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2017年7月30日 (日)

今、みる地獄の戦場 -ニューギニア慰霊巡拝の旅― 第58回

 

 

 

 ワシントンは、この攻撃を大戦中の最も大きい成果の一つだと称賛したが、暗号を解読していたということを秘密にするため、その発表を一切禁じた。そのため、ランフィア少佐は並外れた手柄をたてながらその名をうたわれることのない陰の英雄になったという。

 

 山本五十六連合艦隊司令長官の非業の死を始め無数のニューギニアにおける将兵の死は、

実際に戦跡をめぐって考えるとき、生々しいものに感じられる。そして、意識の中で太平洋戦争を歴史の彼方に追いやろうとしていた自分に気付き反省させられるのであった。 

 

 ツルハシとスコップに対する大量のブルドーザー、日本の暗号電報を完全に解読されていたという事実、このことだけから考えても初めから無謀で勝ち目のない戦いであった。国政のトップの誤った判断の結果多くの人々が命を落としたが、私達は彼らの死をどのように受け止めたらよいのか。仮に戦争に勝利して、その後に日本の大きな発展がなされた場合なら、今日の発展の基礎には国のために尊い命を捧げた英霊の犠牲があったということが理解しやすいのであるが、実際は敗戦となって瓦礫の中あら立ち上がって築いた繁栄である。だから、これを戦死した将兵とどのように結びつけて理解するかということは難しい、そして重要な問題なのである。

 

 

 

 

 

 

 

※土日祝日は、中村のりお著「今、みる地獄の戦場 -ニューギニア慰霊巡拝の旅―」を連載しています。   

 

 

 

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