« 人生意気に感ず「資料館で私のシベリアコーナーを。スターリンへの感謝状」 | トップページ | 人生意気に感ず「相模原殺人が問うもの。人間とは。東京五輪に向けて」 »

2017年7月25日 (火)

人生意気に感ず「ふるさと塾でテロを。ISと十字軍、文明の衝突」

 

◇今月のふるさと塾は「テロ」がテーマだった。関心が高かったためか、うだるような暑さにも拘わらず多くの人が参加した。先ず「テロ」の定義を話した。「テロとは暗殺・暴行・粛清などで政治上の反対者をたおすこと」である。

 

 民主主義の反対の概念で日本でも民主主義が未熟、又は通用しない非常時にテロが行われたとして血盟団事件、五・一五事件、二・二六事件を語り、今日の日本及び世界の最大の課題たる「IS」のことに及んだ。

 

◇日本のテロとして挙げたこれらの事件は立憲政治、政党政治を否定し、軍部の暴走を許す方向で大きな影響力があった。血盟団の首領の井上日召は沼田出身の人物で、その下で牧野伸顕の暗殺を担当したのは当時東大生だった四元義隆であった。四元は目的を達することは出来なかったが懲役15年の判決を受け9年近く服役したが出獄後、歴代総理の顧問というような驚くべき役割を果たした。血盟団事件について、私は「炎の山河」の中で書いている。「ふるさと塾」ではテロが日本の歴史の中でも事実として重要な役割を果たしたことを考える参考にと取り上げた。主題は「IS」であった。

 

◇「イスラミックステート(IS)」の根は深い。根底に宗教があるからだ。自分の死を恐れない「自爆テロ」を私たちは到底理解することができない。最近「IS」の崩壊が近いことが「虚構の国」だったという表現で報じられた。しかし、テロは世界に拡散し、日本に近づいていると指摘される。テロ国家北朝鮮の存在と共に「IS」を源とする国際テロは日本の平和を脅かす最大の課題なのだ。

 

◇聖戦(ジハード)という言葉がある。熱心なイスラム教徒にとって西欧文明は十字軍以来の敵である。これと戦ってイスラム教を世界に広めることがジハードの根底にある。

 

 十字軍について、私たちはローマ法王の呼びかけで始まった聖地回復の聖戦と習った。しかし、イスラムの世界から見れば十字軍は民衆を大量殺戮し残虐の限りを尽くした侵略者だった。熱心なイスラム教徒は、これと戦って死ぬことは殉教であり死後天国に行けると信じている。だから死を恐れない。自爆テロの根源はここにある。宗教は異教徒にとって恐ろしい存在である。だから政教分離は重要なのだ。「IS」は政教一致の極致である。日本国憲法の政教分離の意義を今噛み締める時である。(読者に感謝)

 

|

« 人生意気に感ず「資料館で私のシベリアコーナーを。スターリンへの感謝状」 | トップページ | 人生意気に感ず「相模原殺人が問うもの。人間とは。東京五輪に向けて」 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 人生意気に感ず「ふるさと塾でテロを。ISと十字軍、文明の衝突」:

« 人生意気に感ず「資料館で私のシベリアコーナーを。スターリンへの感謝状」 | トップページ | 人生意気に感ず「相模原殺人が問うもの。人間とは。東京五輪に向けて」 »