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2017年12月 4日 (月)

人生意気に感ず「退位と象徴性と憲法。相撲界の脱皮」

 

◇2019年4月30日が退位の日と決まった。私は昭和、平成と生き、第三の御世を迎える。新天皇の即位は翌5月1日に。ゴールデンウィークは新元号で湧くだろう。

 

 退位、つまり生前に位を譲るのは江戸時代の光格天皇以来。大変な時代で浅間の大爆発、天明の大飢饉があり、天皇は人民救済のため幕府を動かす異例行為に出た。

 

 退位すると現天皇は「上皇」に、皇后は「上皇后」になる。上皇が置かれるため上皇も「象徴」の役割を果たすのかが一部で議論されているようだがそれは憲法上有り得ない。事実上の問題のことだが難しい点もあるだろう。

 

◇私たちはこの際、憲法と天皇を学ぶべきだ。天皇は象徴であり、その地位は日本国民の総意に基づく(1条)、天皇は憲法が定める国事行為のみを行い国政に関する権能を有しない(4条)。

 

 平成天皇はミッチ―の美智子さんと共に国民に親しまれてきた。平和を愛する天皇であった。即位後の記者会見では「国民と共に憲法を守ることに努めたい」と述べた。歴代天皇で初めて沖縄を訪問された。また、記者会見で日本にとって重要な日を4つあげ、それは終戦記念日、広島と長崎の原爆投下の日、沖縄戦が終結した日を挙げたことからも強い平和への思いが窺われる。次の天皇に就かれる現皇太子からも同じような雰囲気が伝わってくる。

 

◇現在、日本は国難の時にある。その中で平和を守らねばならない。憲法改正が重要な課題となっているが、平和主義、象徴天皇制は堅持しなければならない。

 

 日本の危機を示すものとして日本人の心の問題がある。物質的に豊かになったのと逆に精神は貧しくなった。刹那的、享楽的となり、拠り所を失って漂流している感がある。憲法が「天皇は日本国民統合の象徴」と定める意味は重要だ。国民統合の柱は平和と文化である。

 

◇日馬富士問題は図らずも国技である相撲という伝統文化を巡って大揺れである。貴の岩に礼節を欠く行為があったのかどうかは分からない。仮にあったとしても「教育」として十数発もなぐり傷害を負わせる理由にはなり得ない。天皇は眉をひそめているだろう。貴の花の頑固な姿勢に私は武士道に通じるものを感じる。相撲界は因襲にひたっている。自浄して脱皮しなければ神代からの伝統文化を守れない。(読者に感謝)

 

 

 

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