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2018年8月 2日 (木)

人生意気に感ず「全国学力テストをどう活用するか。日本で一番熱い前橋と73年前の夏」

 

◇全国学力テストの結果が好評された。発表されたのは4月に実施された公立学校のテスト結果である。群馬県では、中学校は国語・数学・理科で全国平均を上回り、小学校では国語と理科は全国平均だが数学は下回った。激変の社会で学力とは何か、どのように学力を向上させるかは、社会にとって生徒一人一人にとって極めて重要である。県教委はテストの状況をどのように活用するのか注目される。

 

◇私が県議会にいた時も学力テストは重大な問題だった。全国の自治体は当然順位に神経を使う。過度の競争や序列化を招くことは避けねばならない。教育委員会は目先の小さな観点にとらわれず、教育の本質を踏まえた自主的な姿勢を堅持し、教育県群馬を目指すべきである。

 

◇全国の傾向として理科離れが指摘されている。政府は時代状況を踏まえて、科学技術に精通した人材の育成を急ぐが理科だけを目的としたのでは実現できないだろう。全ての科目に共通する重要なことは学ぶ意欲、好奇心である。今の子どもたちはマインドパワーが落ちている。これは物があふれる豊かさと関係があるだろう。チャレンジ精神や好奇心が低下しているのだ。教育という山脈を高くすることが理科離れを止めることに通じる。

 

◇8月に入った。灼熱の太陽が恐怖の存在になりつつある。しかし。もっともっと凄い地獄のような暑さが73年前の前橋の夏であった。私は5歳で、県庁近く、当時は北曲輪町という所に住んでいた。少し離れた所にマッテヤ教会があり、そこのマッテヤ幼稚園に通っていた。子ども心にも騒然とした異常事であることは分かっていた。頻繁に空襲警報が鳴ると防空頭巾をつけ女の先生に手をひかれて家に走った光景をはっきり覚えている。

 

 そして遂に8月5日の夜を迎えた。10時半、92機のB29が約2時間にわたって猛爆撃を行い、前橋は火の海に包まれた。夜10時といえば幼児にとって眠い盛である。私は母に引きずられるように前橋公園を横切り、現在の幸の池の所にあった防空壕に逃れた。「ほらごらん」と母が叫ぶ。振り返ると火の海が迫っていた。死者は535人。翌朝、荒涼とした焼野原が広がっていた。正に国破れて山河ありの惨状である。そして翌8月6日、広島に原爆が落とされた。振り返れば、あれは私の人生の原点の一つであった。またあの熱い夏を迎える。(読者に感謝)

 

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