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2018年7月13日 (金)

人生意気に感ず「まさかの死後再審。オウムの凄惨。福島から聖火は素晴らしい」

 

◇遂に「死後再審」が決まった。無期懲役が確定し、服役中に病死した事件である。遺族が申し立てた再審請求で、大津地裁は11日、再審開始を認めた。

 

 滋賀県日野町で起きた強盗殺人事件で無期懲役確定後、元受刑者は病死し、その遺族らが「自白を強要された」と再審請求を申し立てていた。かつて、再審は針の穴を通る程難しかった。三審制の裁判の権威にかかわるからである。しかし、裁判も人間がやること、誤りはある。とすれば人権の点から確定した裁判のやり直しも時には認めねばということで、再審の扉が開かれることになった。再審により地獄から生還を果たした受刑者は少なくない。しかし、受刑者の死後に遺族らが求めた「死後再審」が認められるのは初めてである。

 

 死後に冤罪が晴れても取り返しがつかない。この日野町事件のケースは無期懲役であるが、死刑であれば問題はより深刻である。死刑については、その存否をめぐり激しい議論があるが死刑廃止論の一つの有力な論拠は、冤罪による死刑執行である。死後の再審により無罪が認められても、それこそ取り返しがつかない。今回、無期懲役のケースで、死後再審が認められたことは、死刑についても死後再審があり得ることを示唆する。この再審は今後大きな議論を巻き起こすに違いない。

 

◇オウムの事件で特に記憶に残るのは坂本弁護士一家殺害である。私の印象では坂本弁護士の母の執念が事件解決に大きく貢献したのではないか。街頭に立って訴える姿からは、女親の、また孫を思う鬼気迫るものが感じられた。

 

 6人の実行犯が坂本一家を殺し、山中に埋める光景は凄惨である。実行犯は坂本弁護士の遺体をドラム缶で運び、大きな穴を掘って投げ込んだ。村井が穴に飛び込み、遺体の頭にツルハシを振り下ろす。目はつぶれ顔は真っ白で腐臭が漂っていた。発覚を遅らせるために苦労して歯を折ったという。深夜に穴を掘る狂気の姿。この世のものとは思えない。この一見平和な世界は、このような狂気の世界と隣り合わせなのか。

 

◇聖火が福島県からというのは素晴らしい。東日本大震災は日本の大転換点であり、新しい出発点。光る海を背景に荒涼とした瓦礫の原を走る姿は災害の時代の幕開けを国民が共有する機会となる。(読者に感謝)

 

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