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2018年8月 6日 (月)

人生意気に感ず「栃木の女児殺害のこと。性犯罪者の処置。女児保護と人権」

 

◇栃木県女児殺害事件の被告に二審も無期懲役の判決が下った。今市市の小1の女児が殺害された事件である。栃木県及び群馬の県境にかけていくつも女児を狙った事件が起きていた。平成8年に太田市のパチンコ店で起きた横田ゆかりちゃんの失踪事件もその一つだった。

 

 今市市の吉田有希ちゃん殺害事件は、平成17年に起きたが、この事件には特別の思い出が結びついている。平成17年、私は群馬県議会議長で、栃木県議会とは共通の議会改革に取り組んでいた。そして、12月7日、私は議会運営委員会のメンバーとして栃木県議会の状況を視察した。議会では今市市出身の議員が「学校の登下校時の安全確保」を取り上げ、「大変痛ましい事件が発生し許し難い気持ちでいっぱいであります」と訴えた。傍聴者の多くは今市市の人だった。他の多くの事件が未解決だったので、この事件もかと思っていたら、勝又拓也が逮捕された。第一審は裁判員裁判で無期懲役。今回、東京高裁は改めて無期懲役を言い渡した。被告は自白を強制されたと言っている。今後の展開が注目される。

 

◇性犯罪者、特に幼児を対象とする性犯罪者は同種の犯罪を繰りかえす傾向があるので、幼児保護の点から大きな課題となっている。服役後の再犯をどう防ぐかは世界中の悩みの種である。アメリカなどは、身体にGPSをつけることを義務づけたり、家の表札にマークを付ける所もあるという。これは、元受刑者の人権上大きな問題となるので慌かに賛成は出来ない。

 

 法務省は、満期出所後の元受刑者に国費で薬物治療や心理療法を受けさせる制度を始めるという。人権に配慮して、強制ではなく、元受刑者の任意によるという。どのような効果を生ずるのか注目したい。性犯罪を繰りかえす人は、性欲をコントロールすることが難しい何か本質的要素をもっているという説がある。その真偽はともかく、現代の社会は余りに複雑で生きるのが難しい。性的刺激が渦巻き、人間が欲望にまかせて生きる社会である。その中で幼女など性的弱者を保護することは急務である。

 

 法務省の今回の方針は、どのような効果があるか分からないが、遅きに失した感がある。

 

 基本的には法律を整えて踏み込んだ対策を設けなければならないが、人権に関わる問題となると困難が伴う。議論すべき時だ。(読者に感謝)

 

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