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2018年7月 3日 (火)

人生意気に感ず「麻酔から醒めて生還を果たす。(手術体験その2)」

 

◇群大病院の医師、看護師、医療事務員等は非常によくやっている。今回の入院に関し、検査時から手術に至るまで様々な医療関係者に関わって得た実感である。日赤及び市内の中沢クリニックの紹介で群大病院での手術が決まった。ところで、群大医学部はおそらく創立以来の危機に遭遇している筈である。例の腹腔鏡手術のミスに始まる不祥事である。天下の群大が存立に関わるような危機に直面したのだ。私が代表を務めるミライズという勉強会は、重粒子線治療施設の改善を通して群大が自信と元気を取り戻すよう平塚学長に提案をした経緯があった。

 

 このような状況の中で、私は自分が群大で手術を受けることに格別な意義を感じたのである。私の周辺には群大を選ぶことに否定的な雰囲気もあったが、私の気持ちはむしろ群大に向けて高揚していた。

 

◇私の前妻が日赤病院で命を落とした。40歳であったが、その時私は看護婦の誠実な態度に心を打たれ、現場の末端に於ける医療従事者の役割の大きさを知った。

 

 群大病院の看護師たちについても同様な感じを受けた。看護師の多くは女性で、生き生きとした笑顔で何度も「お名前は」とか、「体調の変化は」などと声をかける。群大の場合、人々の動きは、背景にある前記の医療事故のせいか、反省して信頼を取り戻そうと努力している姿に映る。

 

 私は、術後身体を動かした方が良いと言われ、廊下を点滴の装置をガラガラ引きながら歩いていた時、壁に貼られた「医療安全標語」なるものに目を止めた。医療従事者から募集したものに違いない。私はその中のいくつかをメモした。「お名前は?名乗ってもらい事故防止」、「気を付けよう氏名の一字一語まで」、「誰にでもお尋ね下さい何度でも、治療の主役は患者さん」、「SOS早めに出して事故防止」、「何か違う、その直感が大切な看護の力」、「患者さん、家族と医療者それぞれの対話で深まる医療安全」

 

 この標語を呼びかけた大学の組織としての姿勢、及び応募者の心の内が窺える。“ヒヤリハット”と呼ばれる現象が医療の現場に多いことが昔から言われていた。人の生命の安全に関わっているという畏れと謙虚さを取り戻すことが医の世界に求められている。日進月歩の医療技術の進化の中で「医は仁」という古来の諺は重要さを増している。今回は貴重な体験となった。(読者に感謝)

 

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