由主義経済に踏み出したが、それには日本の経済力の協力が必要だった。日中平和友好条約の批准、そして新日鉄、松下の姿勢の背景にはこのような大きな流れがあったのではなかろうか。今月の「ふるさと塾」は中国を取り上げるが。このようなエピソードも話すつもりだ。また、福田さんは憲法改正問題にも触れて、改正するにしても不戦の理念をはっきりさせる必要があるときっぱり述べた。(読者に感謝)

 

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