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2016年7月19日 (火)

人生意気に感ず「脳梗塞で倒れた二人の芸術家。右手が駄目なら左手でと。がん死の時代」

 

 ◇金沢子卿先生の遺墨展を見た。脳の病気で倒れ右手が使えなくなった。奈落に落とされた心であったに違いない。右手がなければ左手があると、言うは易い。先生は左手に全てを賭けた。書は人、書は人の心を現す。先生の執念は遂に左手の作品の個展を開くまでの成果を示した。先生は亡くなられたが、遺墨の作品展は高崎信用金庫で行われている。左右のコーナーに分かれ、右は右手作品、左は左手作品となっていた。左手で目を引いたのは杜甫の詩「国破れて山河在り 城 春にして草木深し」。枯れた筆致は幽玄で深みがあり、心で書いたことを物語っていた。 

 

◇もう一人、脳幹までやられながら、脳梗塞の渕から這い上がった芸術家を紹介したい。前県漫画協会長の秋葉二三一さん。唯描きたい一心で絶望の渕から生還を果たした人。私の「楫取素彦」の挿絵を描いてくれた。一本の線の描写に心が現われていると感じられる。人間は素晴らしい。人間は心の生き物。つくづくとこう思う。

 

 今、私は紙芝居を作っている。ストーリーを書き、絵の構想を作って秋葉さんに渡した。2作品を進めており、一つは「前橋の一番熱い日」、もう一つは「8・05、未来への警鐘」。どちらも昭和20年8月5日の前橋大空襲を描いている。前者は間もなく仕上がる予定で、来る8月5日に私が実演することになっている。セリフの中に「国破れて山河あり、城春にして草木深し」がある。

 

◇今月の「ふるさと塾」は23日土曜日午後6時半。市の総合福祉会館で。私は「沖縄戦」を話す。沖縄担当大臣をされた山本一太氏が参加される予定である。ここで、「紙芝居」も実演することになるだろう。なお、私の事務所には「ふるさと未来塾」と書かれた柳の古木の板がある。金沢子卿先生が右手で書かれたものである。

 

◇がんの時代が拡大する。国立がんセンターは今年のがん患者が100万人を超え、がんで死亡する人は37万人超と予測した。がんが身近になった。今や2人に1人ががんという時代である。私の前妻は40歳でがんで死んだが、当時は恐怖の病で本人に告知するか否かは深刻な課題だった。知らせると死期を早めるといって隠すのが常識だった。今や即告知が常識。病を知らねば病と闘えぬ。日本人の死生観もがんと共に変わる。(読者に感謝)

 

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