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2017年7月26日 (水)

人生意気に感ず「相模原殺人が問うもの。人間とは。東京五輪に向けて」

 

◇相模原障害者殺人事件から1年。19人を殺し27人に重軽傷を負わせた被害者は「意志疎通がとれない人間を安楽死させるべきだ」、「重度障害者は幸せを奪い不幸をばらまく存在」、「障害者はいなくなればいい」などと主張している。

 

 どのような思想を抱くかは自由であるとしても、それを実行に移し、これだけ多くの人を殺傷するのは正に異常。精神鑑定が行われるのは当然である。横浜地検は刑事責任能力ありと判断して殺人罪などで起訴した。

 

◇この事件は現代社会の暗い病根とつながっている。高齢者を高い階上から投げ捨てたり、汚物のように虐待する事件が後を絶たない。

 

 重度の障害者や死期の迫った高齢者を「生きるに値しない命」と見る傾向が広がっている。人間とは何か、人間の尊厳、人権、こういった本質的なものに対する無理解、無関心である。人間の本質は精神にある。それは数十億の脳細胞の働きである。そこには人類進化の過程で形成された無限の可能性が秘められている。重度の精神傷害も認知症もこの脳細胞の表面的な変化に過ぎない。その内部には変わらぬ可能性が存在する。このような人間の存在を認めることが人権尊重の基礎である。

 

 ロボットの進化が急速であるが、人間には機械が及ばない深い価値がある。重度の精神障害者等をゴミのように見る思想を打ち破らなければ人間の社会は崩壊してしまう。

 

◇東京五輪まで3年となった。この3年は私たちにとって極めて重度である。日本人が試されることになる。テロは大丈夫か。巨大地震はどうなる。様々な課題の中で確実に対決しなければならないのが気象状況である。最近の暑さは異常である。そんな中でマラソンを実施しなければならない。五輪の成功は行政だけでは実現できない。そこで重要な役割を果たすことが求められるのがボランティアである。

 

 ボランティアが社会的に大きく注目されたのは、阪神淡路大震災であった。1年間にのべ120万人ものボランティアが参加し、ボランティア元年と言われた。これだけのボランティアが参加したのは国民の心を一つにする大義があったからである。東京五輪にその大義があるか。単なる国威発揚でなく、平和とスポーツの祭典にすることがその大義である。

 

 あと3年間に求められることは、この大義のためのコンセンサスを盛り上げることだ。(読者に感謝)

 

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