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2017年12月15日 (金)

人生意気に感ず「原発と破局的噴火。サイクス・ピコとテロ。心の長寿こそ」

 

◇原発運転の差し止めが命じられた。愛媛県の伊方原発。阿蘇山の破局的噴火の危険性を理由としたもの。東日本大震災の影響は途方もなく巨大であると改めて思う。一つは原発被害。7年近くなるのに未だ終息しない。もう一つはこの巨大地震を機に列島全体の火山が活動を活発化させたらしいことだ。鳴りを潜めていた各地のマグマが目を覚まし始めた。九州全体が動き出した感がする。熊本大地震がそうだし、絶えず噴煙を吹き上げている桜島は更なる大爆発が迫っていると言われる。そんな中で阿蘇のカルデラの下が無気味である。今回の広島高裁の運転差し止め命令は、この「不気味」に応えたものだ。

 

カルデラ火山の破局的噴火は1万年に1回程度と言われる。9万年前の破局的噴火では日本列島のほぼ全体が吹き上げられた砂で覆われた。今回の広島高裁の決定には十分な理由があると思われる。およそ230年前の天明の浅間山の大噴火は「私たち」の巨大災害である。災害は忘れた頃にやってくる。しかも、必ずやってくる。東日本大震災も遠ざかろうとしているが、今改めて見詰める時である。伊方原発の差し止めはその警鐘である。

 

◇中東各国が直線の国境で出来ていることに、私は子どもの頃不思議な思いを抱いた。第一次大戦中、英のサイクスと仏のピコ、この2人の政治家が密約によって国境線を決めたことが現在の国境線に繋がっている。この世界の人々にとって国境線は欧米列強に押し付けられたもの、植民地の象徴、異教徒支配の遺産等と映るのは当然だ。

 

 この列強の勢力圏分割の歴史が現在の過激派の若者を誘う手段になっている。国際テロの時代に於けるテロの根深さを改めて考えさせる。「欧米が引いた国境を消せ」、これはイスラム国(IS)が若者をテロに誘う常套句だった。全世界に広がるイスラム教徒の中には、今日でもこの定規で引いたような国境線を帝国主義の象徴と見る若者が増えていると言われる。トランプ大統領の出現は西欧の威信と信用を低下させる材料になっているに違いない。

 

◇平均寿命の状況が報じられた。群馬の男性が初めて80を超えた。信長は人間50年と謳ったが現代でも戦争の時代は長く生きられなかった。人生100年の時代が近づく。意味があるのは健康寿命。歳と共に心が枯れていく。心の寿命こそ大切。(読者に感謝)

 

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