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2018年7月 2日 (月)

人生意気に感ず「人生で初めての入院手術。前立腺肥大(手術体験その1)」

 

◇6月28日の午後、私は群大病院で前立腺肥大の手術を受けた。膀胱結石を砕く手術も同時に。全身麻酔による本格的手術は生まれて初めてのことなのでやや緊張した。数ヶ月前、ふるさと塾で、この手術についてほんの少し触れたことがある。ガンの時代のこととて、人々は敏感に何かを感じ取ったと見え、話しは一部の人たちの間に秘かに広がっていたようだ。

 

 手術は無事に終わった。回復室から戻って深夜のテレビをつけると、ワールドカップのポーランド戦で湧いている。28日が終わり29日となり、0時半過ぎ日本は2大会ぶりの決勝トーナメント進出を決めた。私にとっては、麻酔から醒めた時の「うまくいきましたよ」という医師の声がワールドカップの成果より熱く心に響いた。しかし、この日に手術したことは私にとって生ある限り忘れられないことになるに違いない。

 

◇今回の手術での不安は、全身麻酔であった。極まれに意識を回復しない例があると聞かされていた。医師から細かく尋ねられた。薬のアレルギー、糖尿病、高血圧、高齢なども危険因子であるという。命に関わるような例は数十万に1例程度という。

 

 私はこのようなことを聞かされて覚悟を決めた。午後1時40分ごろ、手術室に案内される。入口まで妻が同行。「では頑張ってね」という笑顔が美しい。手術室を進み、曲がる時振り返ると手を振っているのが見えた。手術台に乗り仰向けになる。正にまな板の鯉。顔にマスクがつけられる。瞬時に様々なことが頭をよぎる。ニューギニアの野戦病院で太ももを麻酔なしでノコギリで切断したという話を思い出しているうちにふわっと分からなくなった。長い時間が過ぎた。そのことも分からず、いきなり人の声である。「よかった」という女性の声、「うまくいきましたよ」という医師の声。「ああ、この世に生還したのだ」私はこう実感した。

 

◇私と前立腺肥大との付き合いは20年にもなる。細胞検査によりガンはないと言われていた。手術も急ぐ必要はないということであったが、常に重い課題であった。HOLEPという最新の技術は削るのではなくレーザーで細かく砕く方法で出血も少ないのである。

 

 手術をやってよかったと思うことが直ぐに現れた。今まで毎日飲んでいたアボルプとユリーフという薬が不要になったことである。(読者に感謝)

 

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