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2018年4月 2日 (月)

人生意気に感ず「中国大使館の五葉松の姿。豪華な夕食会で。戦略互恵とは」

 

◇先月30日(金)、中国大使館の夕食会に招かれた。前日とは打って変わって外套がないと寒いくらいである。六本木ヒルズが高い砦のようにそびえている。夕闇の中に輝く高層を仰ぎ見るように歩いて目的地に着いた。厳めしい警備をくぐって邸内に。一歩踏み入れた地は治外法権の地であり中国なのだ。この日は群馬県日中友好協会のメンバーが特別の夕食会に招かれていた。私たちは7名。

 

 先ず中庭に案内される。五葉松が目的である。会員の企業「山梅」が植えた。立派に根づいた姿は試練の中を船出して現在に至った群馬県日中友好協会を象徴しているようだ。背景の桜がライトアップに浮き出ている。案内の汪婉大使夫人が言った。「一番いい位置に群馬の松があります」山梅の山田会長が嬉しそうである。

 

◇この夕食会にはある背景があった。先月の日中友好協会のイベントに私たちは汪婉夫人を招いた。汪婉さんは「一帯一路」と題して講演し好評だった。東大で歴史を修めた夫人の話には深みがあった。最近の中国が目指す「特色ある社会主義」を理解する一助になったと思う。その後のロイヤルホテルの昼食会は話しが弾んで実りあるものとなった。大使夫人はその夜の伊香保温泉と翌日の山梅視察が大変気に入ったらしい。夕食会招待にはその返礼の意がにじんでいた。

 

◇テーブルは豪華で、中国の歴史を感じさせた。黄色の特製の盆については説明が加えられた。「昔、黄色は皇帝の色で、一般には使用を禁止されました」。そこに運ばれる料理は中国の山梅の珍味、フカヒレの姿煮、北京ダック、鯛のしょうゆ煮込みなどなど。

 

 しかし、私たちを喜ばせたものは料理よりもその場の雰囲気であった。テーブルを囲む壁の一面は千文字の書で埋められている。夫人は中国の道徳が書かれていると言った。私が「孔子ですね」と言うと夫人は頷いてその先を語った。世界の経済大国の道を突き進む超大国は一見金権主義に見える。汪婉さんの話すところは金だけでなく心の世界を固めようとしている中国の姿を窺わせた。私は聞きながら「中国の特色ある社会主義」を想像した。

 

◇大使夫人と話して特に感じたことは外国の大使夫人という違和感がないことである。そこには長い歴史の共通性があるに違いない。日中の課題である「戦略的互恵」の深い意味を感じた。中国の独走に物が言える日本の重要性を感じた。(読者に感謝)

 

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