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2017年12月 8日 (金)

人生意気に感ず「ロシアのドーピング。出場禁止は当然。白鷗の角界の闇」

 

◇ロシアとはそういう国なのだと思った。国主導による組織的ドーピング問題があったとされて来年2月の平昌五輪への出場が出来なくなった。秘密情報機関の関与も報じられ、そこまでやるのかと驚くばかりだ。国威発揚が目的なのだろうが国家目的のためには手段を選ばない恐ろしい国だということを改めて見せつけられた感じだ。ソルジェニツインの「収容所群島」を思い出す。ソルジェニツインは同書の中で、この国は国民がまちを歩いていて、ふいっとどこかの壁に吸い込まれて消え、収容所送りになる、そんなことが日常茶飯事だと書いている。裁判を受ける権利、人権などは全くないのかと思った。

 

 オリンピックはフランスの教育学者クーベルタンの提案で始まった。その目的はスポーツの基調となる身体的、道徳的資質の向上、そして平和な世界の建設であるから、公平さやフェアプレイが最も求められる。それが勝つことが最大の目的となっている感がある。ロシアの出場が禁止されるのは当然のことだ。

 

 東京五輪が近づくが、今オリンピックの原点にかえることが強く求められている。オリンピックの勝利至上主義がスポーツの本来の姿を歪めている。スポーツは誰もが楽しめるものでなければならないのに、この勝利主義の影響から学校でスポーツ嫌いを生んでいるといわれる。部活の体罰にもつながっていることを否定できない。

 

◇白鵬が横綱の品格とは「勝つことだ」という趣旨のことを言っている。おかしいのではないか。勝つにも勝ち方があるし、勝つことを支える人格的なものが重要である。モンゴル全盛で享楽の世相がそれに喝采を送っている。この享楽の世相の中で、国技という伝統文化を維持するのは容易ではない。日馬富士の傷害事件はこういう状況で起き、その根は深い。相撲協会全体の品格が問われている。相撲は神話の世界まで遡るものだから相撲協会はいわば極めて古い器である。この器に新しい水を入れなければ生き残れない。貴乃花親方を目の敵にして「懲らしめねば」などと理事が言っているらしいが因襲の闇を感じざるを得ない。貴乃花は現役の時からガチンコで知られる。かつて相撲界は八百長問題で揺れに揺れた。それも因襲の闇に繋がっているらしい。今回の問題もそれに関連があると文春と新潮の2週刊誌が同時に特集を出した。(読者に感謝)

 

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