« 小説「死の川を越えて」 第74話 | トップページ | 人生意気に感ず「全40巻を8600円で。田中の直訴と明治の若者。学生視察団と内村鑑三」 »

2018年5月 1日 (火)

人生意気に感ず「世界劇場の非核化は果たして。拉致は。田中正造と内村鑑三」

 

◇世界劇場のドラマが終演に近づきクライマックスを迎えているらしい。27日、南北両首は「板門店宣言」に署名した。宣言は、完全な「非核化」を通じて「核のない朝鮮半島を実現する共同の目標を確認した」と謳う。6月にも予定されている米朝会談の確実なステップになるのか。世界には未だ半信半疑の声がある。長い北朝鮮の背信を振り返れば劇的な豹変をにわかに受け入れられないのは当然である。

 

 しかし、北朝鮮を囲む世界の制裁の激しさは鉄壁であった。アメリカは最新にして圧倒的な軍事力でじわじわと包囲網を縮めていた。直前に決行したアメリカのシリア攻撃は、トランプが決断して実行する男であることを金正恩に見せつけたに違いない。不可解な独裁者金正恩は、独裁者の悲劇的末路を思い描いたことだろう。その例は検挙にいとまがないのだ。このような客観的状況を踏まえれば、核のない朝鮮半島へ向けた動きは実現するのではなかろうか。世界の火薬庫はひとまず沈静化するとしても、そのまま火薬庫が消滅するわけではない。それは、中国・ロシアとの結びつき、及び朝鮮半島の歴史を振り返れば明らかなことだ。ここで、引き続き私たちが一番気がかりなのは拉致問題である。

 

 我が国の主権を犯し、人権を踏みにじった犯罪行為が「非核化」という大問題の陰で、影が薄くなることは許されない。主権と人権という人類普遍の問題として、「非核」に劣らぬ重大問題なのだ。千載一隅のチャンスは、拉致被害者だけのものではない。日本国民全体にとって心に刺さった刃なのだ。それを他人事と考えることに日本の危機がある。

 

◇28日(土)の「ふるさと塾」は前回に続いて田中正造であった。前日午後、佐野市郷土博物館に飛んで、山口館長から田中に関する話を聞き資料も頂くことができた。田中には子がなく、柏崎家の娘ツルを養女に迎えた。このツルが結婚した相手が山田友次郎である。

 

 このツル、友次郎夫婦の孫が前橋に住んでおられ、私のふるさと塾の塾生であることに、私は田中正造との間に何か縁のようなものを感じる。館長からは、山田友次郎日記のコピーを頂くことが出来た。友次郎は田中の熱烈な支援者であり同志であったが、あることから田中は友次郎と絶縁した。田中の死の前日、二人は和解したという。内村鑑三全集には鉱毒地を視察に訪れた内村が友次郎に現地を案内してもらったことが書かれている。塾では内村と直訴についても話した。(読者に感謝)

 

|

« 小説「死の川を越えて」 第74話 | トップページ | 人生意気に感ず「全40巻を8600円で。田中の直訴と明治の若者。学生視察団と内村鑑三」 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 人生意気に感ず「世界劇場の非核化は果たして。拉致は。田中正造と内村鑑三」:

« 小説「死の川を越えて」 第74話 | トップページ | 人生意気に感ず「全40巻を8600円で。田中の直訴と明治の若者。学生視察団と内村鑑三」 »