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2016年6月30日 (木)

人生意気に感ず「東宮君への弔辞。トルコでまたテロ。自爆テロを考える」

 

 ◇昨日、東宮文雄君の葬式で弔辞を読んだ。これまで多くの弔辞を読んできた。中には、頼まれて義理で読む弔辞もあったが、昨日は自ら名乗り出たものだった。この小学校の同級生との別れは、自分の人生を振り返る意味もあったからだ。騒然とした歴史の転換期であった。ポイントを紹介したい。

 

「俺んちの本家は東宮大佐だと、自慢げに話していた君の姿が懐かしく思い出されます」

 

「昭和22年の入学でした。ノートはなく、ランドセルに入る位の石板が支給されましたね。身体にはノミやシラミが湧き、腹には回虫がいました。朝礼などで並んだ時、前の女の子の髪の毛にシラミが動いていた光景が目に浮かびます」(遠い記憶に残るその女の子は、老婆の姿で、後ろの席で私の話を聞いていた)

 

「あの頃は、日本の社会の歴史的大転換点でした。昭和20年敗戦、21年新憲法公布と続きました。その翌年が入学で、私たちが手にした国語の教科書の詩を私は覚えています。それは、平和憲法を反映した明るい息吹を伝えるものでした。

 

 おはなをかざる みんないい子

 

 きれいなことば みんないい子

 

 なかよしこよし みんないい子

 

女の先生に合わせて、この詩を皆で口を揃えて朗読しましたね。文雄君、天国で“そうだったな”と頷く顔が目に浮かびます」(静かな場内の後ろの席で同級生たちの頷き合う気配が伝わってきた)

 

 こんな調子で私は少し長い弔辞を読んだ。同級生たちは弔辞に重ねて、それぞれの人生を振り返ったに違いない。

 

◇トルコでまた大規模なテロが起きた。イスタンブールの国際空港で41人が死亡した。3人の自爆テロ犯が関与したとされる。私たちの感覚では自爆テロを理解することはどうしても出来ない。普通の感覚では、人は対価を得て行動する。危険な行動ならそれに見合う報酬がある。自爆は死であるから、いかなる報酬も手に出来ない。考えられることは、それによって天国へ行けるという確信か、あるいは報酬とは別の使命感である。かつての特攻隊を動かしたものはこの使命感だった。死を前提とし、死を恐れぬテロは防ぐことが難しい。世界中にテロが広がっている。彼らを衝き動かすものは何か。宗教だけで説明はつくとは思えない。現代の不思議であり、人間の不思議である。テロの足音が迫っていると感じられる。(読者に感謝)

 

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2016年6月29日 (水)

人生意気に感ず「風林火山の旗の下へ。人を殺すための予算。福田元首相の勇気と見識」

 

◇昨日、甲府市に向かった。早朝の日課は崩さない。3時に起き、原稿、読書等諸事を済ませ、雨の中を走った。午前6時、家を出て、関越道、圏央道、中央道と高速を走る。甲斐の山並みは雨に煙り、甲府市に入ると疾風橋という橋の表示が目に入った。目的は、研究している資料の調査である。県庁では、知人のM氏が待っていた。M氏は資料を渡し、市の外れのある僻村を案内してくれた。資料はやがて紹介することがあるだろう。

 

 武田神社を観た。宝物殿では、「孫子四如の旗」が特別展示されていた。四如とは、例の「疾きこと風の如く」で始まり、林の如く、火の如く、山の如しと続く。風林火山のくすんだ大旗に心を打たれた。この旗が立つと味方の士気は奮い立ち、敵は恐怖におののいたと解説されていた。街中には選挙のポスターが所々に見られた。現代の合戦は、国運を賭けた重要性にも拘わらず静かで音もない。

 

◇自民の一強が不動の感があるが、表面から踏み込めば興味ある問題はいろいろある。その一つが三重選挙区。民進党の岡田代表の地元であり、その盟友が出ていて、これが敗れれば次期代表選に出馬しないと表明した。岡田氏は敗北を見越して「退路を断つ」でなく、退路を用意したかと勘ぐってしまう。安倍首相は三重に2回も入って敵将の道を狙う。民進党が共産党と組む姿は理解し難いが、その共産党の変な動きは岡田氏の首の皮にも影響を及ぼすのではないか。

 

◇共産党の藤野政策委員長が、「人を殺すための予算」と発言したことは、緊迫した世界情勢の中で、多くの批判を生んでいる。馬脚をあらわしたというべきだ。自衛隊員の使命は国民のために命をかけることである。いざという時、自衛隊だけでなく一般国民も自衛隊と共に命をかけねばならない。「祖霊ましますこの山河、敵に踏ませてなるものか」は武田節の世界だけでなく、普遍の真理であると私は信じる。国を守る自覚と行動は真の民主主義の基礎である。

 

◇ある関係者から福田赳夫元総理の興味ある話しを聞いた。昔、選挙で草津の楽泉園に入ったとき、癩の患者が握ってくれたおむすびを食べたというのだ。福田さんはうつらないという知識と共に患者の人権を思う見識と勇気を示したと思う。無知が偏見と差別を生む。勇気と見識を備えた政治が少なくなった。(読者に感謝)

 

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2016年6月28日 (火)

人生意気に感ず「教員、警官の崩壊現象。硫黄島の名将は真田の城下町の子孫」

 

 先日、県庁ロビーで、児童の絵画展をやっていた。児童の力作が並ぶ。思わず苦笑したのは、会談を登る女性のスカートに後ろからカメラを差し入れる絵だ。盗撮事件は日常茶飯事で驚かなくなった。それにしても、教員や警察官が多いのはどういうことか。 

 

 頻繁に携帯にニュースが入るが挙げてみると、名古屋市立小の教諭が盗撮用カメラ5台を設置(24日)、県立奈良北高校の教諭が盗撮目的で勤務先へ侵入(25日)、熊本の中学教諭は、百人の女子生徒盗撮(23日)、女子高生をスマホで盗撮した東京都の警視庁巡査(23日)等々。もはや、教員や警官も人の子だから間違いはあるといった段階ではない。

 

 教員は子どもから疑いの目で見られ、犯人を追う警察官は、「お前等だって同じじゃないか」と開き直られるだろう。聖職という言葉は死後になったのか。何もが信用出来ない社会が広がっている。日本人の心の崩壊現象である。

 

今月のふるさと未来塾(25日)は「硫黄島の戦い」だった。塾生は私の話をよく聴いてくれた。人々がおとぎ話として受け取っていない姿に私は疲れを忘れた。先日の満州の地獄を描いた映画「望郷の鐘」の時も満席の人々は作品と一体となっていた。いずれも、「心の崩壊」が叫ばれる中の救いである。日本人の心には、意外とサムライの伝統を求めるものが息づいているのかも知れない。

 

 栗林中将は、東京とサイパンのほぼ中間に位置する火山島にクモの巣のような地下道を巡らし、敵も誉める戦い振りを展開した。10mの深さは約50度の熱さで正に地獄の釜の中であった。栗林はバンザイ攻撃、玉砕を禁じ、死よりも辛い生を生き、ゲリラに徹して戦い抜く方針を貫いた。アメリカは5日で陥すと踏んだが36日かかった。太平洋戦争で唯一アメリカ軍が日本側より多くの死傷者を出した。ここを取られれば、日本全土がB29の攻撃にさらされる、それを阻止しなければという信念が兵士を支えた。

チャーチルはナチスのロンメル将軍を称賛したと言われるが栗林忠道はロンメル以上の名将であったと思う。「国のため重きつとめを果たし得で矢弾尽きて散るぞ悲しき」。最期の歌である。平成6年天皇はこの島を訪ね「精根込めて戦ひし人、未だ地下に眠りて島は悲しき」と詠んだ。栗林の祖先は真田十万石の城下町の郷士であった。(読者に感謝)

 

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2016年6月27日 (月)

人生意気に感ず「英国離脱の衝撃波。テロの行方。人を殺す予算とは」

 

 ◇イギリスの国民投票の結果は地球規模の衝撃波となっている。移民の受け入れに反対し、ヨーロッパ統合から距離を置き、かつての大英帝国を懐かしく思う心が離脱派の底流にあるのか。内向きで自国を第一に考える点でトランプ現象と共通のものを感じる。ナショナリズムは民主主義の結束を妨げる。結果として、ロシア・中国・北朝鮮などの全体主義に立ち向かう力が弱くなる。世界の民主主義にとって新たな試練が生じたことになる。 

 

 衝撃波をくらって日本の円高が急進し、株価が暴落し、経済が混乱する。これは、現在進行中の参院選にどう響くか。こういう時こそ、強力なリーダーシップと安定した政権が必要だと多くの有権者は判断するのではないか。間もなく出されるであろう中盤の世論調査が注目される。

 

 この衝撃波は、世界のテロ状況に影響を与えるに違いない。テロに対抗するには世界の民主主義の団結が必要だからだ。リオのオリンピックは大丈夫だろうか、そうでなくとも財政状態の破綻が言われていたブラジルである。

 

◇テロといえば「IS」・イスラミックステート。イギリスは、アメリカと歴史的に見ても切っても切れない特別な関係。今、国論が真っ二つに割れて、このことがアメリカとの協力関係にどう影響するか心配である、結束が乱れれば、ISを利することになるのではないか。ISが追い詰められている時だけに、息を吹きかえすことを恐れるのだ。テロは、問題無用、手続き無しの直接行動で人命を奪う行為だから、民主主義に対する直接の敵なのだ。

 

◇防衛費は「人を殺す予算」と共産党が発言。26日のNHKの番組でのこと。リアクションが起きている。衣の下から鎧が顔を出した感。

 

 共産党の藤野氏は、「不適切であり、取り消す」とコメント。安倍首相は、街頭演説で「泥にまみれても、雨にぬれながらも頑張っている自衛隊に対して極めて失礼な侮辱だ」と批判した。当然である。

 

 最近の政治状況では共産党が点数を稼いでいる。特に大都市で顕著。野党勢力は共産党と声をそろえて「戦争法案反対」、「子どもを戦場に送るな」と合唱。短絡だ。今こそ、国を守る自覚を高めねば。丸腰で国が守れるのか、軽薄な憲法論が横行している。(読者に感謝)

 

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2016年6月26日 (日)

小説「楫取素彦物語」第137回

 三人は興奮する胸を押さえ切れず、名前を告げて県令への面会を求めると、許可が出た。

「ははあ、やはり君たちであったな。群馬の県会がとんでもない大仕事をやった。君たちが言っていた群馬の奴隷解放が大きく動き出すぞ」

 楫取は愉快そうに言った。

「群馬が新時代の風をまともに受け止めています。生糸で金を稼ぐだけではない。人間を大切にするという大旗が立ち上がろうとしています。道徳教育を進める大きな力も生れます。これらは一つになって誇れる群馬の柱になります。人間の尊重、平等は新しい時代の世界の正義ですね。それを群馬で打ち立てるとは何と素晴らしいことでしょう。県令閣下、頑張りましょう」

 五平太が言うと他の二人も興奮した声を挙げた。

「そうです」

「そうです」

 楫取は三人の若者を見て大きく頷いた。楫取の胸には寿の顔が、そして松陰の姿が甦っていたのだ。

 三人の喜ぶ顔を見ながら楫取言った。

「これからが勝負なのだ。力を合わせねばならない」

 翌四月十四日、県令楫取は公娼廃止を布達した。それは五年の猶予を与えるもので明治二一年六月限りで廃止するというものであった。これは、その後紆余曲折を辿る。それは廃娼ということが如何に大きな社会的課題であるかを物語るものであった。しかし、人権史上の金字塔を打ち建てるスタートたる出来事であった。

 

※土日祝日は、中村紀雄著【小説・楫取素彦】を連載しています。

 

 

 

 

 

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2016年6月25日 (土)

小説「楫取素彦物語」第136回

「埼玉県下の例をもって本議案を否定するのは甚だ不適当である。反対者は一を知って二を知らない。その着眼は浅く目先にばかり気を取られている。社会の公益を永遠に計る道を論じない。何とも口惜しいことだ。諸君、この一、二の反対論者にだまされることなく本議案を通すことを敢えて乞うものである

 この湯浅治郎は、新島襄の感化でキリスト教徒となり、今や廃娼運動の中心的存在となっていた

 この時、星野耕作が発言を求めた。

「建議の主唱者には、娼妓廃止の方法とその期限等につき考えがあると思うがそれをうかがいたい」

 湯浅治郎が答えた。

「とっさの間に廃絶すれば、正業に復する道に窮することになる。先ず数月の猶予を与え、その後、断然廃止する見込みであります。もれ聞くところによれば、この建議を県会の所見として上申すれば県令より特にその方法につき諮問せられるということである。だから尚更至急上申することを望む」

 実は、湯浅と眞下は、審議に入る前、楫取県令と打ち合わせを行っていた。

「建議案を見ました。よく出来ている。群馬県で社会の正義を実現する時だと思う。最大の援軍は太政官布告第二九五号だがこれは表面に立てなくてもよいだろう。まず、議会をまとめてください。私はもちろんやる決意です」

 湯浅たちは県令のこの発言に大いに勇気づけられた。

 議長宮崎有敬は、建議を不可とする者を起立させたが少数であったので、県令に上申することになった。湯浅治郎は同志の手を握り言った。

「遂にやりましたな」

 この時、傍聴席にざわめきが起きた。県会が存在感を示した瞬間に立ち会った県民が感動を示す姿であった。その中に、かつて楫取を訪ね群馬の女奴隷を解放すべしと訴えた三人の若者も見られた。大島精助、金谷武平、市川五平太の三人である。

 

※土日祝日は、中村紀雄著【小説・楫取素彦】を連載しています。

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2016年6月24日 (金)

人生意気に感ず「怪人鳩山邦夫の死。息を呑むイギリス。狂喜の北。地球の反乱」

 

 ◇鳩山と聞けば、多くの人は華麗なる血統を想起する。鳩山家は近代日本の優秀な頭脳の家柄として語られてきた。鳩山邦夫氏が67歳で亡くなった。邦夫氏には、奇怪な人物というイメージがあった。蝶を異常に愛し、法相時代には次々に死刑執行にサインした。当時私は、このブログで地獄の魔王と書いたことがある。彼が文相の時、偏差値による評価を廃止したことは、勇気と見識のある政治家なのだなと思った。異形の政治家は、痩せ細って十二指腸潰瘍であっけなく去った。宇宙人と評される兄であり元首相の由紀夫氏は、「何事も兄を追い越していた弟」、「家をこっそり抜け出して屋台のラーメンを二人で食べに行った」など思い出を語っている。 

 

 祖父が元首相の一郎であることは余りに有名であるが、一郎の弟の秀夫は天才と言われた東大法学部の民法の教授であった。そして、一郎秀夫兄弟の父和夫は、アメリカの有名大学を主席で卒業している。華麗なる一族がどこまで続くのか興味をもって見ていた。政治一族としての命脈は由紀夫、邦夫両氏で尽きるのであろうか。

 

◇イギリスの国民投票が始まった。EU離脱の是非をかけた選択だ。その如何は、イギリスばかりでなくEUを大きく揺るがし、世界経済に深刻な影響を与える。現に世論調査の動向により日本の株も大きく上下してきた。

 

 EU残留を叫ぶ女性議員の殺害で潮目が変わったようだ。今日の午後の時間帯に大勢が判明するようだ。オバマは残留を訴え、トランプは離脱を主張している。この問題の背景には、難民にどう対応するかという難問がある。オバマ、トランプの意見には、それぞれの価値観や哲学があるのだ。もっとも、トランプに確たる哲学があるとは思えないが。

 

◇人界と共に世界の自然も大荒れである。中国江蘇省では竜巻で78人が死亡、インド北部では雷に打たれ少なくとも120人が死んだ。日本でも九州の豪雨は凄まじい。降り始めてから600ミリを超えた。地球が狂い出したと思えてならない。安全神話の群馬はどうなる。

 

◇北朝鮮がムスダンに成功したというので、金正恩が抱き合って喜んでいる。核を持ち、更に運搬手段も持ち、アメリカに対抗出来るというのだ。崩壊するすると言われて久しい。狂気の国は既成事実に居座ってしまうのか。日本への脅威は現実に高まっている。(読者に感謝)

 

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2016年6月23日 (木)

人生意気に感ず「参院選告示。日本はどこに。炉心溶融の悪夢。異常な雨は」

 

 ◇昨日、参院選が公示された。私は午後6時、JA農協ビルの集会に参加。中曽根さんの選対顧問である。かなりの渋滞で5分遅れで登壇。中曽根さんは、6期目に挑戦する。一期6年だから、長い政治生活である。壇上には佐田玄一郎氏の姿はなかった。注目されたのは、高崎経済大の男女2人の学生が登壇し、発言したことだ。18歳選挙権を象徴する姿である。 

 

 今回の選挙の特色の一つは、共産党と手を組んだ野党共闘の姿。一般国民の目には、理念が違うのに選挙で協力し合うのは、なりふりかまわぬご都合主義に映る。選挙は民主主義の基盤なのにこれでよいのか。選挙期間は18日で長い。この間、マスコミは連日、様々な状況を取り上げ、あらゆる論点を紹介するから、国を挙げての壮大な学習の機会が展開されることになる。特に新たに選挙権を得た若者たちにとっては、1要を生かすための学習の場となる。

 

◇炉心溶融という最悪の事態が起きていたこと、それを東電が隠していたこと、これは極めて重大だ。福島第一原発事故直後、もし「炉心溶融」が起きたら、ということが深刻に懸念された。それは、冷却に失敗すると「燃料棒は2千度以上になり、燃料ペレット自体が溶け、大量の放射性物質が漏れ、また溶けた燃料が落下し、圧力容器に穴があく危険がある」と指摘されていたのだ。溶けた燃料はどこまでも深く貫いていく恐怖が語られていた。この恐怖ゆえに、「炉心溶融」の語を使わないようにと、上から指示がなされたのだ。

 

 事故から5年以上経って、人々の意識は薄らいでいる。あの時、この事態が発覚したら、もっと大騒ぎになったに違いない。原発事故は、「天災でなく人災だ」と強く非難し、国及び東電は信用できないことを強調した国会事故調査委員会の報告書を裏付ける事態である。その悪夢が遠ざかり、息を呑むような出来事が頻発する中で、「炉心溶融」も流されていく。

 

◇九州の豪雨は唯事ではない。降り始めてからの総雨量は600ミリを超えるところがあるという。これは、くまなく60センチの高さの水が地上に落ち、低い所に集中することを意味する。知人の学者は言った。「赤道付近の海底で膨大なマントルが噴出している。これが海面温度を上昇させ、上昇気流をつくり、途方もない台風を生む」と。狂い出した地球はどうなるのか。ノアの箱舟のようなことが起きるのか。(読者に感謝)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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2016年6月22日 (水)

人生意気に感ず「参院選の動向。若者よ。参院とは。トランプ。赤城の山賊」

 

 ◇参院選が始まった。主な争点は、アベノミクス・TPP・安保関連法など。憲法改正は参院選ゆえに争点にすべき課題であるが自民党は避けようとしている。この選挙の注目すべき点の一つは、新たに選挙を得た若者の動向。参院の存在意義は何か、そもそも存在意義はあるのかとう声まである。

 

 群馬選挙区は、改正数は1.中曽根弘文さんの優勢は誰の目にも不動。山本一太さんが、前回得た58万票を上回ることが出来るかが自民党の最大の関心事である。

 

◇様々の世論調査で、全国的に自民の一強は不変だが、自民党支持率は若干落ちている。舛添問題の影響と見られている。舛添氏の往生際の惨めさは、政治不信を増幅させ、自民党の政治家一般の姿に重ねて見られることになった。

 

 20代30代の若者は、自民党支持、アベノミクス維続支持、憲法改正賛成らしい。私の学生時代を思うと隔世の感がある。権力に対抗し、時代を改革しようとする気概は伝わって来ない。彼らに、いざという時、命を懸けて何かを守ることを期待することは出来ない。最近、北朝鮮や中国と戦うことになったらどうするかという問いに「逃げればいい」という考えがあることを知った。呆れたものだ。

 

◇戦争反対、憲法改正反対を叫ぶ人たちは、民主主義は人類の歴史の中で、血を流して闘い取られたものであることを理解しているのであろうか。民主主義は、国民に、権利のために闘う意志がなければ衆愚政治に落ちる。

 

◇アメリカの民主主義が正常さを取り戻しつつあるようだ。トランプの支持率が急落し始めた。過激で、目先の利益で人々を煽る。大衆迎合で衆愚政治の象徴のようなトランプが、馬脚を露わし始めた。太平洋を挟んで、選挙戦が展開されることになった。

 

 参院は「数の政治に対する理の政治」を求めるところ。表面的な政争に明け暮れる衆院に対し、大局観に立って日本の課題を考えるところに存在意義がある。参院は民主主義の砦であるべきだ。そのことが試される選挙である。

 

◇昨日、赤城の山中で山賊のような生活をしているF氏に会った。四駆で私を迎えた彼は、いくつもの谷の橋のない流れを渡り、手作りの山荘に着く。かつてカナダで暴漢に侵入され家族を守るため殴り殺した熱血漢。市議選にも挑戦した熱い血は衰えていないように見えた。(読者に感謝)

 

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2016年6月21日 (火)

人生意気に感ず「望郷の鐘を。リオ五輪非常事態。ISの次の標的か」

 

 ◇18日、シネマまえばしで、映画「望郷の鐘」を観た。満蒙開拓団の物語。一日に三回、三回目は満席だった。最初だけ挨拶する予定であったが、三回とも挨拶。回を追う毎に私の話には熱が入った。監督の山田火砂子氏は83歳で、どこかのお婆ちゃんがよろよろ出て来た感があったが、トークショーで語る様は熱がこもり激しい。そして、納得させられた。

◇主人公の山本慈昭が妻子と共に渡満したのは敗戦の直前、昭和20年5月。私が「炎の山河」で描いた松井かずと重なる。彼女も昭和20年5月、22歳で渡満し敗戦を迎え地獄に遭遇した。監督は、国が嘘をついて騙したと非難。その通りだ。映画では、関東軍の妻子がいち早く逃れたことも描いていた。僧・慈昭はシベリア抑留を経て帰国。残留孤児の帰国に執念を燃やす。中央の官僚の対応は冷たかった。「国は二度、国民を捨てるのか」と叫ぶ慈昭の声が胸に刺さる。

 

 私は語った。「国民は情報を全く与えられない為に騙されました。民主主義がなかったのです。あの戦いは全体主義と民主主義の戦いでした」と。

 

◇五輪を目前にして主催のリオデジャネイロ州が財政破綻し非常事態宣言を出した。前代未聞だろう。警察官、教員の給料も払えないという。史上初の南米五輪は大丈夫なのか。ただでさえ最悪と言われる治安はどうなるのか。

 

 2005年、私は議長としてブラジルを訪問したが、治安状態を知っている県人会は私にボディガードを付けさせた。銃を持った二人の大男が私の左右について歩いたのだ。

 

「IS」が次のターゲットはリオの五輪だと言って、協力者を求めて動き出していると言われる。テロを防ぎきれるのだろうか。

 

「IS」は、追い詰められている。窮鼠猫を噛むで、破れかぶれ。捨て身の戦法に出ようとしているのではないか。世界各地がきな臭くなってきた。従来、平和呆けと言われて久しい日本は、隙だらけである。「IS」が狙おうとすれば防ぎようがない。今こそ、国民一人一人に社会を守るという意識と覚悟が求められる。

 

◇「望郷の鐘」の時、中国と戦争しても勝てないのだから防衛費に金をかけるのは反対という意見があった。私はこの考えに反対である。戦いに負けたらどうするのか。命懸けで戦うべきなのだ。(読者に感謝)

 

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2016年6月20日 (月)

人生意気に感ず「ロシア陸上の五輪不可。18歳選挙権と地方の役割」

◇ロシア陸上がチームとして五輪に出場出来ないことになった。「とうとう」と同時に「当然だ」の思いである。ロシアの組織的なドーピングが明らかになった時、衝撃が世界を走った。目的のために手段を選ばぬ姿は、私の中ではシベリア強制抑留などの恐いロシアと重なる。国威発揚の狙いが国威失墜の結果となった。 

 

 五輪は平和の祭典であり、スポーツの祭典である。ロシアの違反行為は根深く、「文化」となっていると言われる。スポーツは教育の重要な柱だから、ドーピングが放置されることがあれば世界の教育が揺らぐ。世界陸連の断固とした決断は、世界のスポーツのためのぎりぎりの一線を守ることになる。

 

 多くの留学生が日本は礼節の国と見ている。礼節はルールを守ることであり、心の問題である。リオ五輪の次は東京五輪。日本の礼節を示さねばならない。

 

 それにしてもリオ五輪は大変だ。主催市は財政上の非常事態を宣言し、テロの陰が忍び寄る。日本は東京五輪の序曲として備えねばならない。

 

◇18歳選挙権がいよいよ実現に。改正公選挙法は19日午前0時に施行となった。「国の政治に関わる権利を持てて嬉しい」と語る高校生の表情がキラキラと輝いて見えた。

 

 新しい権利の素晴らしさとその意義をしっかり理解させれば彼らの表情はもっと輝くに違いない。それは、教育の役割であるが、これまでに教育界は十分それを果たさなかった。教育界の慌てた姿と選管の戸惑いが見える。

 

 かつて、戦前は長く制限選挙の時代が続いた。普通選挙法は1925(大正14)年に実現したが選挙権を得たのは25歳以上の男子だった。20歳以上の男女が選挙権を得たのは戦後の日本国憲法の下に於いてである。社会が進歩し、若者が生き生きと社会を支える時代となった。18歳選挙権は社会の進歩に合わせたものであり、民主主義の進歩である。

 

 この動きを支えて実りあるものにするのは地方の役割。自治体の判断で人の集まりやすい場所に「共通投票所」を設置出来る。期日前投票の投票時間も自治体の裁量で、現行より最大2時間拡大出来る。時代を開くための球が地方に向けて投げられた。地方はそれをしっかりと受け止めなければならない。(読者に感謝)

 

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2016年6月19日 (日)

小説「楫取素彦物語」第136回

明治十五年の議会

 

 

明治十五年の三月議会で「娼妓廃絶の建議」をめぐり激しい議論が闘わされた。

この建議案の大要は、先に出された請願の趣旨を踏まえたものであった。

「我が群馬県ほど娼妓貸座敷の多いところは隣県と比べて他にない。今、その害二、三を挙げてみる。倫理をやぶり風俗をこわす。資産を失い産業をだめにする。少年子弟の前途の方向を誤らせる。父子夫婦を離散させる。その他盗賊の考えを起こさせ、博奕の原因をつくる。このようにおよそ、人間のすべての悪事は皆この娼妓貸座敷に根ざさないものはない。だから、娼妓の廃絶を県令閣下に建議したい」

では、審議における議員の発言状況を見る。

眞下珂十郎(碓氷郡出身)

「およそ娼妓ほど世に害あるものはないのだから、諸君、この建議を異議なく通過させ速やかに県令閣下に上申し、これを第一番に我が県で実施し、日本全国に波及させよう」

 五代政五郎(那波郡出身)

「娼妓を廃絶すれば他にこれに倍する弊害が生ずるから反対である」

 反対論の中で筋の通った論を展開したのは同じ那波郡出身の野村藤太だった。

「娼妓廃絶は表面の理論としてはすこぶる当を得ているが今日の状況からすれば弊害が続々と出て、公許の時より悪くなる。密売淫が増え、梅毒、姦通が増える。その例が一度、廃娼を実施した埼玉県だ。私は廃娼論は施政を知らない道徳先生の坐上の論だと考える。生兵法は大怪我のもという古い諺があてはまるのではないか。私はこの建議が消滅することを望む。

そして、このような建議をこの貴重な群馬県議会の意見として上申することは即座に中止していただきたい

 野村のこの発言に碓氷郡出身の湯浅治郎が強く反発した。

 

※土日祝日は、中村紀雄著【小説・楫取素彦】を連載しています。

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2016年6月18日 (土)

小説「楫取素彦物語」第135回

 寿が亡くなって慌しい日が過ぎた。ある日、清光寺の初代住職小野島行薫が楫取を訪ねた。

「墓誌に刻まれた寿さまの様子は松陰先生の最期もかくやと思わせます」

「松陰殿と性格がよく似ていた。最後に会えなかったことが残念でならぬ」

「県会にも難しい問題があると聞きます。楫取家にとって大変な時なのに御同情申し上げます」

「実は、寿は県会のある重要案件を気にかけていた。昨年末に出された娼妓廃絶の請願のことだ。この問題について、私は妻にそのつど情況を伝えてきた。妻は真宗の立場からもこの請願を実現させて虐げられた女たちを救いたいと願っていた。

小野島は、よく承知しております、というように頷いた。私はかねて県会と力を合わせて進めたいと言っていた。そこで、昨年、県会に請願が出されたことを知って妻は関心を強めておりました。実は、驚いたことがある。寿は嫁たちにいろいろ言い残したがその中に、私に娼妓廃絶をやり遂げるよう伝えよというのがあったのです」

「これは容易ならぬ重大事。拙僧には寿様の心痛い程よく分かります。兄松陰先生が獄中で人々を教えた姿には、虐げられた人々の心を救いたいとう信念が窺えます。娼妓を救うことは、人間を大切にするという真宗の教義に適うものです。これは、楫取様、奥様のためにも是非進めていただきたく存じます」

「分かった。議会の動きを注意深く見よう。志の高い、心を通わせる人物も議会で増えてきた。これは、群馬県の将来にとって大きな意義のある問題に発展する気がいたします」

 楫取は昔、長門を去る時、幻馬が奴隷船マリア・ルーズ号事件に注意せよと言ったことを思い出していた。

太政官布告を生かす時か

楫取は心中でつぶやいた。

 

※土日祝日は、中村紀雄著【小説・楫取素彦】を連載しています

 

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2016年6月17日 (金)

人生意気に感ず「元少年の死刑。メルトダウン隠し。舛添去る」

 

 ◇犯行時少年の犯行、裁判員裁判で死刑。これが一、二審の結論。最高裁は上告を棄却し死刑判決が確定した。少年に対する裁判員裁判で死刑判決確定は初。元交際相手の姉等三人を殺傷。殺したのは二人。最高裁は「犯行時18歳7か月で前科はないが深い犯罪性に根ざした犯行で死刑を是非せざるを得ない」とした。交際相手の少女の姉及び少女の友人女性を牛刀で刺殺した。交際に反対されたことへの怨みだ。 

 一般市民たる裁判員は、どんな気持ちだろう。犯行の残虐性から死刑は当然としつつも、死刑台に登る若者の姿を想像すると耐えがたいに違いない。

 

◇死刑は究極の刑。少年には少年法による保護があるが、犯行時18歳以上の場合死刑は可能なのだ。死刑判決のたびに胸が痛む。刑の目的は一つには更生、一つには社会防衛である。しかし、死刑と更生は両立しない。社会防衛の観点は限りなく重い。死刑廃止は世界の潮流であるが、廃止すれば凶悪犯は増えるに違いない。それでも廃止するかが文化国家の悩みであり判断を迫られる点である。裁判には誤りがある。誤判による死刑は取り返しがつかない。この問題の根底には国家が人の生命を奪って良いのかという命題がある。「目には目を 歯には歯を」。ハムラビ法典の復讐の哲学は時を超えて生き続ける。日本国憲法は「残虐な刑罰はこれを禁じる」とするが、現行の死刑はこれに当たらないとするのが最高裁である。

 

◇東電の秘密隠しが又明らかに。原発事故直後にメルトダウンが分かっていたのに、公表しなかった。公表は二カ月後。直後、もし、「炉心溶融」が起きれば、大変なことになると言われていたが、実際は起きていたのだ。

 

 国会事故調の報告書は、原発事故は天災でなく人災と断言した。国と東電は信用出来ないということだが、メルトダウン隠しは、このことを雄弁に物語る。今更、いくら声を大にして安全、安全と叫んでも信用することは出来ない。天下動乱の大災害の時機に入った。次の大事故で目が醒めても遅いのだ。

 

◇昨日、北海道で震度6弱があった。この時期のこの地震の意味は重大である。多くの専門家はいよいよ来るべき時がと思っているのではないか。

 

◇舛添氏は黙して語らず、退職金とボーナスを得て去って行く。東京五輪が心配なのは、大地震が待ってくれるかだ。(読者に感謝)

 

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2016年6月16日 (木)

人生意気に感ず「舛添辞任。地方は民主主義の学校。せこい。日中友好協会で」

 

 ◇舛添知事の狂乱の舞台はあっけなく幕を閉じることになった。全体のストーリーを振り返ると初めは強気であったのが次第に追い詰められ、最後は涙の哀願となった。強気を支えたのは、自民党が本気で敵に回ることはないと踏んだからに違いない。「マムシの善三」と異名を取るヤメ検の弁護士が登場して「違法ではないが不適切」と、呆れる程多くの項目について判定した。 

「違法ではない」と判定したのは、政治資金規正法がザル法だからだ。ザル法となったことには訳がある。一つは、政治活動を窮屈にし過ぎないようにするため。政務調査費の使い方については、都知事が攻撃される様子を自分も同じと、ヒヤヒヤしながら見ていた議員は多いに違いない。

 

「違法」でなければいいのか。「不適切」が批判、総攻撃をくらった。政治を任せられないという世論の合唱が政治不信の旋風を引き起こした。舛添氏の最期の場面、涙の訴えには一片の真実も感じられたが、それも全体の中のけし粒の存在に過ぎない。

 

◇「地方の制度は民主主義の学校」というイギリスの諺がある。今回の都議会の一連の動きは正に民主主義の学校だった。地方議会の形骸化が叫ばれる中で、議会が役割を果たした例である。

 

 学ぶべきことは、山積する政策面でも、イエスマンの域を脱しなければならないこと。

 

◇舛添知事の行状は、政治家に品格が如何に大切かということを示した。もと妻の片山さつき氏が、舛添氏を「せこい」と評したことがあった。国語辞典によれば、「やりかたがけちくさい」とある。政治家に使う場合は、品格がない、という意味が含まれている。政治不信の最大の理由である、ニューヨークタイムズが、今回の舛添氏を「せこい」と評し、「ケチ」の意だと解説したとか。舛添氏は、リオ五輪への影響をあげて東京の名誉に関わると訴えたが、外国の有力メディアから「せこい」と言われる方が、東京に泥を塗る行為ではないか。

 

◇昨日、日中友好協会の総会があった。私は会長として、日本は、西洋東洋両文明の接点に立って役割を果たすべきと挨拶。中国大使館の張参事官は巧みな日本語で良い講演をした。その中で「日本は自分の国に自信を」、「中国の発展に自信をもって欲しい」と発言していたことに注目。重要な総会であった。(読者に感謝)

 

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2016年6月15日 (水)

人生意気に感ず「舛添劇場の終幕。形骸化の地方議会に喝。日中友好協会の総会が」

 

 ◇舛添劇場が遂に終幕を迎えようとしている。劇場型事件の正に典型。都議会が舞台であるが観客は日本全国はおろか全世界に広がる。それは前代未聞の醜態劇であるばかりか、主役の動きは目前に迫ったリオオリンピックにもつながっているからだ。 

 自民党までが、不信任案提出に踏み切ることになり舛添知事の進退は窮まった感がある。14日、総務委員会の一問一答に多くの人の目は釘づけになった。遂には「全給料はいらないから、リオオリンピックが終わるまで待って欲しい」と哀願。それでも、動き出した舞台は止まらない。

 

 自民党が不信任に踏み切った最大の理由は目前の参院選に深刻な影響が出ることが明白なこと。目下、一番点数を稼いでいるのは共産党である。今日、不信任案が可決されると舛添知事に残された選択肢は辞職か解散。いずれにしても選挙になる。

 

 この選挙は天下大乱の一コマ。都議選、参院選、迫るリオ五輪と続く。実は、この人間界の動きに不気味に連動するかのように迫るのが巨大地震ではなかろうか。5年前の東日本大震災は、千年に一度、あるいはそれ以上のもので地球的規模のものだった。眠っていた地震の巣を起こしてしまった。首都直下型が一番危ういと肌で感じるようになった。4年後の東京五輪までもたないとの見方が多い。

 

◇都議会の動きが注目される理由は他にもある。形骸化が叫ばれる地方議会の一例として真価が問われているからだ。全国の地方議会関係者は、自分たちに起きたらどう対応するかと真剣に考えているはずだ。不要論まで飛び出している地方議会。二元代表制で、議会と首長は共に有権者と直結し制度の上では車の両輪なのに、余りに力が違い過ぎ、すっかりイエスマンになり切って役割を果たさない。これが不要論の論拠である。都議会の現在の動きは、地方議会の役割の一端をあぶり出した。全国の地方議会に波及する効果は大きい。舛添知事の最大の業績になるかも知れない。

 

◇今日は、ロイヤルホテルで群馬県日中友好協会の総会が開かれる。私を会長として、2013年3月に船出。尖閣問題で反日のデモが吹き荒れる中で踏み出した。この間、国同志が争う時程民間の友好が大切だと知った。現在日中間は複雑に推移している。参事官張社平氏は「大切な日中関係」と題して講演する。何を語るか。(読者に感謝)

 

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2016年6月14日 (火)

人生意気に感ず「フロリダの殺人はテロか。日本は。某市議の引退と後継者」

 

 ◇フロリダのナイトクラブで激しい銃撃戦があり、50人が死んだと報じられている。12日午前2時(日本時間12日午後3時)。警察はテロの疑いで捜査している。人質をとって立てこもっていた容疑者は射殺されたが、イスラム過激思想に傾倒していた可能性があるという。 

 IS(イスラム国)にとっての最大の敵はアメリカである。テロに対するアメリカのガードは極めて厳しいが、巨大な図体の国は隙だらけの国ともいえる。そして、人種差別、格差など、ISが付け入る原因が渦巻いている。フロリダは米国の南部で、アメリカの心臓部と比べ警戒が薄いのかも知れない。テロだとすれば大変なことだ。ISは、アメリカの空爆で追い詰められている。「窮鼠猫を噛む」のたとえがある。窮その狙いは、アメリカの同盟国日本にも向けられる。日本はアメリカ以上に隙だらけの国である。

 

◇12日、某市議の後援会総会に出た。毎回最下位近くで当選を続けて7期。中心街を地盤にして最下位で手堅く当選を続けることは至難の技なのだ。一票に差はないと言われるが、実質は違う。中心街の有権者は意識が高く、よく考えた末の一票という感を抱く。長く議員をやり選挙を繰り返す中で、民主主義に絶望感を持ったことがよくあった。

 

 今回の総会はいつもと違っていた。某市議は今期限りでの引退を表明し、後継者を発表したのだ。私と同じ7期。引き際をすっきりさせる大切さを感じた。

 

 33歳の後継者を目指す若者に控室で会った。某市議の長男である。昔の自分の姿を思い浮かべながら私は言った。「疲れを知らないでしょう」。「はい」と若者はにこにこしながら当然といった表情。「継続的に勉強を続けなければいけませんよ」と言うと、素直に「はい」と答えた。耳学問でなく、政策の基礎を系統的に学んで欲しいというのは、政治を志す者への私の切なる思いである。勉強しなくも済んでいく乗合船のような村社会が政治の世界にはある。地方議会の形骸がそれである。

 

 地方制度は民主主義の学校である。役人は議員を軽視している。議員は、しかし、社会の実態と岩盤に立つ。そこが役人と違う点。議員は使命を果たさねばならない。来年2月の市議選には多くの候補者が予想されている。形骸現象に転機を生じる機会に出来るか。(読者に感謝)

 

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2016年6月13日 (月)

人生意気に感ず「大地震の足音が。トランプ急落か。アメリカの民主主義」

 

 ◇群馬に大地震が近づいていることを感じる。素人感覚だが、多くの人がそう思っている。この感覚が重要なことではないか。7日に桐生で震度3があり、12日には茨城で震度4、そして13日深夜熊本で震度5弱。政府の地震調査委員会は2016年版「全国地震動予測地図」を公開した。それは今後30年間に震度6以上が起きる確率を示したもの。前回の14年版に比して各地で確率が上昇している。注目すべきは、群馬でも比較的高い確率を示す赤い色が前橋あたりから南部に広がっていること。前橋の確率は前回より0.2ポイント上昇して6.9パーセントである。「前橋に大きな地震が」と語る地震学者の予測が無気味である。 

◇地震学者は分析する。「3・11」の影響で日本列島は大変動の時代に入った。プレート同志の影響を受けて柏崎千葉構造線が動く気配。この構造線は前橋の近くを通る。内陸型大地震が近づいている。熊本はその一例だ。6.9%をどうみるか。熊本地方の確率は今年1月の時点で7.6%だった。群馬は大丈夫の「安全神話」が依然支配している。

 

◇アメリカの大統領選の動きが過熱気味だ。民主はクリントン、共和はトランプ、それぞれ候補者が決定的となった。面白いのはトランプの支持率が急落を始めたことだ。

 

 ヒラリークリントンは初の女性候補に。もし大統領になれば、米史上初のこと。オバマが初の黒人大統領であることに次ぐ人類史上の出来事となる。クリントン嫌いが非常に多いと言われているが本質的なことではないと思う。本質的でないこと、目先の軽いことに引きずられるのは衆愚政治である。暴言で世論を沸かせるトランプの姿は衆愚の象徴に見える。民主党は勢いずき、共和党は混乱を加速させているようだ。オバマは、正式にクリントン支持を表明し「かつてない優れた候補者」と評した。

 

 トランプの「人種差別発言」が大きく批判されている。人種差別は民主主義と真っ向から対立する。アメリカの民主主義は人種差別を乗り越えて発展し、その到達点がオバマの実現である。11月の決戦まで、まだ長い。アメリカの大統領選はその過程が長いことに意味がある。候補者の様々な要素が洗い出され、有権者に提供され、判断の材料となる。トランプの出現は無駄ではない。日本にとって重要な課題を投げかけているからだ。目が離せない。(読者に感謝)

 

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2016年6月12日 (日)

小説「楫取素彦物語」第134回

美和子は、姉が何を言おうとしているかを知って驚愕した。

(そのようなこと、有り得ないこと、お姉さま、美和はそれだけは承知できないわ)

美和子は姉の顔を見ながら心でつぶやいた。

 寿は、それから昏睡状態に入り、遂に目を醒ますことはなかった。

 青山墓地の墓誌には楫取の切々とした思いが刻まれている。

「君の兄吉田義卿、罪を幕府に得て杉氏に幽せらる。日々親戚の子弟を集め尊攘の義を講ず。君側に在りよくその説を聞く。甲子の変で余、獄に下る。姻戚禍を畏れて敢えて君を存問するなし。然れども独立して余の為す所を信ず。群馬に遷る。君体質薄弱にして久しく胸膜を病む。医曰く。これ、若年苦神のいたす所なりと。蓐にあること五年、本年1月三十日没す。享年四十三歳。法諡を心月という」

 蓐(じよく)は、病床、法諡(ほうし)は戒名のことである。

楫取は最後に記す。

「あなたは、もう二度と立ち上がることができないとわかった時子どもの嫁を集めて後のことを指図した。亡くなる前の日、体や髪をきれいに洗い、きれいな衣服に改めた。病が非常に重くなっても言葉ははっきりしていた。平常と少しも変わりはない。そして、きちんすわったまま亡くなった。ああ、非常に悲しいことである」

 楫取は妻の壮絶な最期と自らの心を石に刻んだのだ。

 

 

※土日祝日は、中村紀雄著【小説・楫取素彦】を連載しています。

 

 

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2016年6月11日 (土)

小説「楫取素彦物語」第133回

篤太郎は母の顔に乗り出すようにして言った。

「母上、特別の場合です、父上の気持ちを考えれば、至急連絡すべきものと思います。どうかお許し下さい」

「なりませぬ。いかに苦しくとも、私の病は私事、父上様は、大切な公務です」

寿のか細い声には抗し難いものが込められていた。

母の性格を知っている子どもたちは従わざるを得なかった。

実は、美和子は姉が病に伏して以来、看病に当たり、家の事、楫取の身の回りの事などを手伝っていた。寿の病が重くなったとき、その状態がよく分かるだけに、心を痛めていた。病状がさらに悪化したことを群馬に知らせるか否かを巡る親子の会話をはらはらして見ていた。

そのような時、寿が身体を起こし意を決したように言った。

「美和子さんと話したいことがあります。お前たちは少し遠慮して下さい」

姉と妹、二人だけの部屋に、冬の陽が淡い光を投げていた。

「美和さん、大変ご苦労かけましたね」

「何を言うのですか、お姉さん、私には何も出来なくて」

「私はもう長くありません。振り返るといろいろありましたね」

「本当です。しかし、お姉さん、気を強くもって、頑張って」

それには答えず寿は続けた、

「兄の死、玄瑞殿の死、野山獄のこと、皆夢のようです。そこで、美和さん、折り入って、あなたにお願いがあります」

「何でしょうか改まって、お姉さま」

「・・・・・・・」

寿は何か言おうとしてためらっている様に見えたが、やがて口を開いた。

「私のいないあとの夫が心配です。美和さん、楫取を支えてやっていただけませんか」

「お姉さま、それはどういうことでしょうか」

「楫取は今、女性解放という大変なことに取り組んでいます。妻として支える人が必要なのです」

 寿の声が弱くなり、眠りに陥ったようだ。

 

※土日祝日は、中村紀雄著【小説・楫取素彦】を連載しています。

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2016年6月10日 (金)

人生意気に感ず「今月は硫黄島の戦い。中国軍艦現る。国を守ること」

 

 ◇今月の「ふるさと塾」は硫黄島の戦い。所在は東京都小笠原村。東京都心から1200キロの小さな火山島。クリント・イーストウッド監督の映画「硫黄島からの手紙」で渡辺謙が演じるのは、硫黄島総指揮官栗林中将。 

 山手線の内側ほどの小島は、サイパンからも1200キロで、アメリカにとって日本本土爆撃作戦のために不可欠の要衝。それだけに日本としては絶対に渡してはならない島。

 

 栗林忠道中将は、従来の日本軍とは違った戦法をとった。バンザイを叫んで敵に突撃していく戦いを捨て、地下陣地を巧妙に利用する徹底したゲリラ戦だった。米軍は攻略に5日間と踏んだが1か月余りもかかり、その上米軍は太平洋戦争で最大の犠牲者を出した。

 

 栗林は、クモの巣のように坑道を掘らせた。地下10mで49度という地熱の島。栗林は家族に「この世ながらの地獄のような生活」と書いて送った。米軍はこんな豆粒のような小島での壮絶な戦いを見て、本土に上陸したら大変な戦いになると思ったに違いない。栗林は最も効率のいい戦いをした名将であった。

 

 硫黄島を含む小笠原諸島は、近く予想される日本列島大地震に連動する火山帯であり地震帯。2015年5月30日には、近くの西ノ島あたりでM8.5の大地震が発生した。「ふるさと塾」では地震の話しもするつもりだ。

 

 6月25日(土)、午後6時30分、日吉町1丁目の市の福祉会館で。誰でも歓迎。ホットな塾へお出かけ願う。

 

◇中国の軍艦が尖閣周辺の接続水域に初めて入った。石垣市のある漁師は「恐さを感じる。政府がしっかり対応しなくては」と言っている。

 

 斉木外務事務次官は、深夜午前2時、中国大使を呼びつけて抗議した。最近の中国の行動は異常である。東シナ海、そして南シナ海の現状を強引に変えようとしている。世界から非難され孤立する中なりふりかまわず突き進んでいる。昔の日本軍を思わせる。背景にはアメリカの外交政策の混乱、そして中国国内の一党独裁への反対などがあるのだろう。日本は、国を守るという覚悟を持たねばならない時代になった。当たり前のことだが、アメリカ頼りの日本には、これが希薄だった。安保関連法案を戦争法案だとして反対する人々はどうやって国を守ろうというのか。求められるのは国民の自覚である。日米関係の重要性が改めて突きつけられている。(読者に感謝)

 

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2016年6月 9日 (木)

人生意気に感ず「見苦しい都知事。桐生の震度3は何を。膨大なマントル。新元素ニホニウム」

◇舛添都知事の真意は何か。何か信念があって嵐が過ぎるのを耐えているのか。どうもそうは思えない。東大の助教授までやった高名な政治学者の正体は。

 8日、都議会の一般質問が始まった。「生まれ変わった気持ちで信頼回復に対応したい」と述べ、弁護士の調査結果を繰り返した。巧みな、しかし姑息な逃げの姿に見えてならない。都への批判は2万5千件に達した。都議会は、百条委員会も含めて、その役割を果たせるか。地方議会の形骸化が叫ばれている中で、全国の注目が集まる。東京五輪を控え、都知事には世界の注目も注がれている。壮大な茶番劇に終わらぬことを願うばかりだ。

◇7日、桐生で震度3の地震があった。震源は本県内部。新聞の扱いも小さい。しかし、知人の地震学者は、「それは兆候です。要注意ですよ」と言うに違いない。千葉、茨城、そして今回の桐生。

 東日本大震災に始まる日本列島大乱はいよいよ本番が近付いたと見るべきだ。北米プレート、太平洋プレート、フィリピンプレート等、巨大なプレートがきしみ合っている。巨大な力同志のせめぎ合いが限界に来ているのは間違いない。内陸型大地震が近づいていると言われ、群馬が危ない。この群馬の動きと首都直下型は関係あるだろう。専門家は東京五輪までもたないと言っている。

 各地の地方議会は、地震対策を取り上げるべきだ。本来なら、都議会は首都直下大地震を激しく議論すべきなのだ。

◇最近インドで51度となり多くの死者が出た。これは地球規模の気候異変の一環に違いない。現在、赤道上の東太平洋海嶺から膨大なマントルが噴出している。これにより太平洋プレートが強く押され、日本列島の地震状況に結びついている。また、このマントル噴出が海水温を上昇させ、とてつもない上昇気流を生じさせ、スーパー台風の原因となっている。インドの51度、フィリピン等の風速80mなどは、常態化する可能性がある。

◇ニホニウム。原子番号113番の新元素の名称。日本で発見された元素に世界で通用する名称が与えられる。昔、大学受験で周期表を暗記したことが懐かしい。周期表は元素を原子番号の順に並べる。水素、ヘリウム、リチウムという風に。日本科学の水準を誇るもの。理科離れに一石を投ずる機にすべきだ。(読者に感謝)

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2016年6月 8日 (水)

人生意気に感ず「尾身朝子さんの会。ヒラリー大統領は。ペルーのフジモリは」

 

 ◇昨日、尾身朝子さんの国政報告会があった。同日選が実施されるなら、衆院選立候補の実質的な旗揚げになるところであった。同日選はなくなったが朝子さんは来るべき衆院選に向けた決意を述べた。笹川尭最高顧問は「佐田さんは夜の行状が悪くて」と語っていた。佐田さんは、解散がなくなった為に生きながらえている状態だが、蛇の生殺しといった表現があてはまるかも知れない。朝子さんの集いの実態からみても佐田さんが本部によって公認される可能性は限りなくゼロに近いと思われる。 

◇ヒラリークリントンが民主党の大統領選候補に指名されることが確実となった。オバマ大統領は近くクリントン指示を表明すると言われる。共和党ではトランプの指名が既に確実となっているから、アメリカの大統領選は、クリントン対トランプで行われることが確実となった。いずれが大統領となるかは世界の動向に影響を与えることは勿論、日本の運命にも深くかかわる。

 

◇女性がアメリカ大統領選の候補になるのは初めてである。現実に大統領になれば、それこそ歴史的出来事になる。1776年のアメリカの独立宣言は「すべての人は平等につくられ・・」と記述。それ以後の長い歴史の過程でアメリカ人は奴隷制を乗り越えて、黒人大統領を誕生させた。女性の参政権は1920年。女性大統領が誕生すれば、アメリカの民主主義は、オバマ大統領誕生についで、もう一つの大きな到達点を実現させることになる。わくわくするような人類史の展開がありそうだ。

 

◇南米アンデスが熱く燃えている。日本人の血を受け継ぐ女性大統領が生まれようとしている。7日未明に結果が出るかと、私は固唾をのむ思いでいたが、結果は終末だという。それは凄い接戦の故だ。苦戦のケイコ・フジモリが追い上げている。残りは、ケイコが強いとされる地方票だ。

 

 父のフジモリ大統領は収監中だが、かつて私はフジモリの在任中、ペルーを訪ね、ペルーの歴史とフジモリの選挙を振り返って胸を熱くした。スペインの征服に始まる虐げられた歴史を背景にして、アンデスの貧しい人々は日系2世のフジモリに期待した。泡沫と見られたフジモリは決戦投票で勝った。娘のケイコが今決戦投票で瀬戸際に立つ。祖父母の故郷は熊本県の河内町。サムライの血に期待。(読者に感謝)

 

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2016年6月 7日 (火)

人生意気に感ず「赤城南麓大地震。前橋に大地震が。地方議会は何を」

 

 ◇敢えて、続けて地震を書く。私は県議の時、繰り返し群馬の地震を取り上げた。その時、例にあげたのが818年の弘仁大地震である。「類聚国史」には、上野(こうずけ)に大地震があり、山は崩れ、里は埋まり多くの死者が出、天皇は税を免除したとある。新里村教育委員会は、発掘調査をして、平成3年に調査結果を資料として発表した。 

 調査の結果、赤城南麓の遺跡に多くの地割れが検出された。当時の新里村長は、「地震発生の時期が明らかになったとき、まるで平安時代にタイムスリップしたかのような衝撃を覚えました」と語った。

 

◇私の引退後、この地震を取り上げる県会議員はいなくなったのか。3日、自民一期の荒木議員が熊本地震をあげて、本県の地震対策を大沢知事に質したようだ。

 

 赤城南麓で起きた弘仁地震は、今、特別の意味を持って甦ったと思われる。それは、2011年3月11日の東日本大地震との関連である。専門家は、東日本大地震による地殻の変動を分析し、柏崎千葉構造線への影響を指摘する。この線の地殻が活発化する。この線は前橋の近くを通る。

 

 日本は古来、400年周期、1200年周期の二つの周期で大地震が起きた。今は、この二つの周期が重なる時期であり、東日本大地震はその始まりだというのである。地震学者は現在の状況は9世紀の頃と似ている、9世紀の例として貞観地震(869年)があり弘仁地震(818年)があるというのだ。今後、内陸型大地震が起きる、それは近いと警告する。首都直下型は目前に迫っているといわれる。4年後の東京五輪までもたないとの見方がある。群馬を襲う内陸型地震があるとすれば、首都直下型と連動するのであろうか。

 

 地震は火山の動きと連動する。群馬には5つの活火山がある。中でも浅間は不気味である。私たちは群馬が大丈夫という安全神話に胡坐をかいている。私は7期の県議の経験を踏まえて警告したい。

 

◇政治の役割は何か。危機から人々の生命財産を救うことこそ、その最大の使命である。地方議会の形骸化が叫ばれている。今こそ、地方の政治家は、役割を果たして、信頼を回復すべきではないか。これから始まる前橋市議会で、災害対策が取り上げられるか注目したい。(読者に感謝)

 

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2016年6月 6日 (月)

人生意気に感ず「大和君の生きる力。地震学者の警告。内陸型が近い。前橋も」

 

 ◇大和君が無事に発見されてよかった。恐らく日本中が注目し、その多くは絶望していたのではないか。利かん気の子どもらしい。車に石を投げたりして叱られたこともあるとか。車から5分間下ろされたことは、総合的に見て「しつけ」の範囲ではないか。大和君が回復すると共に、実態が分かるだろう。 

 金曜日、私は草津方面にいたが、蕎麦屋にいたら二つのグループが入ってきて、いずれもこの話しをしているではないか。「見つかったんですか」、私が声をかけると、「そうだよ」「よかったなー」、こんな声があがった。

 

 自衛隊の建物に入ったのは賢明だった。賢い少年は森に踏み込まず林道に入らず雨露をしのげる場所を探したに違いない。私にも少年時代、親に叱られ、反抗心から隠れたりして親を困らせた思い出がある。大和君は状況が全く違ったので、万一のことがあったら大変だった。無事発見を外国のメディアも報じたというから、正に世界が注目した出来事だった。7歳の少年はどんな人生を歩むだろうか。目立つ存在になれば、あの時の少年と言われることになる。自衛隊員が少年の生きる力を評価していた。その根性を生かして欲しいと思う。

 

◇土曜日、知人の地震学者に会った。最近の日本を囲む災害状況は極めて深刻であることを教えられた。前日の県議会で大澤知事が地域防災計画の見通しにつき答弁したことを思い出しながら耳を傾けた。

 

 主な点は、日本は400年周期と1200年周期に巨大地震が起きている。現在、この二つが重なる時である。5年前の東日本大地震は、この二つが重なる巨大地震の序曲である。今、起きようとしているのは、内陸型大地震、熊本地震は内陸型地震が始まったことを示す。今、内陸型として危ないのは群馬県であり、前橋が中心だというのだ。

 

 群馬に大地震が来るとは、一般の人は誰も思わない。しかし、多くの地震学者は指摘する。この周期説に立って現在は9世紀の日本の状況と大変似ているというのだ。9世紀には、869年の貞観地震があり、818年の赤城南麓大地震があった。現在は400年と1200年の周期が重なる時期で、東日本大震災は、その始まりだと知人の地震学者は繰り返し警告した。安全神話に胡坐をかく私たちは、真面目に受け止めるべきだと思う。(読者に感謝)

 

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2016年6月 5日 (日)

小説「楫取素彦物語」第132回

 明治十三年の議会

 

     ― 寿の死 ―

 

明治十三年の議会に、議員として湯浅治郎が登場した。かつて楫取を訪れ、新島襄を語った男である。県会で、県令と議員として再会するとは奇遇であった。

「湯浅さん、あなたが議員として議会に登壇するとは驚きです」

「本当ですね。私の後ろには新島襄、県令の背後には吉田松陰、これはただ事ではありませんよ。目に見えない大きな力が働いているように見えますね。私はそのつもりで頑張ります」

 二人は固く手を握りあった。

 明治十三年、十二月三日、議会に大きな動きがあった。湯浅治郎、眞下珂十郎等が中心になって、娼妓廃絶の「請願書」を県令楫取に提出したのである。この人たちは、娼妓の害を真剣に訴えた。格調高い漢文調の文で、彼らの志と情熱が伝わってくる。

 その訴える弊害は次の通りである。

一、倫理をやぶり風俗を乱す。

一、資産を失わせ生業を台無しにする。

一、少年子弟の前途を誤らせる。

一、父子夫婦の離散を招く。

一、その他盗賊の動機を生じさせ博打の原因となる。

 明治十三年はかくして暮れた。明けて明治十四年正月、楫取の身にまさかの一大事が生じた。

 正月三十日、長く病んでいた妻寿が世を去ったのだ。四十三歳であった。楫取にとって妻は松陰の分身のような存在だった。動乱の幕末を支え合って生きてきたのだ。楫取の衝撃と悲しみは大きかった。

死に直面した時の寿の行為には彼女の人生に取り組む覚悟の程がよくあらわれている。寿は十四年の正月、東京の屋敷で病床にあったが、死期が近いことを知った。夫は、群馬にあって、新年の行事に多忙であった。いよいよ危篤状態に至った時、子どもたちは群馬の父親に知らせようとした。

「なりませぬ」

寿は苦しげな細い声で言った。

 

 

※土日祝日は、中村紀雄著【小説・楫取素彦】を連載しています。

 

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2016年6月 4日 (土)

小説「楫取素彦物語」第131回

楫取に相談すると、すぐに賛成した

「それは良いことに気付いた。もとより賛成だ。力を貸すから思うようにやってみなさい

 寿は動いた。本願寺の執行長・島地黙雷を通して、寿の悲願は宗王明如に伝えられた。

 教勢が新たな地で発展することに明如に異存がある筈はない。好人寿の実績を知る明如は大賛成であった。

「それは良いことでございます。拙僧も及ばずながらお力をお貸ししましょう」

かくして、前橋に本願寺出張所が設立された。明治十三年四月のことである。これが、前橋の清光寺の開基である。

 説教所の初代の長は山口県出身の僧小野島行薫である。

 小野島は唯の僧侶ではない。幕末の長州では倒幕運動に参加し高杉晋作が起こした奇兵隊で訓蒙師として活躍した。

 小野島行薫と楫取との深い関わりは、山口県と群馬県との強い繋り、また、楫取と真宗との関わりの深さを窺わせる。

 寿は陰に陽に献身的に楫取を支えた。楫取からみれば松陰の分身の如き存在だった。説教所が出来たことは、寿が、一層、力強く、地域社会と共に楫取を支える存在になったことを意味した。

 説教所は次第に充実していった。この説教所が寿の悲願によって出来たこと、寿が吉田松陰の妹であること、これらは人々の知るところであり、楫取に対する人々の畏敬の念に繋った。所長の小島行薫がもと長州の人で奇兵隊で訓蒙士をつとめたことも人々の間でこの説教所の奥の深さを感じさせる材料になっていた。

 群馬県庁の幹部の中には、この説教所に通う人が多かった。次第に説教所は楫取を支える精神的よりどころのような存在となっていった

 

※土日祝日は、中村紀雄著【小説・楫取素彦】を連載しています。

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2016年6月 3日 (金)

人生意気に感ず「清原の猶予は薬物犯罪を広げる。部分的猶予とは。舛添と議会。大和君」

 

 ◇私は、先日のブログにも書いたが清原の執行猶予には賛成できない。清原の更生のため(特別予防)、対社会の一般予防のためにもだ。後者については、私の近くで「刑務所に入らなくていいんだから軽いもんだね」という声が聞かれた。 

 裁判官は世間知らずと言われる。硬直する司法に血を通わせようとして導入されたのが民間人参加の裁判員裁判の制度だった。清原への判決は型にはまった紋切り型であったと思う。」

 

◇覚せい剤事件で注目すべき判決があった。刑の一部について執行猶予にするもので、全国初の判決。千葉地裁で2日、下された。37歳の女性被告に対し、懲役2年のうち6月部分につき執行猶予にし、その間保護観察をつけた。清原の場合、懲役2年6月とし、全部を執行猶予にし保護観察もつけなかった。全身刺青の兄ちゃんは、秘かに祝杯をあげ裁判官などチョロイと思っているかもしれない。江夏が立ち直ったのは、初犯実刑の故と思う。

 

◇都知事の疑惑噴出が止まらない。都政そっちのけで、一回100万円の講演活動に精を出していた疑いが浮上している。知事の週間日程表が徹底的に調査されている。日程表には「政務」とだけ記された項目が175回記されているという。これだけでも、叩けばいろいろなものが飛び出しそうだ。高名な政治学者の今後の成り行きが見ものだ。

 

◇地方議会の形骸化が問題となっている折、都議会の動きが注目される。その如何は、目前の参院選、そして次の都議選にも影響する。そして、更にはオリンピックに向けた施策にも影響を与えるに違いない。

 

 私は首都直下型巨大地震が心配である。近いと言われて久しい。東日本大地震の影響もあるのではないか。その他に周辺にいろいろな兆候が現われている。都政が混乱し、トップが都民の信用を失っていては、備えの対策がとれないし、まさかの時的確な指揮を望めない。オリンピックどころではないだろう。古来、日本では大地震は誤った政治に対する天の警告と考えられた。ここで直下型が起きたら、人々は舛添に対する天罰と考えるかも。

 

◇北海道の7歳の大和君、君はどこにいるの。自衛隊が出てローラー作戦までしても見つからない。一週間になる。どこかの穴にでもはまり込んでいるのだろうか。寒さもつのる。学校では運動会を伸ばして君を待っているのに。(読者に感謝)

 

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2016年6月 2日 (木)

人生意気に感ず「千両役者と大根役者。昨日の敵は今日の友。消費税増税延期。今年もマラソンに」

 

 ◇「広島に来て良かった」。広島からの帰途、大統領専用機から、外務省にオバマの感想が寄せられた。私も本当によかったと思う。広島訪問は、敗戦の廃墟から立ち上がって71年、日本が遂にここまで来たと思わせる快挙だった。サミットと合わせ日本外交の歴史的成果である。 

 私たちは、目を見張る歴史の渦とうねりの中にいる。後世の人は、この時を歴史の注目点として振り返るだろう。北朝鮮が核をかざし、中国が新たなる海洋国家を目指し弱小国を踏みにじろうとしている。今回日米同盟を強固にしたことは、これらに対して大きな意味を持つ。

 

◇私は、間もなく出される群馬県日中友好協会の会報に「昨日の敵は今日の友」という内容の一文を書いた。昨日の敵という点は、米国も中国も同じだった。中国との間でも、今日の友の関係を築かねばならないということである。日本は両文明の接点に位置し、両文明の調整という重要な役割も担う。

 

◇今、舞台に登場する役者は、オバマにしろ安倍にしろ千両役者である。それらに比べ舛添は軽く品性がなくせこい。記者会見を見ているとお笑い役者だ。千両役者も大根役者も選挙民が選んだ結果である。これが民主主義の現実なのだ。民主主義は現実を導く理想であるが、現実との乖離が永遠に縮まらないと考えると、民主主義は幻想かと思ってしまう。

 

◇消費税再増税は延期、衆院の解散はなしと決まった。支持率上昇を踏まえて衆院選もやるかと見ていたら、首相は「いい気にはならない」と言って、踏み止まる決断を下した。

 

 しかし、増税延期は公約違反なのだから、目前の参院選は、この点につき民意を問うことになる。議席の獲得数にそれが現われる。

 

◇若い新有権者に訴えたい。現在、ときめくような時代の潮流の中で、政治を考える絶好の機会なのだ。世界の流れが激しくぶつかり合う。高齢化、人口減少、地域創生、税金、環境、教育等々、考える材料は限りない。若者自身の自覚と責任の大きさはもとよりだが、学校の役割と使命が問われる時である。

 

◇昨日、県民マラソン(今年からぐんまマラソンか)10キロコースに申し込んだ。直前10日30日に76歳を迎える。毎朝走り、腕立て伏せは一日250回。まだ健在。80の時、どう変化しているか楽しみ。人生は先に進む程、密度が濃い。10月15日には白根開善の100キロ強歩に挑戦する。(読者に感謝)

 

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2016年6月 1日 (水)

人生意気に感ず「清原の執行猶予は残念。北海道置き去り少年。舛添の末路」

 

 ◇清原に一審の有罪判決が下った。2年6ヶ月執行猶予4年。予想通りだが私は実刑にすべきだったと思う。傍聴は21人のところへ、希望者は1713人。およそ82倍。伝説的なスター選手であり注目の存在だった。裁判官は「使用歴、使用量からして依存症は深刻で刑事責任は軽くない」としつつ、猶予刑にした。その理由として「厳しい社会的制裁を受けた」、「事実を素直に認め二度としないと誓っている」、「父親等が治療に必要な環境を整えるなど支援する意向を示している」等を挙げた。 

◇執行猶予は、刑務所に入らない、取消なく猶予期間を過ぎれば刑の言い渡しはその効力を失う。世間は甘いと受け止めだろう。有名人のこの種の事件は限りなく繰り返されてきた。初犯の場合はほとんどが執行猶予になる。判決は、「大きく報道され、厳しい社会的制裁を受けた」と指摘するが、このことは、やはり大した罪にならなかったという大きな反響を生むことを意味する。

 

◇刑法には本人の更生と社会を守るという二つの目的がある。覚せい剤は、人間を破壊する犯罪である。猶予刑によって更生できるか疑問である。又、社会は、あんな有名人だってやっていて、刑務所に入らなかったと受け止める。これでは一般社会の一般人にも広がっている覚せい剤、そして広く薬物犯罪の波を阻止することは出来ないと思う。

 

◇しつけで車から降ろされた7歳の男子が行方不明になっている。北海道の林道で激しい雨と寒さの中。大変なことだ。想像だが少年の反抗心が分かる気がする。叱られて置き去りにされた少年は、親を困らせようとして、森に踏み込んだのではないか。少年の性格が知りたい。親が捜しに来ることを承知して行動したが、複雑な山の地形のため、方向が分からなくなりどこかにはまり込んでしまったのではないか。私の少年時代を思い出す。宮城村の山奥で叱られて飛出し、物置に潜り込んでいて眠ってしまった。母親が「のりおー」と叫んで探す声で目を醒ました。寒さの中、5日目になる。大和君の根性に期待し無事を祈りたい。

 

◇舛添知事が追い詰められている。79.2%が「辞めるべきだ」。都政は麻痺。釈明に品性がない。「せこい」「小さい」「悲しい」が日増しに重くなっている。調査結果など待たずに決断すべきだ。引き際の見きりは政治家の命だ。(読者に感謝)

 

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