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2016年7月28日 (木)

人生意気に感ず「19人殺害と生きるに値しない命。クリントン大統領は」

 

 意思疎通できない重度の精神障害者19人の殺害に、インターネットでは意外な反応が多く現われている。「被害者遺族はラッキーと思っているかも」、「多額の税金が使われているって主張は間違ってはないな」、「彼のやったことは正しい」、「国は安楽死を真剣に考えろよ」等々。植松容疑者が結果として大きな問題提起をしたことは間違いない。この問題提起の意味は重い。人間の存在意義、人間の尊重、国家の役割ということに繋がる問題である。かつてドイツの有名な刑法学者ビンディングと、やはり高名な精神科医ウィリアム・ホッヘが「生きるに値しない命」という論文を共同で発表した。ヒットラーが政権をとる前のことで、後にヒットラーの優生政策とユダヤ人虐殺に影響を与えたとされる思想だ。 

 

 当時ドイツは敗戦と過酷な制裁により経済は大不況となり、国家存亡の危機に立たされていた。そのような時代背景の下で、この恐るべき思想が生まれた。生まれつきの白痴、治る見込みのない精神障害者等のため毎年膨大な予算を使うべきではない。「生きるに値しない命」を殺すことは恩恵として死を与えることだから許されるという理論である。この思想に基づいて、実際多くの人命が処分された。

 

 当然のことながら、強い反論が起きた。生産性のない命を不要とするならそれは広がって、働けなくなった高齢者にまで及ぶことになる。しかし、もっと根本的な理由がある。人間の尊重だ。一人一人の人間が大切で、それを守るために国家の役割がある。

 

 今回の大量殺人を見て、病める日本社会の危険性を感じる。日本国憲法の柱である人権の尊重を理解しない人々が増えている。私は抑制廃止研究会のメンバーである。福祉施設で虐待がなくならないのは、先のない人たちの人権への配慮がないからだ。容疑者が福祉施設の元職員であったことは重要だ。

 

ヒラリー・クリントンが民主党の大統領候補に指名された。初の米女性大統領実現に向け前進したことに。振り子の動きの順からゆけば、今度は共和党だが、共和党の候補者はトランプなので、先行きは霧の中だ。民主党はケネディ、カーター、クリントン(夫)、オバマと続いてきた。トランプの支持率が高くなっている。「まさか」は起こるのか。女性進出が世界の大きな潮流になっている。都知事選の投票日が近づいた。鳥越にまた週刊誌の直撃が。(読者に感謝)

 

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