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2018年4月16日 (月)

人生意気に感ず「上海を走る。迎賓館の光景。福田元総理の人気振り」

 

◇11日から3日間の中国訪問の第一日目。上海での日中書道展である。上野三碑の世界記憶遺産登録を祝っての書道展が日中友好平和条約締結40周年記念を兼ねて呉昌碩記念そして群馬県日中友好協会会長の私である。

 

 この退会には中国側が並々ならぬ力を入れていることが感じられた。それには、最近の中国の政治状況が強く反映しているに違いない。

 

 中国は国家権力が強い国である。国のトップの政治姿勢で末端までの状況が一挙に変化する。3日間、中国側の様々な挨拶に接したが、そこでも随所にこのことが現れていた。ある要人は「中日の春が来た」と語った。数年前、尖閣諸島で異常に緊張した時を思い出して私は驚きを感じた。

 

 第一日目(11日)の主な行事は中国側主催の歓迎会である。虹橋迎賓館の状況は豪華にして壮大であった。壁面を埋めた堂々たる風景画は中国の威厳を示して私達を迎えている。チャイナドレスの美女たちが動く姿には中国の宮廷を想像させるものがあった。

 

 福田元総理の到着はやや遅れていた。夕闇の中、到着の情報が伝わると全員が玄関に出て迎えた。友好条約40周年記念を別にしても中国に於ける福田さんの人気は格別なのである。

 

◇会場は正面に両国の二人の要人が占め、コの字形に席が設けられている。福田さんと並んだ正面の中国人の風貌に私の目は引き付けられた。かなりの高齢らしいが堂々とした骨格と顔面に潜むものには威厳と風格があった。名は庄炎林で中国華僑連合会の名誉会長と紹介されたが、3日間の中で私はこの人物の実像に近づき驚きと共に人生の収穫を得ることになる。それは最後の晩餐会で、私の手を握った庄氏の手の温もりから確実に受け取ることになる。

 

◇私の宿舎は義人飯店(メゾンホテル)である。早朝6時半、私は上海市街を走った。外国の街を走ることには格別の意味がある。街の素顔が少しでも見られるからだ。プラタナスの並木が続き高い塀の佇まいはかつてのフランス租界の名残を感じさせる。一方には中国第一の経済都市を象徴する高層ビル群が見えた。中国は屈辱の過去から立ち上がり変貌しつつある。朝の光景はそれを語りかけていた。(読者に感謝)

 

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