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2018年8月 3日 (金)

人生意気に感ず「社会から公正と正義が失われる。希望なき社会と自殺」

 

◇日本の社会から公正や正義が失われつつある。これは、最近の異常気象以上に恐ろしい社会崩壊をもたらすものである。

 

 文科省幹部が関わる賄賂事件、東京医科大学の不正入学事件、アマチュアボクシング界の不正疑惑等々、枚挙にいとまがない。こういう情況で、今度は東京医科大入試では女性の受験生の入試の点数を減らし合格者を操作していた事実が明るみに出た。大学入試経験者なら一点の重さは命をかける程重大である。難関にチャレンジする心を支えるものは公正さである。「狭き門より入れ」という有名な言葉がある。狭き門は公正に開かれているから価値があるのだ。

 

 社会から公正や正義が失われると、社会に対する信頼が失われ、真っ当に生きることが馬鹿馬鹿しくなる。特殊詐欺が一向に減らないが、その原因は公正と正義が失われた社会の暗い闇が生んでいるともいえよう。

 

◇県が実施した自殺に関する調査は驚くべきことを示している。県民の5人に1人は過去に自殺をしたいと考えた経験があるというのだ。特に若年層で割合が高く、20代女性は40%に達した。若者が希望を持てない社会は悲惨で悲しい。物質的に豊かな社会で、若者はなぜ死を選ぶのか。これは人間にとって、物よりも未来に対する希望が大切であることを物語る。

 

◇私は県会議長の時、南米アルゼンチンを訪ねた。2005年(平成17年)8月のことで、今あの時のことが懐かしく思い出される。アルゼンチンの群馬県人会のある役員が日本人の自殺について語ったのだ。「日本は豊かな国なのに、多くの人が自殺する。それが理解できない。ここでは自殺する人はない。ここでは自殺するくらいなら人を殺す。治安が極めて悪い。警察官や裁判官まで悪いことをしていて交通違反をしても袖の下で大体は片付いてしまう」

 

 この時、日本は極めて治安が良く、人間は正直で良い国だと思った。南米各地を回って、どこでも日本人は勤勉で正直でサムライの国だという評判だった。日本は今大きく変化している。日本の危機は日本人の心が崩れていく点にある。若い人が自殺を考えるのは、そのことを物語るのだろう。73年前の8月は日本の原点であり、今それを見詰める時である。8月5日、前橋大空襲。8月6日広島に、8月9日長崎に原爆が落とされた。廃墟から立ち上がった日々を。(読者に感謝)

 

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