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2018年7月30日 (月)

人生意気に感ず「昭和天皇実録をオークションで。玉音放送、人間宣言」

 

◇27日、昭和天皇実録をネットオークションで購入した。平成27年に発行されたもので歴史の資料として重要なものである。欲しいと思っていたがきっかけがなく月日が過ぎた。今回は事務員がオークションに出ていると言うので、目に見えぬ人を競い合うということに興味をそそられ12巻を落とすことが出来た。残りの7巻は別の方法で購入した。

 

◇昭和天皇の時々の行動や感想などが分かって面白い。昭和20年8月14日の項では、午後11時25分日本放送協会により設営されたマイクを使用して放送用録音盤制作のため、大東亜戦争終結に関する詔書を2回にわたり朗読、録音終了後15日午前0時5分、天皇は御文庫に帰るとある。そしてこの日の正午、いわゆる玉音放送がなされた。昭和天皇は44歳であった。今年も間もなく8月15日がやってくる。

 

◇昭和21年1月1日の項をみた。第10巻の冒頭である。天皇の「人間宣言」記述。日本史年表でも昭和21年の項の冒頭は、1月1日天皇神格否定の詔書発表(天皇人間宣言)で始まる。昭和天皇は果たしてどんな思いでこの宣言に臨んだのか。「実録」によれば昭和天皇は五箇条の御聖文との関係を重視して、この宣言文をつくったことが記述されている。驚くべきことだ。この人間宣言のポイントは天皇と国民を結ぶものは信頼と敬愛であって単なる神話と伝説ではないと述べたことだ。天皇は五箇条の御聖文の主旨を挿入することを希望したという。天皇は五箇条の御聖文に示された「民主主義の精神」を重視したことが資料には示されている。昭和天皇が自ら神格を否定したことは、戦後の民主主義の原点となった。もとより戦後の民主主義と五箇条の御聖文にある「広く会議を興し」を単純に結び付けることはできない。昭和天皇は、余りに急劇な変化に国民が迷うことを憂い、自らの神格の否定と来るべき民主主義の流れが国民に受け入れられることを願ったのであろう。

 

◇昭和20年7月といえば、太平洋戦争の行方を左右する決定的な出来事が生じた。7月16日、アメリカは最初の原爆実験に成功したのだ。そして7月26日には太平洋のテニアン基地に運び込まれた。8月5日、前橋大空襲、8月6日、広島に原爆投下となる。これが北朝鮮の核に至る極の時代の幕開けであった。(読者に感謝)

 

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