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2016年8月22日 (月)

人生意気に感ず「リオ終わる。北の悲しい現実。楫取の除幕式。マラトンの戦いは終わった」

 

 ◇平和の祭典は終わり、平和と文化の国日本は、いかんなく本分を発揮し、世界に面目を施したといえるが、日本をとりまく安全保障環境は風雲急を告げている。隣国北朝鮮と中国に関する情勢である。 

 

 特に北朝鮮で大きな変化が起きていて、無気味な予兆を思わせる。国外で働く高級外交官が頻繁に亡命しているのだ。駐英外交官で、副大使のテ・ヨンホが綿密な事前準備で亡命を決行したと報じられた。更に驚いたことは、19日、北のトップ金正恩の資金管理者が数億円の金をもって子どもと共に亡命したという。

 

 脱北者は増加し、外交官の亡命は少なくとも毎月1人か2人。東南アジア、中東、欧州で相次いでいる。

 

 北朝鮮の崩壊が叫ばれて久しい。国のトップレベルを残酷に処刑したり、日本の領海に弾道弾を打ち込んだり、無法の限りを尽くしている。国際孤立の中で国民を飢えさせつつ生きる悲しい不思議な国なのだ。ある意味、外交戦略でしのいでいるとも言える国である。それだけに、このような外交官の亡命は、紛れもなく追い詰められている証拠に違いない。日本にとっては、ISと共に大きな脅威である。

 

◇リオ五輪が今日、閉幕する。リオの最大の課題は国際テロであった。ここまでこぎつけたが最後が危ないのだ。閉幕式には各国首脳が集まる。ISは追い詰められた手負いの虎だ。トルコの結婚式で50人の死者を出す自爆テロが起きた。熱狂のサッカー会場が無事だったのでほっとした。地球の反対側の炎の五輪が終わろうとしている。近い将来8月の五輪は実現困難になるだろう。

 

◇昨日、楫取素彦銅像除幕式が行われた。ここまで来たと感激した市長は目頭を押さえていた。五代目当主の楫取能彦さんが御礼の挨拶。注目したのは、新井領一郎の子孫のティムさんがカリフォルニアから駆け付け、日本語の挨拶文を読んだこと。耳を傾けて聞いたが中味のある良い文であった。目玉である銅像は、松陰の形見の短刀を楫取夫妻が領一郎に渡す有名な場面。4人の立像は迫力に欠け史実を伝えていないと感じた。寿さんが「兄の魂は太平洋を渡ることで救われるのです」と涙ながらに訴える。日本の文化からして立ったままで行われるであろうか。近現代の歴史が薄くなっていく今日。それを踏ん張って食い止める使命をもつ銅像の筈。

 

◇死力を尽くした佐々木の16位。マラトンの戦いだった。ゴールに倒れ込んだランナーを見て、かつてアテナイに勝利を伝えて絶命した使者の姿を想像した。(読者に感謝)

 

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