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2018年3月15日 (木)

人生意気に感ず「ホーキングの死。田中正造と死の川。荒畑寒村と幸徳秋水」

 

◇車イスの天才・ホーキング博士が死んだ。広がり続ける宇宙の果てを車イスに乗って飛び続けているような、私にとって長い間謎の存在だった。ブラックホールやタイムマシーンを語り、宇宙人との接触は危険だと主張した。若くして筋萎縮性側索硬化症という難病に罹り数年で死に至ると言われながらその後50年以上も生き、享年76歳だった。

 

 博士は死んで全く無に帰してしまったのだろうか。天国も神の存在も否定したため宗教界から批判を受けていた。私の「ふるさと塾」でも何度も取上げてきた。一度はコロンブスの新大陸発見を語った時に触れた。それは価値観が全く異なり、力の差が余りにも大きい文明が遭遇した時に生ずる悲劇の例である。新大陸の人々は殺戮され奴隷にされた。ホーキングはこのコロンブスの例を出して警告したのであった。いずれにしろそれ程遠くない時代に私たちは知的生命の存在を知ることになるのではなかろうか。

 

◇今月の「ふるさと塾」(24日・土)は田中正造を取り上げることになった。前回の塾では南米のペルーを予告したが私の気持ちの変化もあり田中正造を早く語りたくなった。

 

 田中正造は明治最大の義人と言われるが、今日の時代状況、社会状況の中で甦らせるべき人物である。環境と民主主義の危機が叫ばれているが足尾銅山の鉱毒と闘った田中正造の行動はこちらの原点を示し極めて今日的だからである。かつて渡良瀬川は自然が豊かで生命があふれる「母なる命の川」であったが、鉱毒により「死の川」と化した。

 

 田中が悲劇の谷中村に移住したのは日露戦争の最中だった。死の川の実現と谷中村滅亡の背景には国の誤った政策があった。多くの資料を読んでいるがその一つに荒畑寒村の「谷中村滅亡史」がある。これらを読んでいるうちに、福島第一原発事故のことを思った。この福島の被災地に田中正造がいたら日本の原発状況は変わるに違いない。

 

◇荒畑寒村に関するエピソードを紹介したい。寒村の恋人管野すがは大逆事件に連座して幸徳秋水と共に処刑された。すがは30歳だった。寒村は94歳まで生きたが91歳の時、モンブランを訪れて作った「名にしおうユングフラウの立ち姿 わが初恋の人と似たりし」。美しい雪の高峰に管野の姿を重ねたのか。幸徳秋水は田中正造のために天皇の直訴状を書いた人である。(読者に感謝)

 

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